FC2ブログ
E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
E小説【トップページ】

でじたる書房さんのほうで電子小説についての、ブログをやってます。

新作! TS/BH4《郊外遠征篇》 TS/BH5《看護治療篇》
でじたる書房さんから出しました
続編です。 今後共よろしくお願いします。 

12月2日 第二章「女子中学生 桐宮紗香」 を更新。

幸運な遺伝子(ラッキースケベ 中編)
序章「OL 貴志川アユミ」第一章「主婦 八田多恵」
第二章「女子中学生 桐宮紗香」第三章「女子中学生 桐宮紗香2」
女性洗脳車両(短編的中編)
序章「女性専用車両 OL編」第一章「女性専用車両 主婦編」
第二章「女性専用車両 連続中出し」第三章「女性専用車両 顔射編」
第四章「女性専用車両 乳首編」第五章「女性専用車両 破瓜編」
第六章「女性専用車両 受精編」終章「女性専用車両 出産編」

「悪戯か、お菓子か!」《ハロウィンネタ》
序章「イタズラか、お菓子か!」
一章「イタズラか、下着か!」
第二章「オシッコか、フェラチオか!」第三章「夢か、現実か!」
第四章「外か、中出しか!」第五章「抵抗か、服従か!」
第六章「回想か、再開か」第七章「妻か、便器か」
第八章「受精か、着床か」第九章「妊娠か、生理不順か」
第十章「喜びか、悲しみか」第十一章「怒りか、楽しみか」
第十二章「愛情か、憎悪か」第十三章「フェラチオか、アナルか」
第十四章「臨月か、出産か」第十五章「終わりか、始まりか」
終章「イタズラか、犯しか!」
後日談1「ハッピーハロウィン」後日談2「手切りの対価」
後日談3「手切りの代償」後日談4「身体のこと」
後日談5「本当の父親」後日談6「約束破り」
後日談7「二度三度の孕ませ」後日談8「生中出し」
後日談9「二人目の受精」後日談10「栗原綾子の不妊治療」
後日談11「栗原綾子の野外調教」後日談12「茉莉香の嫉妬」
後日談13「栗原綾子の不妊治療2」後日談14「栗原綾子の不妊治療3」
後日談15「平穏なる日々」後日談16「臨月の岸辺佳寿美」
後日談17「真那ちゃんとしよう」後日談18「完全なるハロウィン」
笑う男《交換能力》
序章「笑う男」第一章「裸の男」
第二章「くすぐる男」第三章「初めての男」
第四章「梢の家」第五章「搾り取られた男」
第六章「ぬいぐるみの家」第七章「日常に入り込む男」
第八章「震えの家」第九章「夏休み登校日」
第十章「夏休み受精日」第十一章「看病する男」
第十二章「夏休み最終日」第十三章「避妊をキャンセルする男」
終章「孕ませる男」笑う男:人物紹介

「視姦者の穴」《透視+テレポートゲート》
序章「視姦者の憂鬱」 第一章「精子の門」
 第二章「駅のトイレ」第三章「ちんこの門」 
第四章「禁書」 第五章「スカトロの悪魔」
第六章「お風呂場」 第七章「続く霊障」
 第八章「孤独の独白」 第九章「自慰の代償」
第十章「アカウント・ブルー」 第十一章「破瓜の味」
 第十二章「肉の誘い」 終章「変化する想い」

「相手にされない男」(存在消失系)
序章「相手にされない男」第一章「相沢聡子との命」 
 第二章「鵜杉の決心」 第三章「バーガータイム」
第四章「雌豚の母親」 第五章「雌豚の家庭」
第六章「雌豚の娘」終章「消える未来」

「停止の学園」(時間停止長編)
※ 長すぎて表示できないことがあるため三章以下を分割しました。
序章「ゆめ」第一章「めまい」 
 第二章「ともだち」 
第三章「るしふぃあ」三章下
第四章「ぱん」  四章下
第五章「こわく」  五章下
 第六章「きゅうへん」 六章下
第七章「けもののこころ」  七章下
第八章「きぼう」 八章下
第九章「これから」  九章下
第十章「はかい」 十章下
第十一章「まんしょんぷれい」 十一章下
第十二章「せいちょう」 十二章下
第十三章「しんじられる」 十三章下
終章「かわらぬこころ」 

ストーカー対策心理カウンセラー(催眠長編)
序章「付纏豚始」第一章「眠姫残酷」 
 第二章「拒否拒絶」第三章「妊娠遊戯」
 第四章「加速階段」 終章「終始憎愛」

「おすそわけ」前・後編(催眠搾乳短編)
前編後編 

「夢から出たマコト」(明晰夢→幽体離脱)
序章「明晰夢」第一章「夢からの精神操り」 
 第二章「乙橋中学集団妊娠事件」とりあえず続かない 

エレベーターガール(環境催眠 妊娠出産描写あり 前・中・後編)
前編中篇 後編

「中二病の催眠術」(催眠長編)

序章「引き篭もりと始まり」第一章「頭痛に至る催眠」 
第二章「パンツの交換です」  第三章「うまくできない」
第四章「自己暗示」第五章「イシコロボウシ」 
第六章「透明人間再び」 第七章「母子に渡る初体験」
第八章「身も心も揉みほぐす」 第九章「久しぶりの登校」
第十章「大同小異」第十一章「身体の滾り」 
 第十二章「朝の光と夜の闇」第十三章「種付け室」 
第十四章「マサキの休日」 第十五章「解放が終わる前に」
第十六章「それから」 第十七章「ツバメの懐妊」
 第十八章「希の懐妊」終章「輝かしい未来へ」 
 後日談「高二病の催眠術師」 

二川の時姦(時間停止・時間操作物) 長編の処女作です。

第一章「始まりのとき」

第二章「床屋で三発」

第三章「厨房への贈り物」

第四章「二ヶ月目の出勤」

第五章「時を駆けるデブオタ」

第六章「デブオタの幽霊」

終章「復讐の完了」

 

 

ストーカースナイパー(最初ストーカー、あと催眠など)長編
標的一「佐伯麻衣子二十二歳」標的二「三田葉子 十四歳」
標的三「酔っ払い女への罰」標的四「アンケート」 
標的五「中だしM&A」 標的六「危ない不妊治療」 
標的七「終わりの始まりに」 

タワーマスター(催眠長編)
序章「塔主の誕生」第一章「梶井素子 壱」
第二章「梶井素子 弐」第三章「沢石亜沙子」
 第四章「緑の目」 第五章「愛のある性交」
第六章「排卵日」第七章「伊川蛍子」
第八章「真辺美樹」第九章「中休み」 
第十章「人助け」終章「最上階の少女」

海馬の催眠(催眠長編)
第一章「強引な催眠術」 第二章「組織の力」
 第三章「俺専用の女子寮」 第四章「シリアス一転」
第五章「アルジェの切り札」  第六章「リーナの破瓜」
終章「催眠術師が死ぬとき」 

「三丁目のデブレデター」(透明人間似非科学小説)
第一章「歪曲の科学者」第二章「公園でイク」
 第三章「デブレデターの間接攻撃」第四章「無理なダイエットは子種の元」 
 第五章「浴場で欲情の始末」 終章「風呂場の王」

「百年の童貞」(呪い触手モノ 中篇)
第一章「増えるキノコ」 第二章「百年の童貞」
 第三章「男根の檻」 終章「眠りの淫蟲」

「止まった世界に生きるぼく」 タイムストップ物、趣味的勢い小説

 序章「世界の永久停止」

第一章「豚の学園」
第二章「カーディーラー」

第三章「停止の中で夢精した獣」

 第四章「青い悪魔」 第五章「エロゲ席攻略」
第六章「高級ホテル」 第七章「お嬢様マンコと百の女体」
第八章「妊娠させる力」 第九章「上京」
 第十章「環状線連続妊娠出産事件 前編」 第十一章「環状線連続妊娠出産事件 後編」
第十二章「働く女性の受難」  第十三章「降り立った埠頭」
 終章「天使」 

「女の城」 透明人間物 上流階級の警戒心の薄い女性を狙います。
第一章「消えるデブオタ」第二章「女の城へと」
第三章「敵を甘く見るな」第四章「侵入、再び」
第五章「覗くデブオタ」 第六章「童貞喪失」
 第七章「美優の善意」 第八章「妖精との邂逅」
第九章「おっぱいを出したい」 第十章「解放」
第十一章「パイズリ」 第十二章「破瓜」
第十三章「罪」第十四話「警備の花」 
第十五章「発露」 第十六章「エリカの匂い」
 第十七章「包囲の輪」 第十八章「袋のネズミ」
終章「飛び出した空」 

「手淫の罪」(自慰 目隠しレイプ 復讐)

序章「蛾歯豚男の侵入」第一章「山小屋」 
第二章「煌びやかな隷獄」  第三章「支倉由佳帆の叛意」
第四章「当然の妊娠」終章「悲しみの理由」 

夜更けの侵入者(家宅侵入、間接セックス) 前後編です。

前編

後編

時間操作系、視点を変えて前後編
「午後八時五十九分の悪夢」(時間操作系問題編)
 「午後八時五十九分の悪魔」(時間操作系解答編)

男性用生理用品(性器取り外し陵辱、やや病み気味)前後編

前編

後編

「若く幼き聖母たち」(気絶レイプ)前後編

前編

後編

短編 短く読めるモノを。

カブトムシ(蟲系)

速射小説(環境変化系)

トイレマン(怪人系)

電車のゆれ(環境変化系)

デブの誘惑(注:デブ専)

黒タイツの悪夢

 姦男(睡眠薬系)

 「下のお口に食べさせて」

「なんてことないですよ」(催眠)

 「袖触れ合うも多少の縁」

 「おまえでストップ」

 「派遣のスイカップ」

「例の事件」

 「貸してください」(催眠)

「トイレの備品」(環境変化)

 「下着になった男」
短編「簡単、瞬間、魔法使い」「マジシャンズヒプノシス」
「下着泥棒の来客」

ご意見、苦情などございましたらトップのコメントにどうぞ
でじたる書房さんでエロ小説の電子出版を始めましたので
読んで気に入っていただけたら、そちらのほうもよろしくお願いします。

電子出版作品のリンク(ヤラナイカー名義で電子出版しています)
誤解させる力(催眠孕ませ小説)押水学園水泳部! (無料)
 押水学園水泳部2!押水学園水泳部3! 
押水学園水泳部4!押水学園水泳部5! 
 押水学園水泳部6!押水学園水泳部7!(完結) 
ネカフェで中出しネカフェで妊娠(完結)
 『ちょっとだけ』 『ちょっとだけ2』(完結)
ある睡姦者の回想社会の付き合い・前編
社会の付き合い・後編 『子宝温泉 序章』(無料)
『子宝温泉 上巻』『子宝温泉 下巻』
『トイレの使用人 序章』(無料)『トイレの使用人 第一部』
『トイレの使用人 第二部』『トイレの使用人 第三部』
『トイレの使用人 第四部』『トイレ使用人 第五部』
『トイレの使用人 第六部』(完結)
TS/BH 1 《駄目社員篇》TS/BH 2  《路上放浪篇》
 TS/BH 3 《近所騒動篇》 TS/BH4《郊外遠征篇》
TS/BH5《看護治療篇》

