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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
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終章「女性専用車両 出産編」

「いや、夫以外の赤ちゃんはもうダメなんです!」

 半狂乱になって泣き叫んでるのは、中藤エリナさん。二十四歳の主婦だ。
 ミッちゃんに犯されそうになっている彼女を助けようと、私がミッちゃんを受け入れようとしたのはつい先程のこと。
 エリナさんは、完全に錯乱していた。
 本来ならば、綺麗に整えられているであろう亜麻色の長い髪を振り乱して叫んでいる。
 本日『危険日』の彼女は、ミッちゃんに中出しされて孕まされる予定だという。
 ミッちゃんは女性だから、女同士でまぐわっても子供はできない。
 そう私が教えても、聞く耳を持たなかった。
 ミッちゃんの方もあいかわらずで、私がミッちゃんを男性であると認めれば、エリナさんを犯すのを許してやると言うだけ。
 エリナさんを説得するのは諦めた。
 こんなに嫌がっているんだ、私が代わってあげればいい。
 私はしょうがなく、ミッちゃんを男性だと口先だけで言うことにした。あくまで口だけ、合わせるだけだ。
「じゃあ、男としてアヤネちゃんを犯してもいいんだな」
「なんでそうなるんですか」
 本当は認めてないけど、ミッちゃんを男性だと言っただけで、吐き気がする。認めてないのに、想像してしまっただけで吐きそう。
「うっ……」
「どうした、つわりか」
 ニヤニヤといやらしい笑い。たしかに元々醜い顔だけど、こんなに不快感を覚えたことはなかった。
「違います、つわりなんて」
「生理、ずっときてないんだろ」
 こんな醜い男の人に犯されてしまったのだ。
 もしかしたら、妊娠。そんなの……冗談じゃない!
「単なる生理不順です」
 そう言いながらも、続々と胃の腑から嫌悪感がせり上がってくる。
「そうかな、もうこのお腹に俺の子が入ってるんじゃないのか」
 私は、そう言われただけで口を抑えて立ち上がった。
 吐き気が耐えられそうにない。
「ううっ」
「おい、キタネエな。誰かゲロ袋、ああこれでいいや」
 私はミッちゃんに渡された袋に吐瀉物をまき散らした。

「やれやれ、本当につわりだな。萎えるぜ。それ捨ててこい」
 近くにいた女の子が、私の吐いた袋を受け取ると男性車両との連結部分までいって、思いっきり男性車両の中に投げ捨てた。
 ぎゃーという悲鳴が聞こえたが、バタンと扉を閉めると喧騒も聞こえなくなった。
 シュッシュッと、周りの女性が消臭スプレーを振ってくれて匂いも消えたのはありがたかったけど、こんなことしていいのかしら。
「すいません」
「いいよ、つわりは仕方がない」
 許してくれるのはいいけど、癪に障ることを言う。
「だから、つわりじゃないですって」
「だから、相変わらず物分りが悪いなあ、俺を男と認めるってことはそういうことなんだぜ」
 私はミッちゃんに指を突きつけられて、唖然とした。
(そっか、そういうことなのか)と思った。
 自分がミッちゃんを男だと受け入れることは、男の汚らしい体液を受け入れて、その結果までを身体に引き受けることだ。
 そうしなければ、エリナさんは救えないのだ。
「さあどうする、ゆっくり考えろ。本当はアヤネちゃんにフェラチオしてもらおうかと思ったんだが、仕方がないからエリナに舐めてもらうか、おい」
 エリナさんは、渋々と言った顔で、ミッちゃんが突きつける大きなクリトリスを舐め始めた。
 いや、オチンチンだったか。
 ミッちゃんが女ならクリトリス、男ならオチンチンなのだ。
 私は、どちらを選ぶのだろう。
 頭が重くなって、私は座席に腰掛ける。外の景色は、やはりゆっくりとスローモーションで動いていく。
 私がミッちゃんを男性だと受け入れれば、エリナさんは救われる。
 私が拒否すれば、エリナさんは……。