雑記(注:官能小説じゃないものです)
催眠術について設定集幽体離脱体験1
幽体離脱体験2幽体離脱体験3
幽体離脱体験4幽体離脱体験5 
幽体離脱体験6幽体離脱体験7
 幽体離脱体験8 

広告掲載と相互リンクについて(サイトポリシー)

まれに広告のご依頼をいただくのですが、基本的にお断りさせていただいております。
また、新規の相互リンクのご依頼についても、お断りさせていただいております。
文字だけの簡素な小説サイトにしていきたいと考えておりますので、お願い申し上げます。

業者のコメント避けに、コメント欄の禁止ワードに「@」「http」「諭」が入ってます。

更新停滞期間のつなぎのために サブページへ。


スポンサーサイト
♂圧巻のペニス増大力!♂女性の喜ぶ大きさはコチラ
カリ周りの強化と最低17cm以上の長さで女性を悦ばす。
[PR]

世界最大サイト【アシュレイ・マディソン】http://www.ashleyrnadison.com
簡単!! 人妻不倫 最短3分【登録  ⇒  写メ閲覧  ⇒  SEX】

テーマ:ドリームおっぱい - ジャンル:アダルト

第二章「女子中学生 桐宮紗香」
 空が曇っていて風の強い日だった。
 台風が近づいているわけでもないのに、駅ビルの前は局地的にやたらと突風が吹いている。

「おっ、水玉! いいねー」 「ふむう、青」 「黒かな……いやストッキングでよくわからん」

 ツイてるミノルの目の前で、多くの女性のスカートがめくれ上がり、パンティーが見えてしまうのは当然というものだった。
 スマートフォンのカメラを向けているだけで、極上の盗撮画像がたくさん撮れてしまう。
 みんな、ミノルに撮られても気がつかないか、気がついても足早にどこかに行ってしまう。いつもこうだから、ミノルはとても無防備だった。
 さすがに女の子のパンツとはいえ、これだけたくさんを見ると、だんだん飽きてきてあくびがでた。まったく贅沢なものである。
 しかし、そんなボケたミノルの意識を覚ますように、清楚な黒髪のお嬢様がやってきた。あの濃い藍色の学生服は、この近くの、頭のいい中高一貫の制服だぞ。学校の名前は、と考えても思い出せるわけもなかった。
 そもそも、そんな頭の良い学校とは縁もゆかりもない。ミノルは高卒である。
「おっ? えぇぇ~!」
 ミノルは、思わず叫んでしまった。やはり強風で前からまくり上げられた紺色のプリーツスカートだったのだが、小柄な女学生は何も穿いていなかったのだ。
 ノーパンである、数秒ふわ~とスカートが盛大にまくり上げられたわけだから、見間違うわけもない。
 まだ生えそろってもいない、黒い陰毛からうっすらと透ける無垢な割れ目までばっちりと撮影できてしまった。
 これは面白いぞと、ミノルはほくそ笑んだ。
 なんでその女ん子がノーパンだったのかなんてことは、どうでも良かった。ミノルにとってはよくあるラッキースケベである。あとで画像を確認したらゆっくりと楽しむことができるということで頭がいっぱいだった。
 だから、強風で煽られるサラサラの前髪を水色のヘヤピンで抑えている真面目そうな少女が、目の前まで来ているのに気が付かなかった。
 彼女の旋風に舞う肩辺りまで伸びた艶やかで綺麗に編み上げられた黒髪から、シャンプーかそういう香水なのか、蜂蜜レモンみたいな甘酸っぱい香りが漂ってきてようやく、ああ少女がどっか行かずに居るなと思ったぐらいだ。
 良い画像も撮れたし、もう用済みだから、どっかに行ってくれてもいいのにとタケルは思っていた。

「あなた、私のスカートの中を撮りましたね!」
「はい」
 思わず頷いてしまった、ここは否定すべきところなのに、こうして行動を非難されるということがミノルにとっては珍しいのだ。
 むしろ、どうしてこの少女は撮られたことに気がついたのだろうと、唖然としてしまうぐらいだ。
「んぐっ! ううっ、えっと……撮ったんですね。撮っちゃったんですよね。この際です。撮ったことを咎め立てはいたしません、今撮った画像を、即刻消してください!」
「なんで消さなきゃいけないの」
 即座にそう返答されて、むしろ女学生のほうが当惑してしまったようだ。彼女は、盗撮されたのを注意している立場なのに、それをミノルがまったく理解しようとしないのである。常識がないにもほどがあった。
「なんでって、貴方ね。スカートの中を……と、盗撮でしょう。そこの警察署に行ってもいいんですよ」
 駅前の警察署を指差す少女。こんなことは、本当に久しぶりで、ミノルは少し考えこむとこういった。
「警察署に行ったら、露出で逮捕されるのは、君のほうじゃないかな」
「なっ……」
 少女は顔を耳元まで真っ赤にして、いきなりミノルの服の袖を掴んで、グーッと引っ張った。
「貴方、ちょっと来てください!」
「うああ、なんだよ~。シャツが伸びる、伸びるよおぉ」
 ミノルは、駅ビルの中まで引っ張られていくと、少女に障害者用の鍵がかかる大きなトイレまで引っ張られていった。
 ガチャリと鍵をかけて、少女は振り向く。
「いくら払えば、画像を消してもらえるんですか」
「いくら持ってるの」
 少女は、ポケットから定期入れと併用してある黒い財布を取り出して「二千円ぐらいなら」と言い始めた。
 二千円って、ミノルは笑いをこらえた。こりゃ、本当に学生らしい可愛い額だなとミノルは微笑ましく思う。
「仕方ないじゃないですか、お小遣い制じゃないんですウチ」
「お金をもらっても、消さないよ」
 もっと女の子なら、お願いのしかたというものあるじゃないかとミノルは思うのだ。カツアゲするつもりなんてなかったのに、いきなりお金を払うとか言われたから、少し意固地になった。

「じゃあ、どうしたら消してくれるんですか」
「スカートの中をよーく見せてくれたら、消してあげるよ」
「そんなっ、絶対に嫌です!」
 本来は優しげな顔立ちの少女が、眉根を顰めてヒステリックな声を上げた。
「なんで、見せたくて露出してたんじゃないの」
 そこが、ミノルにはわからないのだ。
「違います、あの誤解があるようなので訂正しておきますけど、下着を穿いてないのはどうしてもしょうがない理由があって……」
「そのしょうがない理由って聞かせてもらえるかな」
 少女は俯いて黙ってしまう。
「まあいいや、とりあえず名前とか教えてよ。こっちから自己紹介するけど、俺は戸隠ミノルといいます。三十二歳だよ」
「ミノル……さんですか」
 年上なので、いかに相手はおかしな変態とはいえ、さんをつけるのだ。少女の真面目さと、育ちの良さが感じられた。そんな娘がどうして『穿いてない』のか、ミノルは興味をそそられる。
「私は、杏端(あんたん)学園の中等部二年生、桐宮紗香(きりみや さやか)といいます。十四歳です」
「十四歳にしては大きいね」
「えっ、私は同級生と比べても小柄な方だと思うんですが」
「おっぱいが」
「……」
 一瞬睨みつけたが、すぐに呆れた顔になった紗香は、しょうがないなあという瞳でミノルを見つめる。ため息をつくと、せわしなくヘヤピンの位置をいじって編み上げた長い黒髪を手櫛で整えていた。髪を触るのが癖なのだろう。
 自分から引き込んだのだが、知らない男と密室に入って紗香が落ち着かない証拠でもあった。
「それで、どうしてパンティー穿いてないの」
「その濡れちゃったから」
 そう聞いて、雨は降ってなかったよなと思う。
「もしかして、お漏らししたとか」
「……ううっ」
 頬を紅潮させて俯いている、悔しそうな顔で目尻に涙まで浮かべている、どうやら思いっきり図星だったようだ。

 着替えぐらい、保健室に行けば貸してもらえたのに、気位の高い紗香はどうしても保険医に漏らしたとは言えなかったのだ。
 たったそれだけのことで、変態のおっさんの狡猾な罠にハマり(紗香はそう思っている)、いたぶられている。
 それが悔しくて、紗香は血色の良い下唇を噛み締めた。
「じゃあ、どうする」
「見せるのは嫌です、もう勘弁してください」
 紗香は自分の容姿に自信があった。学校では生徒会役員までやっている優等生の紗香だ。どんな大人でも、泣き真似をしてみせるだけで言いなりにできると思っていた。
「嫌ならしょうがないなあ、じゃあバイバイだね」
 しかし、このミノルと言う大人は、紗香がそう言うと無造作に多目的トイレの鍵を開けて外に出ていこうとする。
「まっ、待ってくださいっ!」
「……じゃあ、スカートをたくしあげて、オシッコをしてもらおうかな」
 えっ、と紗香は驚きに瞳孔を開いた見開いた。信じられないと言いたげに、黒目がちのまん丸な瞳を見開いて、ミノルを食い入るように見つめる。
「さっきは見せるだけって!」
「だって、お漏らしをしたんでしょう。だったら、オシッコもきちんと見せてもらないと」
 聡明な紗香は、ミノルのパターンを学習した。この男にはまともな交渉が通じない。言ってることの意味も何もかも訳がわからない。
 泣き落としは通じない。むしろ拒絶すればするほど、どんどんと増長していくタイプだ。
 だとすれば、被害を最小限に食い止めるには、ミノルの言いなりになるしかない。そうじゃないと、どんどん要求がアップしていく。
「わかり、ました……わかりましたよ、お小水をすればいいんでしょう!」
「ねえ、ビニール持ってる?」
 物持ちの良い紗香は、何かの入れ物に使うときのことを考えて、透明のビニール袋ぐらいは常にカバンに持参している。
「ありますけど、これをどうするんですか」
「この透明のビニール袋の中にオシッコしてもらうから」
「なんですって!」
「だって、貴重な女子中学生のオシッコじゃん。捨てるなんてもったいないでしょう」
 紗香は、この男をまだ見くびっていたと感じていた。たらっと額に冷や汗がにじむ。状況はまるで阪を転げ落ちるかのように、どんどん悪化していく。
 ミノルがラッキーボーイなら、今日の紗香はアンラッキーガールだった。
「わかりました」

 どうしてこんなことにと思いながら、紗香はスカートをたくし上げると、自分の取り出した透明のビニール袋にまたがった。
 ビニール袋の口を尿道口につけるようにして、シャアァァと黄金色の液体をまき散らした。透明のビニール袋の中に、見る見ると黄色い液体が溜まっていく。
「おお、でるねえ。お漏らしするだけのことはある」
「言わないでください!」
 恥辱だった、小さな恥が許せないばかりに、こんな大きな恥をかいてしまうなんてあんまりだった。
 時間を巻き戻して、学校に居る自分に恥を忍んで下穿きを保健室に借りにいけと忠告したいぐらい悔やんだ。
 そんなことを考えだしたら、もう現実逃避している証拠だ。
 プライドの高い十四歳のお嬢様にとって、知らない男の前でビニール袋にオシッコするという行為は耐え難い苦痛。無垢な紗香はついさっきまで、このような恥辱が世界に存在することすら知らなかったのだ。
 精神が音を立てて割れる音が聞こえた、言葉にすれば死にたくなってきたということだ。自暴自棄に近い状態になっている。
「しましたよ、もういいでしょう。画像を消してください!」
 自分のオシッコの溜まったビニール袋をミノルに渡して絶叫した。ミノルはそれを受け取ると、ニヤニヤとスマートフォンを手で弄んだ。
「まだ、よく見せてもらってないからなあ」
「もうっ! どうすれば良いっていうんですか!」
 やけっぱちになった紗香は、ミノルの言う通りやってやろうとむしろ拍車がついたようで、ミノルの言われるままに動く。

 この駅ビルのトイレは市役所の出先機関が付属しているせいか、多目的トイレの備品は揃っていて、真新しいクリーム色の大きなベビーベットが置いてある。
 ミノルは紗香にその上に、足を曲げて寝そべるように指示をした。
「さあ、スカートの中を見せてよ」
 紗香は言われるままに、スカートをたくしあげてほっそりとした形の良い太ももの付け根までするりとたくしあげると、そこで一旦ため息をついて、やがて覚悟を決めたのか目をつぶって、股ぐらを全開にした。
「ううっ」
「やっぱり穿いてないんだね」
「そうですよ、見たいだけ見ればいいじゃないですか」
「オッパイも見せてくれるかな」
「はぁ?」
 紗香は、もうため息をついた。どうせ一番見せたくない箇所を見せているのだから、もう一緒だろうと思ったようで、ブラウスのボタンを外すとブラジャーのホックを外して、ブラをずらして大きな胸を解放した。
 ドサッと、音を立てるようにして重い乳房が飛び出る。十四歳とは思えないほどに、大きく発達した乳房だが、その表面の艶やかさは若い娘らしい光沢があった。大きな乳房に比べれば小さい乳輪には、申し訳ない程度に肌色から桜色のグラデーションがあって、乳首はほんの小さな蕾があるだけだ。
「何カップなの」
「男子って、よく分かってもない癖に、そういう事ばかり聞くんですよね。ブラのサイズはDぐらいですよ、それがなにか」
 吐き捨てるように紗香は言う。
「別になんでもないさ」
 そう返すミノルの手に持ったスマートフォンはチャリーンと音を立てて、フラッシュを浴びせた。
「やだ、何で撮るんですか酷い!」
 撮られた画像を消して欲しいからやっているのに、これでは約束が違うと紗香は怒った。
「大丈夫だよ、画像は最後に全部消してあげるから」

「消すなら、撮らなくてもいいじゃないですか」
 これ以上顔を写されてはたまらないと、紗香は目元を手のひらで覆った。
 これで、ミノルのやりたい放題となったわけだ。
「ちょっと待ってください、一体何をやってるんですか」
 紗香は顔を覆った指を外して、自分の股ぐらを覗きこんだ。ミノルが自分のあそこをまさぐる感触があったからだ。
「中までよく見えないから開かないと」
「そっ、そんなところ触らないで!」
 起き上がろうとする、紗香の顔をフラッシュを光らせて激写した。
「いいよ、見せてくれないなら、画像を消さないだけだから。杏端学園の中等部二年生、桐宮紗香さん」
 ニマニマと、スマートフォンを片手にミノルは悪戯っ子のような笑いを浮かべた。
「卑怯者……見るなら早く見て終わってください」
 紗香は、顔を隠すことを選んだ。
 ミノルは、まだほとんどが産毛で先の方にチロチロと黒い毛が生えているだけの恥丘に指をかけると、ピッタリと閉じている肉の門を指で開いてみせた。
「紗香ちゃんは、やっぱり処女なのかな」
「処女って、決まってるじゃないですか」
 何が決まってるのかなと、ミノルは思ったが、まあ未経験だと言うことをだろうと観察を続行した。
 よくよく開くと、ただでさえ細いピンクの肉襞の入り口の奥に丸く粘膜が覆っている。これが処女膜かと、ミノルは思う。
 膜といっても完全に閉鎖されているわけではなく、指一本ぐらいは真ん中に通せる穴が開いていた。
 ミノルは誰にも触れられたことのない処女地に、何のためらいもなく、乱暴に人差し指を突き入れる。
 彼には、ラッキーな自分は大丈夫平気だという強い思い込みがあるのだ。

「イツッ」
 だから、紗香が痛みの声を上げたのに少し狼狽した。
「ごめん」
「そんなところに、指入れるなんて信じられない!」
 紗香は、防御本能で太ももを硬く閉じて、ミノルの腕を挟み込んでしまいながら、ヒステリックに叫んだ。
「いやあ、悪い悪い」
「貴方は、なんて人なの……」
 自分が触れたこともないデリケートな場所に無造作に指を伸ばして、悪びれもなくそんなことを言うミノルに絶句した。
 常識では考えられないことを平然とする。初めて、この貧相なオジサンを怖いと思ったのだ。
 でも今恐れを見せたら、何をされるかわからないと考えるほどには、紗香は大人だった。恐怖を隠すように、プンプンとわざとらしく怒ってみせる。虚勢だった。でも、この間抜け面の男なら、気が付かないだろう。
 内心は、いつの間にか裸に剥かれている状況にゾッとしていた。
「おや、顔が写ってもいいのかな」
「きゃ!」
 パシャッとフラッシュが焚かれる。
 顔を伏せているのも怖くて、つい見てしまったのだけれど、顔を撮られることはそれよりも恐ろしいことだと気がついた。
 目元さえ映らなければ、身元は割れないという。
 聡明な紗香は、絶対に顔を隠した手を取るまいと思った。
 それが、ミノルに好き勝手やらせる結果となってもである。
「うう、うそぉ……。そんなところを舐めるなんて」
 ペチャペチャと音を立てて、絢香の割れ目を男が舌で舐めている。

 信じられなかった、自分でもあまり触れたことのない部分を男性に舐められるなんて。しかも、相手は見ず知らずの大人の男である。
 あまりのおぞましさと嫌悪感に頭がクラクラして、手足がビリビリとしびれて、血の気が引いて気絶しそうになった。しかし、こんなところで意識を失っているわけにはいかない。
 気絶したら何をされるか分からないという恐怖だけが、紗香の意識を支えていた。
「んぅ、ふぅ、ふっ、ふっうう!」
 しかし、男の分厚い舌は容赦なく紗香のデリケートゾーンを舐めまわす。毛も生えそろっていない結合部が、唾液で湿ってクチュクチュと嫌らしい音を立て始めていた。
「ハァハァ」
 男の荒い吐息と、紗香の喘ぎ声が多目的トイレの中で響く。
 そうだ、ここは駅前のおトイレなのだ。
 紗香の学校の友だちもみんな使っている駅なのだ、こんなところで自分は何をやっているのかと思って悲鳴を上げた。
「いやっ、いやぁぁぁ」
 しかし、その悲鳴にも艶が混じっている。
 おそらく紗香はそう言っても認めないだろうが、明らかに興奮していた。まだ皮を被った小さなクリトリスは根本がビクビク震えて勃起していたし、狭い膣道からは白い粘液が分泌され始めていた。
 それは紗香が生まれて初めて分泌する女の子のメス汁だった。それを、ミノルに舐められて味合われてしまっているのだ。
 その事実に、嫌悪感を持ちながらも同時に背徳感に爆発しそうなほど小さな心臓が、ドクンドクンと高鳴ってもいた。
「いやっ、アアアッ!」
 腰を震わせて、紗香はついにイッた。
 ギギッと外陰唇の収縮に合わせて、ほっそりした太ももでミノルのでかい顔を挟んで、その上びしゃっと、鼻先に潮まで噴きかける始末。
 これでは、鈍いミノルにも絶頂に達したとわかってしまう。
「はぁ、ハハッ、紗香ちゃんイッちゃったね」
 自分が舌で初めての女の子をイかせたという充実感が、ミノルにそれを言わせた。

「イッたって何がですか……」
 イッたと言われても、紗香はなんのことだかわからない。
「性的絶頂、オーガズム、知らない?」
「まさか」
 そのようなことがあると紗香は知識として知っているが、自分の身に起きたこととは思えなかったのだ。
 嘘ではなく本当にわからなかった。
 ただ、見知らぬオジサンにイヤラらしく股をねぶられているうちに、頭が真っ白になってしまっただけである。
 一方で、ミノルは潮まで吹いて認めないのかと思うが、絶頂に達した証を他にも発見して、またニンマリと笑う。
「自分の乳首を見て見なよ」
「えっ」
「ほら、そんなに乳首をピンコ立ちさせて、気持ちよくないなんて嘘でしょう」
「いやっ!」
 思わず自分のオッパイの先のピンク色の突起を見てしまったが、紗香は自分にまだスマホのカメラのレンズが向いていることに気がついて、また甲高い声叫び声を上げて、慌てて顔を隠してしまった。
 それでも、自分の乳首が恐ろしいほどに先を尖らせていたということは、認めざるを得ない事実であった。
「ほら、乳首がこんなに勃ってるってことは気持よかったってことでしょう」
「いやっ、胸に触らないでください」
 そう言っているのに、ミノルは調子に乗って、指の腹で勃起したピンク色の乳首をこねくり回している。
 ツヤツヤ、スベスベしてとても可愛らしい乳首だった。

「やだ、そんなに乱暴にすると痛いです」
「じゃあ、優しくしたらいいの」
 紗香の要望を聞き入れて、優しくつねってあげる。
「だめっ、だめぇ……」
 キュッキュと先っぽを指で引っ張ると、可愛らしい声を上げた。
「こんなのはどうかな」
 ミノルはさらにむんずと十四歳にしては大きな乳房を掴むとチュッチュと音を立ててすすり上げる。
「吸っちゃダメ!」
「もう、あれもダメこれもダメって、どうしたら良いのさ」
「それはこっちのセリフですよ、一体これどうやったら終わるんですか!」
 この地獄のような責め苦はいつになったら終わるのか、
「えっ、すぐに止めてもいいよ」
「えっ? ああもう、撮るの止めてくださいよ!」
 あまりにびっくりして、紗香はまた手をのけてしまう。
 スマホのレンズが顔の方に向いていることに気がついて、また顔をそむけて目元を小さな手のひらで覆った。
「こっちは画像を消す代わりにどうしたら良いのかって聞かれたからからこうしてるだけで、画像を消すのを諦めてくれたらいいんだよ。杏端中学二年生の桐宮紗香さん?」
 ニンマリとミノルが笑ったのを、顔を手で隠している紗香はわからなかったけれど、どうせ意地の悪い顔をしているのだろうなとはすぐ分かった。
「それじゃあ、意味が無いじゃないですか。私は、ここまで頑張ったのに画像を消してもらえないなら!」
 もしかして最初から消すつもりなんてなかったのか。
 騙したのかと、紗香は憤った。
「おっと言うとおりにしてくれたら、画像を消す約束は守るよ」
「じゃあ、もう早く終わらせてください。ずっとおっしゃるとおりにしてきたじゃないですか」
 紗香は、ため息をついて抗弁した。

「おやー、何をやるのも嫌だとか駄目だとか、ずっと反抗的な態度だったじゃないか」
「それは……」
「でしょう、むしろこっちはお願いされる立場だと思うんだけどな」
「ううっ、じゃあお願いしますから画像を消してください」
「それは、君の態度したいなんだよね。オッパイ触っても、いいよね」
「はいどうぞ……」
 紗香は、我慢すればいいんだと思った。
 すでにあそこをペロペロと舐められるまでされているのだ、いまさら胸を揉まれようがなぶられようが、乳首を吸われようがいいではないか。
 早くこのオジサンを満足させて家に帰りたい、そんな気持ちでいっぱいだった。
 だからミノルが激しく揉みすぎて、成長途中の硬い乳房の芯が痛くても、ぐっと我慢していた。
 早く終われとしか思っていない。
「じゃあ、今度は指でオマンコを開いてもらおうかな」
「指はダメです、顔を隠さないといけないから」
「ふーんじゃあ、これで顔を隠せばいいよ」
 ミノルはカラカラとトイレットペーパーを手で巻いて、バサッと紗香の顔にかぶせた。
「そうですね、これならなんとか」
 紗香は、トイレットペーパーで顔の上部を覆い隠すと、毒を食らわば皿までとばかりに足をM字に開いて、自分の外陰唇をつまみ上げて開いた。
 もうとにかく、これを終わらせないと帰れないのだ。恥をしのぶしかない。
「うわ、中まで丸見えだな、紗香ちゃんは恥ずかしくないのかな」
「貴方がやれって言ったんじゃないですか!」
「ふーんじゃあ、やらなくてもいいよ」
「もう!」
 眼の前に居るミノルがニンマリと意地悪く笑っているのが、目隠ししていてもわかる。笑い声が聞こえるから。
「グフフッ」
 しかし、紗香は目の前にいる男がペロンをズボンの前を下ろして、自分のピンク色の女性器の膣壁を覗き込みながら、陰茎をこすっているところまでは気が付かなかった。
 察すると言っても限界がある。
「じゃ、じゃあなんて言えばいいんですか」
「紗香ちゃんは、俺に見せたくてオマンコ見せてるんだよね」
「そんな……そう言わないと、終わらないんですね」
「俺は別に強制してないよ、グヒヒッ」
 鼻を鳴らして男が笑うのを感じて、紗香は目元に撒いたトイレットペーパーに涙をじわりとにじませた。
「言えばいいんですね、わかりましたよ! 私がオマンコを見せたくて言ってるんです」
「私じゃわからないなあ」
「もうなに、えっと紗香です」
「もっと詳しく詳細に説明してみて」
「詳しくと詳細は、意味がかぶってますよ」
 国語の時間にそんな注意をされたのを思い出してつい口答えしてしまった。
 眼の前のミノルが、ムスッと機嫌を悪くしたのを感じる。
「紗香ちゃんは賢いなあ、学校でも優等生なのかな」
「生徒会、役員をしてます……」
「そうなんだ、そんな優等生が俺にオマンコ見せたいの?」
「は、い……」
 コクンと頷くのが精一杯なのに、ミノルは畳み掛けてくる。
「だから、はいじゃわからない。積極性が感じられない」
「もう、じゃあいいますよ。杏端中学二年、桐宮紗香はオジサンにオマンコを見て欲しいです!」
 聡い紗香は、そういうふうにさっき言うように誘導されたのだと気がついて言ってみた。
「年齢が抜けてるな」
「もううっ、杏端中学二年、十四歳、桐宮紗香はオジサンにオマンコを見て欲しかったんです! これで満足ですよね? もうこんなこと終わりにしましょう」
 フヒヒッとミノルは鼻を鳴らした。

「オジサンじゃなくて、ミノルお兄さんって言ってくれるかな」
「ああっ図々しい……。ミノルお兄さんに見て欲しいんです、これでいいですか!」
 紗香は、強烈な嫌悪感と極度の羞恥に耐えているというのに、ふざけたミノルの態度に激昂した。
「じゃあ、そんなにお願いされたから見て上げようかな」
 トイレットペーパーで目隠ししていても、うっすらと見えるから何となくミノルが自分の股ぐらを覗き込んでいるのが紗香にもわかる。痛いほどの視線をスースーする股間に感じる。
 あまりの羞恥に、紗香は頬を真っ赤にして、怒った。
「あんまり見ないでください!」
「おやー、俺は見て欲しいって言うから見てあげたのに。そんな態度だったら、もう終わりにして帰っていいよ」
 終わりにしてと言われて、一瞬紗香は喜んだが、喜んでいる場合ではないのだ。
 つまりミノルは、そういう消極的な態度なら画像は消さないと脅しているのである。
「ああもう、本当は見て欲しかったんです。ミノルお兄さんに私のオマンコを食い入る程に観察して欲しかったんですよ。どうぞ満足するまで見ていってください」
 紗香はやけっぱちになり、泣き叫ぶように言った。
 嫌だとか、もう終わりにしてとか、そういうことを言うたびに嫌味を言われて晒し者になるなら、いっそ自分から全部肯定してしまったほうがいい。
 自分ですらよく見たこと無い性器を、今日はじめてあった男に見せている。そんな気が遠くなりそうな羞恥を乗り越えて、両足を大きく開いて股を突き出した。もう逆に気持ちがいいぐらいだった。
 こんなもの見たければ見ればいい。
 だから私を早く解放してと、紗香は思った。
「じゃあさあ、オナニーしてみてよ」
「えっ、オナニーですか。こんな感じでしいですか」
 いまさらその程度のことは拒絶しない、見知らぬ男に触れられるよりは自分で触ったほうがマシだったからだ。

 紗香は中学生にしては豊満な乳房を自ら揉みしだいて、やさしく股間に触れた。
「大人しめなんだね、いつもこんな感じ?」
「そうですね。あっ、いつもやってるわけじゃないですよ。本当に極たまに……するときは、こんな感じで」
「イッたりする?」
「そのイクって言うの、よく分からなくて」
 そうは言いながらも、ピンク色の筋に沿って指を動かしながら、股はだんだんと濡れてきている。
 紗香の小さな指には、白くぬるっとした愛液がまとわりついて糸を引いていた。
「ちゃんと感じてるし、さっきイッてたよ」
「それが……。ううんっ、自分では……触れてると何となく気持ちいいっていうのはあるんですけど、自分ではよく分からなくて」
 ごまかしているわけではないようだ。
 本当に、よくわからないのだろう。
「でも触ると気持ちいいんだ」
「はい、オッパイの先っぽとか、オマンコとか触ると気持ち良くはなります」
「もっと気持ち良くなりたい?」
「わかりません」
 積極的にと言われているのに、やはり恐怖が先立つみたいだ。
「そんなことじゃ、いつまで経っても終わりにならないなあ」
「そんなあ、どうしたらいいんですか」
 紗香はおっぱいを強くもみしだして、股間を擦り上げた。出来ることは、精一杯やっているつもりなのだ。
「俺は紗香ちゃんのオマンコをよく見せて欲しいって言ったよね。それは、紗香ちゃんのオマンコをよく知りたいってことなんだ」
「おっしゃってる意味がよくわかりません」
「例えばそうだな、紗香ちゃんのオマンコはもう大人のオマンコかな」
「大人って、えっと」
「赤ちゃんはもうできるかな」
 ミノルのあまりにイヤラシイ質問にも、素直に答える。
 まだ未経験すぎて、赤ちゃんができるという意味が、エロいことに意識に繋がっていないのだ。まさか、自分が赤ん坊を産むとか想像もしない年齢なのだから。
「あっ、あの生理はもう来てます。去年来ました」
「そう、赤ちゃんが作れるなら大人のオマンコなんだね。毛は生えてないけど」
 うるさいって紗香は思うけど、こんなところで口答えしている暇はない。ミノルの発言の中に、この恥辱を終わらせるヒントが隠れているのだと考えてみた。
「そうだ、えっと杏端中学二年、十四歳、桐宮紗香のオマンコは大人のオマンコです。生理が来てますから赤ちゃんが作れるオマンコです」
「そうだ、よくわかってきたじゃないか」
 ミノルのうれしそうな声。
「はい、ありがとうございます」
 詳細に見せて説明すればいいのか、ミノルはそれを求めていたのかと紗香はようやく端緒を見つけた気分だった。
 指で、小さなピンク色の穴を広げると、紗香は『赤ちゃんが作れるオマンコです』を連呼した。
「じゃあさ、紗香ちゃん」
「はい」
「俺の赤ちゃん産んでくれるかな」
「はいぃぃ?」
 ヌプッと、何かが紗香の膣の中に入ってきてビクッと身体を震わせた。
「ほら、俺のオチンチンが紗香ちゃんの中に入ってるぞ」
「いやぁぁ、ちょっとまってください、イヤッ!」
 犯されると膣を広げていた紗香は、慌ててミノルの腕をつかむ。
(あれ、これは腕?)
 まさかこんなに太いおちんちんが存在するわけもない。
 紗香が掴んでいるのは腕だ。
 そうするとミノルが紗香の膣に突っ込んでいるのは、オチンチンではなく人差し指だった。
 見えていなくても、自分の手で確認すればすぐわかる。
(そうか、そういう演技をしろと言ってるわけね……)
 聡明な紗香は、すぐにミノルの意図を察した。
 ちょっと嫌だけど、演技ならかまわない。
「ほら、どうしたの嫌ならいいんだよ」
「嫌、じゃありません。どうぞオチンチン挿れてください」
「ふうん、そうか俺の赤ちゃん産んでくれるのかな」
「はい、産みます」
 ミノルの声が、機嫌よくなってきたのを感じて、これが正解なんだと思った。
 相手を満足させれば、きっと解放してもらえる。
 逆らうのは怖いし、こうするしかない。
「俺のオチンチン気持ちいい?」
「はい、すごく気持ちいいです」
 ミノルの太く短い人差し指が、紗香の小さい穴にはベストヒットだった。
 これが見知らぬ男相手で恐怖を感じていなければ、本当に気持ちいいと言えたかもしれない。
 紗香の声は震えていた。
 ただ、紗香の膣は十分に濡れていたし、確かに男の指で感じていた。だから、だんだんとヌルヌルがグチョグチョになっていて、ミノルが差し入れる指がイヤラシイ音を立てるようになってきた。
 白っぽいネトッとした愛液が、ミノルの指に絡む。
 ここまで乱暴に奥深くまで指を突っ込まれてかき回されたのは、もちろん初めて。少し痛痒いような、それでいて全身が震えるほど気持ちいいような。
 ここまで感じさせられたのは、紗香にはもちろん初めて。
「あっ、あっ、なんか」
 軽くイッたらしい、身体の力が抜けようとするのを見て、ミノルは手で紗香の背中を支えた。
「大丈夫」
「あっ、すみません」
「もう少しで終わるから我慢してね」
 そう言うと、ミノルはまた手を外した。なんとか、身体をよろめかせて紗香は身体の力を振り絞る。
「いま、紗香ちゃんの子宮口に指が……じゃないオチンチンの先っぽがあたってるのは分かる」
「はい、分かります」
 本当は、もう自分の中がどうなっているのか分からなかったのだけど、そう言ったほうがミノルは喜ぶであろうと感じて、紗香はそう言った。もう少しだ、もう少しで終わるのだからとにかく逆らわない。
「今から紗香ちゃんの一番奥に射精して、赤ちゃん作るけどいいかな」
「はい、どうぞ。紗香の中で、赤ちゃん作ってください」
 ミノルがフヒッと吹き出した声が、紗香の耳たぶをくすぐった。
 ああ、なんてことを自分は口走っているのだろうと、紗香はほんの一瞬だけ我に返る。
「よし、そこまで言うなら赤ちゃん作ってあげようかな。紗香ちゃんは、イクまでどうやったら赤ちゃんができるのか説明して、保険体育のお勉強だ」
「はい、オジ……ミノルお兄さんのオチンチンが紗香の中で精子を出すと、私の卵管まで泳いできて卵子と結合して受精卵になります。受精卵が子宮に着床すると赤ちゃんができます」
 やや、堅い説明。教科書通りといったところ。
「そうなんだ、さすが優等生の紗香ちゃんは詳しいね」
「はい、詳しいです」
 紗香はもう言いなりだ。
「紗香ちゃんは、俺の赤ちゃんができたらどうするのかな」
「えっと、どうしたらいいんですか」
 さすがにそう言われても困る。ミノルが何を求めているのか、紗香には分からない。
「俺としては、ちゃんと産んでほしいんだけどね」
「はい、産みます。ミノルお兄さんの赤ちゃんをちゃんと産みますから」
 もうさっさと解放してほしい。
「よし、中に出すぞ」
「はいどうぞ! 中にください」
 そういいながら、たっぷりと指でかき回されて、プシュッ、プッシュと膣から白い液体をまき散らして紗香はもう、今度は盛大に一度イッた。
「よし、イッた」
「ハッ、ハッ……ハッ、ハァアアァァ」
 紗香は息も絶え絶えに、小さなベビーベッドの上で身体をのけぞらせてぐったりとさせた。

第一章「主婦 八田多恵」
 それは、偶然だった。
 とあるマンションを探索中、何もないところで蹴躓いたミノルは、たまたま玄関のドアノブに手をついてしまい、ガチャリと扉を開けてしまった。
 こういう偶然は、ミノルの場合奇跡レベルになるまで重なる。たまたま、その家の主婦である女性が、シャワーを浴びている途中で、用事を思い出して玄関先まで出てきていたのだ。
「あっ、どうも」
「あらー、どなたですか」
 今回に限って言えば、ミノルにはまったく悪意はなかったのだが、不法侵入の決定的な瞬間である。大ピンチであった。
「どうも初めまして、戸隠ミノルと申します」
「ああそうですか、もしかして近所に引越してこられたとか。あっ、あのすいません。私は八田 多恵(やだ たえ)と言います。この家で主婦をしております」
 ペコリと、シャワーに濡れた長くしっとりとした髪が、バサリと床についた。真ん中分けしただけの簡素な髪型だが、それだけに清楚さが際立っていた。
 容姿は元々いいのだ、化粧をしてなくても可愛らしい奥様だった。優しげな顔に、柔らかそうな身体つき、屈んだときにバスタオルからはみ出んばかりの谷間は、ミノルの好みである。
「それで、どうしてそんな格好なんですか」
 ミノルは自分が何の用で来たのかと突っ込まれるまえに、多恵の格好の奇妙さを指摘した。
「なんでって、買い物したのをほったらかしなのに気がついて、わあっ、きゃー!」
 多恵は大慌てのけぞった。
 今頃になって、自分がバスタオルを身体に巻いただけのあられもない姿であることに気がついたからだ。
 そして、買い物をしていた袋に足を引っ掛けてしまって、袋の中からサラダオイルの瓶が倒れた。
 たまたま当たりどころが悪く、キャップが微妙に外れて、トクトクとフローリングの床の上に、油が広がる。

 慌てていた多恵は、それで滑って転んで頭を打った。
 バサッと、バスタオルが宙に舞って、あとはさっき会ったばかりの男の目の前で、裸体を晒して仰向けに倒れている奥さんが残った。
「さてと、これはどうすべきだ」
 ミノルはまったく慌てていなかった。ここまでのハプニングはよくあるとは言わないが、ミノルにはたまにある出来事だからだ。
「まったく、あわてんぼうの奥さんだな。とりあえず、救命活動をしてみるか」
 気絶している、多恵のぷっくらとした血色の良いほっぺたをペチペチと叩いてみるが起きない。
 意識は深く落ち込んでいるらしい。
 今度は大きな乳房を揉んでみる、もちろん心臓マッサージである。ゆっくりと指を肉の間に沈めて、強く揉んでみると手のひらからドクンドクンと心臓の鼓動が聞こえてくる。
「うん、心臓は動いてるようだな」
 こうなると次に調べるのはマンコである、股ぐらを開いておもむろに割れ目を指で開く。主婦だと言っていたので、まさか処女ではありえないだろうが、ピンク色の綺麗な穴だった。
 これなら突っ込みたいと思わせるが、まさかこの状態で突っ込むほどミノルも迂闊ではない。
 でも指ぐらいは入れてみていいかと、割れ目に馴染ませるように指に触れてみる。中はほとんど濡れていない、唾液をつけてみようかと考えたが、もういっそ舐めてしまったほうがいいだろうと、唾液を溜めてから生殖器に舌をつけて舐め回した。
 しばらく犬のように舐めていると、舌先にメスの濃厚な味が広がってきた、唾液だけでなく濡れているようだ。
「これなら、突っ込んでも大丈夫だな」
 誰に言うでもなく、独り言だ。
 多恵がもし起きていたら、挿れないでと止めるだろうから、そのための確認でもある。そうだ、これは人命救助の続きだ。
「多恵さん、早く起きないとオチンチン挿れちゃいますよ」
 ミノルの下の方は、痛いほど勃起していたので、スウェットとトランクスを脱いで、反り返ったものを解放した。
 そうして奥さんの股に押し当てて、そのまま挿入した。
「うあ、やすやすと入っちゃいましたよ。いいんですか、奥さんなのに旦那さん以外の男を受け入れて」
 反応がないのがつまらないのでゲームをすることにした。
「じゃあ、乳首が勃ったら気持ちいいから良いってことで」
 ミノルが形の良い乳房を根本から揉みしだき、乳首を吸っているとそのうちコリコリとしはじめた。
「あー勃った。じゃあいいんですね」
 ミノルは、奥さんの了解が得られたのでオッパイを両方の手でわしずかみにしながら必死に腰を振るった。
「ああー出そう、多恵さん中にだしてもいいですか」
 返事はない。多恵のぷっくらとした唇をペロペロと舐めると、我慢できなくなった。
「ううっ、出る……」
 子宮口にこすりつけるようにしてタップリと中出しした。
「ふうっ」
 ガンガンと容赦無く腰を叩きつけながら、人妻の一番奥に出してしまってから、ミノルは後始末をどうしようかと思った。

「まあいいや、何とかなるだろう」
 一度出しただけでは、まったく初対面の人妻を犯している気持良さが収まらないようで、射精したままゆっくりと腰を振るい、そこにあったビニール袋を何となく手にとった。
 サラダ油の瓶が倒れて、外れたキャップの口からゆっくりと油が漏れ抱いている。
「なるほど、これに蹴躓いたんだな」
 ビニール袋を漁っていると、後始末の方法まで思いついたので安心した。
 そうだと思い、多恵のオッパイにサラダ油を落としている。
「うあー、多恵さんオッパイツルツルですよ。若返りましたね」
 そんなことを言いながら好き勝手していると、また興奮して多恵のマンコのなかでムクムクと巨大化した。
「よっしじゃあ、身体もピカピカになったところで、もう一回種付けしますね」
 もう許可も取らずに、ミノルはブルブルと全身を震わせるようにして、多恵の中に種を流し込んだ。
「ふうっ、気持よかった」
 ミノルはズルっと抜くと、ぽっかりと自分の形に開いたマンコに、ビニール袋から取り出したヨーグルトを仰向けにしてそのまま被せる。
 ミノルが中出しした精液と、ヨーグルトが混ざってしまった。
「あはは、これでいいや」
 こんなことで、ごまかせるわけもないと思うのだが、ミノルには自信があるらしい。
「じゃあ、多恵さんごちそうさま」
 ふっと、玄関を見ると合鍵があったので、そのまま失敬することにしたらしい。
 ここまで頭のゆるい奥さんなら、また美味しい機会があると思ったのだろう。
 自分の行動に何の疑念も抱いていないミノルは、落ちていたバスタオルを一応多恵の仰向けの裸体の上にかけてやると、玄関から部屋を退出した。
 彼の唯一の優しさは、奪った合鍵で、一応玄関の鍵をかけてやったことだろう。

     ※※※

「うううっ」
 そのうちに、多恵が目を覚ます。
「あれー、なんでしょうこれー」
 多恵は、バスタオルを跳ね除けると、自分が裸であることに気がつく。
「やだ、私なんで身体がベトベトしてるのー」
 自分の脇に、サラダ油がこぼれているのに気がつく。
「ああそうか、こぼしちゃったんだ」
 タオルで拭いてみるが、拭ききれるものではない。
「うわ、股間にヨーグルトがべっちょりついちゃってる」
 もったいないと、多恵は指ですくって食べてみるがやっぱりヨーグルトだ。
「ううん、掃除はあとにして、とりあえずもう一度シャワーに行きましょう」
 多恵は、さっさとビニール袋の中に入れて片付けてしまうと、自分の身体を洗うべくシャワールームへと駆け込んだ。
 どこか抜けている多恵は、自分の股間から流れ落ちる、ヨーグルトではない白い粘液には気が付きもしなかったようである。

序章「OL 貴志川アユミ」
 戸隠ミノル(とがくれ みのる)はツイている。
 ミノルは、何をやらしてもダメで、ドン臭い。彼女いない歴三十二年のずんぐりむっくりとしたブサイクだが、それでも幸せだった。
 何故なら彼は、生まれつき幸運の星の下に生まれた男だったから。
 すべてのステータスが幸運値に割り当てられたような、そのラッキーさは凄まじく、道に落ちているお金を拾って生活できるほどだった。
 本来なら、株式投資を始めるか、会社を経営するか、あるいはギャンブラーにでもなれば、巨万の富を得ることも可能だったろう。
 しかし、彼はそれを思いつくような頭もなく、ボロいTシャツと灰色のスウェットのズボンという、薄汚れた浮浪者のような服装で今日も歩いていた。
 お金など無くても、生きているだけで幸せ。彼は、そんな悟りめいた心境なのかもしれない。

 今日も、ミノルが歩くところには、幸運が起こる。
 時刻は夕刻だ。牛丼屋で三百七十円の食事を終えた今日の彼は、何となく用事もないのに人の喧騒に誘われて駅まで来て、そのまま駅から出る人をぼんやりと眺めていた。
 そんな彼に、ピンと来るものがある。
 彼が、立ち上がって足取りを追ったのは、一人の度の強いメガネをかけた真面目そうなキャリアウーマンだった。
 肩を落として少しお疲れ気味だが、若々しい白い頬の下の涼やかな瞳と、ぷっくらとした血色の良い唇は麗しい。綺麗に化粧されたその相貌は美人OLと言ってよかった。濃青色のスーツに膝丈のスカートに身を包んだ彼女は、携帯電話で何か必死に話している。
 帰宅途中ではあるのだろうが、まだ仕事の会話を続けているらしい。疲れを滲ませながらもため息混じりに指示を飛ばすその肩先で、艶やかなストレートの黒髪が揺れる。
 その後ろを、ミノルがゆっくりと歩いている。

 傍目から見ると、怪しいすぎる。明らかに怪しいストーカー行為だ。
 しかし足早に帰宅を急ぐ人は、ミノルを咎めたりはしないし、後ろを付け狙われているメガネのOLは電話に集中していて全く気が付かない。
 結局、女性が一人暮らしをしているマンションの部屋まで、彼女は不審な男に付けられていることにまったく気が付かなかった。
 ミノルはマンションのセキュリティーなど気にもとめない。幸運の星の元に生まれついた彼は、そのようなものに止められると言う経験がなかったので、セキュリティーのことなど知りもしないのだ。
 無知な人間こそが、どこまでも大胆に行動できる。
 女性が自宅マンションの扉の中に消えると、なんとミノルもそのドアノブに無造作に手をかけた。

「……うん」

 女性にとっては不運なことに、電話に夢中だったために玄関の鍵をかけ忘れてしまったのだ。
 なまじ玄関ホールにセキュリティーがあるマンションのために、こういうミスをやらかしてしまうとも言える。そこをすり抜けて、不審者が入ってくるなんて考えもしない。
 どちらにしろ、ミノルにとってはラッキーなことだった。
 ミノルがしばらく玄関先で聞き耳をたてていると、バタンと言う音と共に、女性が奥の部屋に入ったのを確認した。
「お邪魔します」
 誰に言うとも無く、小声でそう言うと、ミノルはリビングへとあがった。
 ソファーの上に、カバンと携帯電話が乱雑に放り出されてる。疲れているにもかかわらず、無造作に脱ぎ散らかさずスーツとスカートだけは、シワにならないようにきちんとハンガーに吊るされているところに、女性の几帳面さがうかがえた。
 ミノルは待てよと思う、スーツを脱いだということは彼女は……。

 シャワーの音が聞こえてきた。脱ぎたての下着が楽しめると、脱衣所に飛び込んだ。
 どこまでも、向こう見ずな行動だった。
 いや、それはある意味で合理的かもしれない。シャワーを浴びている間に、さっさと下着を奪って逃げてしまえばいいわけである。
 ミノルは、脱衣所の籠から脱ぎたてのまだ生温かい、ピンク色のショーツを拾って「フヒッ」と嬉しそうな笑い声をあげた。
 そして、おもむろにクロッチ部分に鼻をつけて匂いをかぐ。
 一日働いた女の汗が染み込んだショーツのスメルを嗅ぎながら、ブラジャーを広げて遊んでいる。
「やっぱり、すごい巨乳なんだな」
 ミノルが彼女を追った理由の一つはそれだった。シックなデザインのスーツだったから目立ってはいなかったが、かなりの胸が大きい。
 ピンク色のブラのサイズはFカップだ。ブラジャーの匂いも嗅ぐと、汗と香水が混じったような甘酸っぱい匂いがした。
 かぐわしい香りに刺激されて、痛いほどに勃起した股間は、柔らかい灰色のスウェットパンツを押し上げている。どこまでも大胆なミノルは、その場で自分のパンツを下ろして、苦しくなっていた下半身を解放すると、今度はその場においてあった替え用の純白のパンティーを拾い上げて、穿こうとした。
「ううん、無理か」
 太り気味のミノルに、スタイルの良い女性のパンティーを穿くのは難しい。無理にはこうとすればゴムがぶちっと切れてしまうし、そうなればどれほどの幸運に見舞われようとも侵入がバレてしまうだろう。
 ミノルは女性のパンツを穿くという変態行為を諦めて、クロッチ部分に巻いてオナニーすることで妥協した。
 ミノルの目的は、これからこのパンツを穿くであろう彼女と間接セックスを果たすことである。
 仮に彼女が、知らずに穿いたとしても、マンコの表面に精液が付いたぐらいで妊娠はしないのだが、そこは幸運なミノルのこと。万が一ということがあるかもしれない。
「ううっ、射精する、孕ませるよ」
 脱ぎたての生暖かいメスの匂いがするショーツの匂いをクンカクンカしながら、新しい純白のショーツを孕ませようとしたその時であった。
 バサッと音がして、シャワールームのサッシ戸が開いた。

 いつの間にか、シャワー音が消えていることに気が付かなかったのだ。ミノルは、壁際にしゃがんで下着でオナニーをした姿勢のまま、身動きが取れなくなる。
 心臓が爆発するほど高鳴っているのだが、どうやらOLのお姉さんはミノルに気がついたというわけではないようだ。
「シャンプー、シャンプーっと」
 ミノルのすぐ側にある、替え置きのシャンプーを手にとってもミノルには気が付かない。
 それもそのはずで、このお姉さんはド近眼なのだった。メガネがなければ、視界はぼやけてしか見えないので、しゃがみこむ男に気が付かなかった。
 それでもよく目を凝らせば気がついたはずだが、まさかそんなところに人がいるわけ無いと思い込んでいるので盲点になって見えなかったのだろう。
 ホッとしたのもつかの間、リビングで携帯電話がけたたましい音を鳴らしてしまう。
「もう、何なのよ!」
 お姉さんは、濡れた肌のまま大きなロケット型のオッパイをブルンブルン揺らせて、電話を取りに行った。
 ミノルは大ピンチであるのに、とてもドキドキして股間をこする手を休めることができないでいる。
「もう、岸本じゃなくて貴志川です。貴志川アユミ。何回、人の名前を間違えたら気が済むんですか、はぁ年齢?」
 お姉さんはそんなことを電話で言いながら、ミノルがしゃがみこんで縮こまっている脱衣所にまた戻ってくる。
「そんな個人情報! もう二十四歳ですよ。女性の年齢を聞くとか、あり得ないですけどね」
 ミノルは(アユミちゃんって言うのか)と思うだけで、さすがに声は出さなかった。ここで何か一言でも発したらアウトである。
 電話口で怒るたびに、アユミのオッパイがブルンブルン揺れている。
 それでついに、「うっ」と声を上げて、指でつまめるほどのドロッドロの液体をパンティーのクロッチ部分にタップリと吐き出した。
 ミノルは、ふわ~といい笑顔になる。
 眼の前で男が射精したというのに、アユミは気が付かずに乳首をいじり始めた。みるみるうちに乳首が勃起する。
 アユミは苛立つと、オナニーしてしまうという悪癖があるのだ。
 もちろんプライベートで油断しているときだけである。女の一人暮らしにはいろいろあるのだ。
 もちろん目の前でオナニーされたミノルはたまらずに、また濃いのをタップリと射精して真新しいパンティーを汚したのだった。
 二回出して満足した、ミノルは無造作に汚れたパンティーを置くと、またシャワーを浴びているアユミの方にごちそうさまと言って、その場を後にした。

     ※※※

「ハーッ、疲れるやつばっかり、死ねっていうのよ」
 ストレスと性欲のたまっていたアユミは、盛大にシャワーオナニーするとようやく満足したのか艶っぽい、ツルッとした顔で脱衣所に上がった。
 そして、クロッチ部分にたっぷりとミノルの精液のついたパンティーを穿いて、一瞬違和感に顔をしかめる。
「ん?」
 股にネチョネチョした感覚、普通なら気がつく。
 しかし、よく身体を拭かなかったからかと思い直して身体にバスタオルを巻くと、そのままリビングへと上がってテレビを見だした。
 ミノルがラッキーなら、それに付け狙われたアユミはアンラッキーであった。
 テレビの好きな俳優を見ながら、また無意識に股間に手が伸びて濡れたパンティーごしにオナニーを再開する。
「あー、こんないい男いないかな。結婚したいな」
 そんなのんきなことを言っている間にも、アユミの膣の中に悪い男の精虫が泳ぎまわっているのだが、それは彼女が知る由もないことであった。
「ああっ、ああまたイキそう……」
 一度パンティーに射精されて空気に触れた精液が受精することなど、ほとんどないのだが、ミノルの出した精液が多量であったこと、アユミが自らの指で深く膣の中に注ぎ込んだこと、その日がちょうど排卵日に当たったことで受精してしまう。

     ※※※

 ミノルとアユミの生活圏は割りと近い。
 アユミがミノルの子供を受精してから一ヶ月ほど立った頃。
 アユミは、早朝出勤するときにコンビニの窓ガラスの向こう側にミノルを認めて眉根を顰めた。
「キモッ」
 エロ本でも読んでいるのだろうか、コンビニで立ち読みをしているミノルのスウェットパンツの股間がこんもりと盛り上がっていたのだ。
 アユミは、あんな気持ち悪い男を放置しておいて、警察は何をやっているのだろうと心のなかで悪態ついた。
 そこのコンビニで、朝食にサンドイッチでも買おうかと思っていたのだが、次のコンビニにするかと足を速めた。
 まさか、その通りがかりのキモい男の子種を自分が受精していることなど神ならぬ彼女には気づきもしないだろう。
 それに彼女が気づくのは、二ヶ月以上先の話であった。
終章「女性専用車両 出産編」

「いや、夫以外の赤ちゃんはもうダメなんです!」

 半狂乱になって泣き叫んでるのは、中藤エリナさん。二十四歳の主婦だ。
 ミッちゃんに犯されそうになっている彼女を助けようと、私がミッちゃんを受け入れようとしたのはつい先程のこと。
 エリナさんは、完全に錯乱していた。
 本来ならば、綺麗に整えられているであろう亜麻色の長い髪を振り乱して叫んでいる。
 本日『危険日』の彼女は、ミッちゃんに中出しされて孕まされる予定だという。
 ミッちゃんは女性だから、女同士でまぐわっても子供はできない。
 そう私が教えても、聞く耳を持たなかった。
 ミッちゃんの方もあいかわらずで、私がミッちゃんを男性であると認めれば、エリナさんを犯すのを許してやると言うだけ。
 エリナさんを説得するのは諦めた。
 こんなに嫌がっているんだ、私が代わってあげればいい。
 私はしょうがなく、ミッちゃんを男性だと口先だけで言うことにした。あくまで口だけ、合わせるだけだ。
「じゃあ、男としてアヤネちゃんを犯してもいいんだな」
「なんでそうなるんですか」
 本当は認めてないけど、ミッちゃんを男性だと言っただけで、吐き気がする。認めてないのに、想像してしまっただけで吐きそう。
「うっ……」
「どうした、つわりか」
 ニヤニヤといやらしい笑い。たしかに元々醜い顔だけど、こんなに不快感を覚えたことはなかった。
「違います、つわりなんて」
「生理、ずっときてないんだろ」
 こんな醜い男の人に犯されてしまったのだ。
 もしかしたら、妊娠。そんなの……冗談じゃない!
「単なる生理不順です」
 そう言いながらも、続々と胃の腑から嫌悪感がせり上がってくる。
「そうかな、もうこのお腹に俺の子が入ってるんじゃないのか」
 私は、そう言われただけで口を抑えて立ち上がった。
 吐き気が耐えられそうにない。
「ううっ」
「おい、キタネエな。誰かゲロ袋、ああこれでいいや」
 私はミッちゃんに渡された袋に吐瀉物をまき散らした。

「やれやれ、本当につわりだな。萎えるぜ。それ捨ててこい」
 近くにいた女の子が、私の吐いた袋を受け取ると男性車両との連結部分までいって、思いっきり男性車両の中に投げ捨てた。
 ぎゃーという悲鳴が聞こえたが、バタンと扉を閉めると喧騒も聞こえなくなった。
 シュッシュッと、周りの女性が消臭スプレーを振ってくれて匂いも消えたのはありがたかったけど、こんなことしていいのかしら。
「すいません」
「いいよ、つわりは仕方がない」
 許してくれるのはいいけど、癪に障ることを言う。
「だから、つわりじゃないですって」
「だから、相変わらず物分りが悪いなあ、俺を男と認めるってことはそういうことなんだぜ」
 私はミッちゃんに指を突きつけられて、唖然とした。
(そっか、そういうことなのか)と思った。
 自分がミッちゃんを男だと受け入れることは、男の汚らしい体液を受け入れて、その結果までを身体に引き受けることだ。
 そうしなければ、エリナさんは救えないのだ。
「さあどうする、ゆっくり考えろ。本当はアヤネちゃんにフェラチオしてもらおうかと思ったんだが、仕方がないからエリナに舐めてもらうか、おい」
 エリナさんは、渋々と言った顔で、ミッちゃんが突きつける大きなクリトリスを舐め始めた。
 いや、オチンチンだったか。
 ミッちゃんが女ならクリトリス、男ならオチンチンなのだ。
 私は、どちらを選ぶのだろう。
 頭が重くなって、私は座席に腰掛ける。外の景色は、やはりゆっくりとスローモーションで動いていく。
 私がミッちゃんを男性だと受け入れれば、エリナさんは救われる。
 私が拒否すれば、エリナさんは……。

 おかしい、考えていてわからなくなった。
 エリナさんはペロペロと、ミッちゃんのたくましい肉棒を舐めている。
 先っぽから垂れ落ちる汚らしいカウパー液を、ズズズッと音を立てて啜っている。
 エリナさんは、あの嫌な匂いのする肉棒を私の代わりに舐めさせられているのだ。
 私が助けないと、彼女は救われない。
「やっぱり、人妻のフェラチオは最高だな、今頃旦那は会社に行って仕事してんのかなあ」
 エリナさんは、形の良い眉根を歪めて不快感を露わにしたが、何も言わない。
 ただ一心不乱に、ミッちゃんの肉棒を舐め続けている。
 そうすることでしか、解放されないと知っているから、一刻も早くこの責め苦を終わらそうとする。
「そろそろイキそうだ、ちゃんと飲めよ!」
 ミッちゃんがそう言うと、エレナさんの頭を押さえて腰を顔に押し付けた。
 無理やり、押さえこまれて仕方なく喉を鳴らして汚い液体を飲まされているのだ。
 見るだけで吐き気がする。
 思えば、私もアレを何度もされてきた。
 苦くて、吐き出したくなる味を、つい思い出してしまう。
 また吐きそう。
「もう満足しましたか」
 エリナさんは、上目遣いにミッちゃんを睨みつけている。
「今日は口を洗うなよ」
「そんな、どうしてそんなことを言うんですか」
 エリナさんは情けない顔をする。そのミッちゃんの言葉に、従わざる得ない立場なのだ。
「良いことを考えついたんだよ。お前、そのまま口を洗わずに家に帰って旦那とキスしろよ」
「そんな嫌です」
 頭を振って、エリナさんが拒絶します。
「じゃあ、中出しセックスがいいのか」
「ぐっ、わかりました」
 なるほど、それを言われるから、逆らえないのか。

「他人ごとじゃないぞ、アヤネちゃん。もう決めたのか、自分かコイツか、どっちを犠牲にするのか」
 ミッちゃんは、そういうと私に決断を迫ってきた。
「私が犠牲になります」
 そう言うと、エリナさんがぱっと顔を明るくして「ありがとうございます、ありがとうございます!」と叫んだ。
 私は、私の意志で助けると選択したのだ。
 お礼を言われることではない。
「やっぱり、アヤネちゃんは性根のいい女だな」
「褒めていただいて光栄ですね」
 私は精一杯の皮肉を言った。
「じゃあ、今日大学の授業が終わったら、この住所まで来てくれ」
 ミッちゃんは、私にメモ帳を渡してきた。
 住所が書かれている、これってミッちゃんの家?
 私の反応を見て、ミッちゃんが笑った。
「そうだよ俺の家だ、断れると思うなよ」
「わかりました」
 私は、大学の講義を終えた後、指定された住所に向かった。

     ※※※

「何このボロアパート」
 ミッちゃんは、こんな場所に住んでいるのだろうか。
 呼び鈴を鳴らすと、すぐに出てきた。ミッちゃんは、タンクトップにトランクスというラフすぎる恰好だった。
「よお、入れよ」
「お邪魔します」
 四畳半のいつ掃除したんだろうという、シミが沢山ついた汚らしいアパートの一室。食べたら食べっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなしというひどい生活が容易に想像できる。
 こんな汚らしい場所に、よく人が住めるものだ。
 まあ、汚らしいオジサンには、似つかわしいとはいえるかもしれない。
「座れよ」
 どこに座ればいいというのだろう、まさか万年床となっている布団の上にってことだろうか。
 見渡しても、他にはないので私は嫌だなあと思いながら、仕方なく座る。
「ところでアヤネちゃん、俺のことをどう思ってる?」
「どうって言われても」
 特にどうとも思っていない。
「男性としてきちんと見てるかって聞きたかったんだがな」
「ああ、それなら今は女性として見ていますけど、男性として見なきゃいけないんですよね」
「そうだ、というかなんで俺のことを女性だと思ってるんだ。不思議じゃないか」
 ミッちゃんは、そういうとトランクスを下ろした。
 ビーンと勃起したグロテスクなオチンチンが出てくる。
「やだ、なんで脱ぐんですか」
「これを見て、なんで俺を女だと思ってるのか聞きたいと思ってな」
 どうしてだろう、たしかにここで見るとオチンチンにしか見えない。
 よく考えてもわからないけど、女性車両に居たから女性だと思い込んでしまったのかもしれない。
 男みたいな女性のミッちゃん、いえただの中年男性、中畑道和、四十二歳。
「うううっ」
「なんだまたか、俺の家で吐くなよ」
 私は、強烈な吐き気をこらえる。
 頭がグラグラして、倒れそうになった。汚らしい布団の上で寝たくないという気力だけで、何とか意識を保っている。

「おっと」
 道和が、よろめいた私を支える。お尻をさする手がいやらしい。
「やめてください、いやらしい」
「何だいまさら、もう何十回も、何百回もいやらしいことをやっておいて、俺の子供だって孕んでるんだろうが」
 お腹をさすられながら、道和に言われて私は青ざめた。
 確かに、やってしまったことは確かだ。
 なんで私は、あんなことをしてしまったのだろう。道和が女性ではなくて、おっさんだとしたら、私は取り返しのつかないことをしてしまった。
 本当に妊娠してしまったかもしれない。
 そう思ったら涙が溢れてくる。
「うう、ひどい」
「泣いてる場合かよ、エリナを助けたいんだろう。だったら、お前が犠牲になって抱かれるしかないんだよ。わかるか」
「それは分かりますけど、でも嫌です」
「俺のことが、嫌いか?」
「そんなの当たり前でしょう、好きとか嫌い以前の問題です。気持ち悪い」
 私の乳房を揉みながら、道和はニヤッと笑った。
「何とでも言えよ、その気持ち悪いおっさんの赤ちゃんを孕んじまってるんだから、全部自分に返ってくるんじゃないか」
「いやああぁぁあああ」
 私は、堪え切れず、ついに子供みたいに号泣した。身体から力が抜ける。湿った万年床に、押し倒されて服を脱がされて、なすがままに下着をむしり取られた。
 弾けるように張った大きな胸が、悲しく揺れた。
「まだ母乳はでないのか」
 乳房がちぎれてしまうんじゃないかと言うほどに強く揉みしだかれながら、耳元でささやかれる。
 そういえば最近やけに胸が張るのだ、妊娠しているせいかもしれないと思うと、恐ろしくなった。
 いや、妊娠なんて私は絶対にしていない。

「いや、違うから離して」
「こんなに乳首を硬く勃起させて、それはないだろう」
 哀しいかな、私の身体は男の激しすぎる愛撫にもすぐ反応して、カチカチにそそり上がってしまった親指大の乳首を、道和はデコピンで弾いた。
 その瞬間にビーンと、身体に電撃が走る。
「うそぉ」
「うそぉじゃねえよ、スケベ女が」
 いつの間にか、こんなにも感じさせられるようになっている。乳首を男の太い指で強く扱き上げられるたびに、私は嬌声を上げる。
「ふぁんっ、そんな乱暴にっ、いやぁ」
「ハハッ、いやぁとか、どの口がいってるんだよ」
 私の口はいつの間にか半開きになって、ヨダレを垂らしていた。
 そのまま、男の臭い舌をねじ込まれて唾液を流し込まれても、逆らうこと無く飲み込んでいく。
 唇の中をタップリと舐めまわされて、吸われる。私は自然と、自分から舌を使って男を求めていた。
 何十回も繰り返した行為なのだ、意識が遠退けば身体が勝手に動いてしまう。
「もう下の準備もいいようだな」
「何をっ、あぁッ、するつもり」
「何をってナニをだな」
 男は、そのまま凶悪に大きく張り出した部分を私のくぼんだ部分にめり込ませる。こんなのないと思うのに、私の身体はやすやすと受け入れてしまう。
 無垢だと思った私のくぼみは、完全に男の形を覚えていた。
「ああっ、そんなっ、あひぃ!」
 そのまま後ろから乱暴にガンガンと腰を使われて、大きな乳房を弄ばれる。
 乳首を摘んだかと思えばいきなり揉み潰し、敏感すぎるクリトリスも乳首と同じように容赦無くクニクニと拗られた。
「ひゃぁ、いやだっ、感じる、感じるっ!」
「ハハッ、そりゃ感じるだろ。毎回いやらしくヨダレを垂らして、アクメってるのに、いまさらカマトトぶってもしょうがねえ」
 私は、身体で一番敏感な器官を乱暴に扱われて、それなのにそれでバカみたいにきもちよくなって絶頂へと登っていく。
 もはや、自分から腰を振って男を求めていた。
 激しいオーガズムに脱力した私は、男の身体に身をもたれかかるようにして、深々と道和の肉の塊を一番奥深いところに受け入れたままで、何度も何度も身体を痙攣させていってしまった。
「ああっ、あああっ、おかしくなる、おかしくなる!」
「ほら、イケッ! アヤネ、イッてしまえ!」
「いきたくない、いきたくないのに、イクッ! イクッ!」
 私は何度も、あられもない声を上げながら絶頂した。一度ではすまない、何度も何度も嫌いな男に身体を弄ばれながら、オーガズムを駆け上った。
 道和の汚らしい部屋に、クチュッ、クチュ、ヌチュ、ヌジュウとイヤラシい音が響く。
「ああっ」
 私はもう茫然自失となり、自分の肉と男の肉がぶつかり合う音を、他人ごとのように聞いていた。
 もはや、嫌悪感も快楽もごちゃ混ぜとなって、濁った私の心は何も感じない。
 ただ感じるのは、私の下半身についている肉の塊で、私の意志とは関係なくピンク色にぬらぬらと蠢くヴァギナは、オスの生殖器を吸い続けて、絶頂へと導いていた。
「うあっ、アヤネ俺もイクぞっ」
「イクッ、イクッ!」
 私は男の声に合わせて、そう叫びながら手足でギュッと抱きしめて、また絶頂に達した。
 ドクッドクッと男の体液が私の奥深いところに炸裂する。
 その白い飛沫を、私は全身を震わせるようにして最後の一滴まで絞りとっていたのだ。

「ああっ、気持ちいい、こんなことして気持ちいいなんて、私じゃない」
「まだいってんのかよ、もうビョーキだな」
「ちがう!」
「ほら、ここに中出ししたやった精液を、マンコからぶちまけてみろよ。布団を汚されても困るからな」

 私の身体はもう言いなりだった。道和に命じられるまま、私は黄緑の洗面器の中に中出しされた精液をマンコからポタリポタリと落としていく。
 ああ男の道和にされてしまったんだと思ったけど、私はそれでもどこか他人ごとのように思っていた。

「さあ、ションベンをするんだよ」
「うううっ」
 私は、シャアアァァと音を立てて、黄色い飛沫をぶちまけた。
 したくないのに、命じられると逆らえない。
 私が滝のように注ぐションベンに、何かプラスティックの棒状のものを突っ込んだ。

「なにそれ」
「妊娠検査薬」
 私の顔が、自分でも分かるほどにぐしゃっとゆがむ。
 ついに決定的な結果が出てしまう。
「やめて!」
「なんでだ、妊娠なんかしてるわけないってお前が行ったんじゃないか」
「そうだけど怖い」
「まあ待てよ、すぐ結果が出る」
 ニヤッと笑いながら、道和は棒状のものを見守っている。
「もうやめてよ」
 ひったくろうとする、私の手をはねのけておどけた様子でプラスティックの棒を確認すると、道和は狂喜しておめでとうと叫んだ。
「見たら分かるよな陽性だ」
「うそ!」
「現実を認めろよ、ほらここに紫のラインが……」
「いや、こんなの嫌、絶対に認めない。認めるもんですか!」
「お前が認めないと、エレナがどうなるか」
「関係無いです、私は妊娠なんかしてない、こんなの私じゃない」
「ほお」
 道和が悪魔のような醜悪な微笑みを浮かべた。
 先ほどの、悪ガキのような笑いとは違い、私の心を底まで見透かすような恐ろしい笑いだった。

「こんなのイヤァァァ!」
 駄々をこねた子供のように、泣きはらして絶叫した私は、ついに意識を飛ばして倒れた。
 何もかも最低だった。

 ――ここで、私の時間の感覚は逆転する。

 これまで散々と引き伸ばされてきた永久とも思える時間が、その不足分を埋め合わせるかのようにギュッと濃縮されて、一瞬で過ぎ去っていく。
 気がつくと、女性専用列車の座席に座っている、私のお腹は大きく膨れ上がっていた。

「臨月だってな」
「違います、これはただちょっと太っただけです!」

 バシャと、私の股で水袋が弾けた音がした。

「破水が始まったみたいだな、ちゃんと産婆も用意したし、そのまま列車は車庫に入るようにしてあるから、産んでいいんだぜ」
「あっ、産むって何を言ってるんですか、わけがわかりません!」

 お腹が苦しい、痛い、早く病院に。
 そう思ったときは、もう病院の分娩台だった。

「大丈夫ですか。お母さん、ハッハッフーでいきんでくださいね」
「私、お母さんじゃない……」

 若い産婆さんが、隣で励ましてくれるけど、私はわけがわからない。

「この期に及んで、まだそんなこと言ってるのかよ、これを見ろよ」

 道和が、大きな鏡を取り出して、今の私の姿を見せつける。

 私のオマンコから、黒い髪の毛をした頭が飛び出ていた。
 それを他人ごとのように一瞬見つめて、私なのだと思うと、ヒグッと身体中が震えた。身体がまっぷたつに割れそうな激痛が、それを事実だと知らしめる。

「ひぎゃああぁぁアアアァアァァア」

 私のの意識は、一瞬で焼き切れて吹き飛んだ。
 やがて、激しい叫びとオマンコが壊れそうな激痛とともに、放り出される命。

 健康な母胎は、母親の意識とは関係なく、新しい命を生み出したのだ。
 私の獣のような叫びは、へその緒で繋がった赤子の泣き叫ぶ声と重なり、世界にこだました。
 それをもう一人の私が、どこか違う場所から見つめていた。
 私は、嫌いな男の赤ちゃんを産んでしまったのだと。認めない私と、諦めて認めた私とが同居した。

 ――また時間は加速する。

「一人目は男の子だったようだから、二人目はぜひ女の子をひり出してもらおうかな。お前が俺を男と、いやお前の赤ん坊の父親と認めるまで、永久に俺専用の赤ちゃん製造機として奉仕してもらうぞ」
「違う、違います。私はまだ処女で、男の人とは経験がなくて、赤ちゃんなんて赤ちゃんなんて産んでません……」

 私の悲痛な声が、列車の通り過ぎる音と共に遠くなっていく。
 これはありふれた朝の通勤時間の悲劇の一コマに過ぎない。

 例えば、私の前に立った亜麻色の髪の女性。
 その優しげな顔は、鬼のような形相に変わっている、お腹は膨れ上がってもう出産間近のお母さんだというのに。

「あっ、エレナさん」

 私は濁った意識から、ようやく彼女の名前を思い出すと同時に、思いっきり平手打ちで頬を叩かれた。
 痛いッ、顔が痛いというより、心が痛かった。私は、何か彼女にとても悪いことをしてしまったような気がする。
 それが何だったのか、思い出せないままで私は謝罪した。

「貴女のせいです、貴女のせいです、貴女のせいです貴女のせいです貴方のォォ!」
「ごめんなさい!」

 悲痛に泣き叫ぶ、不貞の子を孕んだエレナを、後ろから優しく慰めたのは、十八歳以下にしか見えない二児の母な少女、ユナちゃんだった。

「エレナさんはついに壊れちゃいましたよ、貴女がわるいんですからね。アヤネさん」
「そんな私なの、私は何もしてないぉ!」

 ユナは年の割に大人びた表情で、ため息をつくと私の前にほっそりとした指を突きつけた。

「出産おめでとうございます。私もまた新しい子供を出産しました、うちのお母さんもまた孕んでるし、家庭はもうむちゃくちゃですよ。見事に女の子だったから、アヤネって名前を付けました。こんな家庭環境で、どんな子供に育つんでしょう。楽しみにしておいてくださいね」

「そんな、私は、私のせいじゃない!」

 私の叫びを、ユナは鼻で笑って、エレナの手を握って去っていった。

 孕まされる女達、壊れゆく家族の形、罪の連鎖は、運行を止めることがない列車のように止まらない。
 一度走りだした『女性催眠車両』は、これからも止まること無く、永久に運行し続けることだろう。

 私の耳に、男の笑い声が聞こえた。
 いや、あれは女の人だったよね。だってここは、女性専用車両なんだから。

「女性洗脳車両」 完 著作ヤラナイカー


プロフィール

Author:ヤラナイカー
拙い文章ですが、プロの小説書きを目指してがんばっています。よろしくおねがいします。



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する