 おかしい、考えていてわからなくなった。
 エリナさんはペロペロと、ミッちゃんのたくましい肉棒を舐めている。
 先っぽから垂れ落ちる汚らしいカウパー液を、ズズズッと音を立てて啜っている。
 エリナさんは、あの嫌な匂いのする肉棒を私の代わりに舐めさせられているのだ。
 私が助けないと、彼女は救われない。
「やっぱり、人妻のフェラチオは最高だな、今頃旦那は会社に行って仕事してんのかなあ」
 エリナさんは、形の良い眉根を歪めて不快感を露わにしたが、何も言わない。
 ただ一心不乱に、ミッちゃんの肉棒を舐め続けている。
 そうすることでしか、解放されないと知っているから、一刻も早くこの責め苦を終わらそうとする。
「そろそろイキそうだ、ちゃんと飲めよ!」
 ミッちゃんがそう言うと、エレナさんの頭を押さえて腰を顔に押し付けた。
 無理やり、押さえこまれて仕方なく喉を鳴らして汚い液体を飲まされているのだ。
 見るだけで吐き気がする。
 思えば、私もアレを何度もされてきた。
 苦くて、吐き出したくなる味を、つい思い出してしまう。
 また吐きそう。
「もう満足しましたか」
 エリナさんは、上目遣いにミッちゃんを睨みつけている。
「今日は口を洗うなよ」
「そんな、どうしてそんなことを言うんですか」
 エリナさんは情けない顔をする。そのミッちゃんの言葉に、従わざる得ない立場なのだ。
「良いことを考えついたんだよ。お前、そのまま口を洗わずに家に帰って旦那とキスしろよ」
「そんな嫌です」
 頭を振って、エリナさんが拒絶します。
「じゃあ、中出しセックスがいいのか」
「ぐっ、わかりました」
 なるほど、それを言われるから、逆らえないのか。

「他人ごとじゃないぞ、アヤネちゃん。もう決めたのか、自分かコイツか、どっちを犠牲にするのか」
 ミッちゃんは、そういうと私に決断を迫ってきた。
「私が犠牲になります」
 そう言うと、エリナさんがぱっと顔を明るくして「ありがとうございます、ありがとうございます!」と叫んだ。
 私は、私の意志で助けると選択したのだ。
 お礼を言われることではない。
「やっぱり、アヤネちゃんは性根のいい女だな」
「褒めていただいて光栄ですね」
 私は精一杯の皮肉を言った。
「じゃあ、今日大学の授業が終わったら、この住所まで来てくれ」
 ミッちゃんは、私にメモ帳を渡してきた。
 住所が書かれている、これってミッちゃんの家?
 私の反応を見て、ミッちゃんが笑った。
「そうだよ俺の家だ、断れると思うなよ」
「わかりました」
 私は、大学の講義を終えた後、指定された住所に向かった。

     ※※※

「何このボロアパート」
 ミッちゃんは、こんな場所に住んでいるのだろうか。
 呼び鈴を鳴らすと、すぐに出てきた。ミッちゃんは、タンクトップにトランクスというラフすぎる恰好だった。
「よお、入れよ」
「お邪魔します」
 四畳半のいつ掃除したんだろうという、シミが沢山ついた汚らしいアパートの一室。食べたら食べっぱなし、脱いだら脱ぎっぱなしというひどい生活が容易に想像できる。
 こんな汚らしい場所に、よく人が住めるものだ。
 まあ、汚らしいオジサンには、似つかわしいとはいえるかもしれない。
「座れよ」
 どこに座ればいいというのだろう、まさか万年床となっている布団の上にってことだろうか。
 見渡しても、他にはないので私は嫌だなあと思いながら、仕方なく座る。
「ところでアヤネちゃん、俺のことをどう思ってる?」
「どうって言われても」
 特にどうとも思っていない。
「男性としてきちんと見てるかって聞きたかったんだがな」
「ああ、それなら今は女性として見ていますけど、男性として見なきゃいけないんですよね」
「そうだ、というかなんで俺のことを女性だと思ってるんだ。不思議じゃないか」
 ミッちゃんは、そういうとトランクスを下ろした。
 ビーンと勃起したグロテスクなオチンチンが出てくる。
「やだ、なんで脱ぐんですか」
「これを見て、なんで俺を女だと思ってるのか聞きたいと思ってな」
 どうしてだろう、たしかにここで見るとオチンチンにしか見えない。
 よく考えてもわからないけど、女性車両に居たから女性だと思い込んでしまったのかもしれない。
 男みたいな女性のミッちゃん、いえただの中年男性、中畑道和、四十二歳。
「うううっ」
「なんだまたか、俺の家で吐くなよ」
 私は、強烈な吐き気をこらえる。
 頭がグラグラして、倒れそうになった。汚らしい布団の上で寝たくないという気力だけで、何とか意識を保っている。

「おっと」
 道和が、よろめいた私を支える。お尻をさする手がいやらしい。
「やめてください、いやらしい」
「何だいまさら、もう何十回も、何百回もいやらしいことをやっておいて、俺の子供だって孕んでるんだろうが」
 お腹をさすられながら、道和に言われて私は青ざめた。
 確かに、やってしまったことは確かだ。
 なんで私は、あんなことをしてしまったのだろう。道和が女性ではなくて、おっさんだとしたら、私は取り返しのつかないことをしてしまった。
 本当に妊娠してしまったかもしれない。
 そう思ったら涙が溢れてくる。
「うう、ひどい」
「泣いてる場合かよ、エリナを助けたいんだろう。だったら、お前が犠牲になって抱かれるしかないんだよ。わかるか」
「それは分かりますけど、でも嫌です」
「俺のことが、嫌いか?」
「そんなの当たり前でしょう、好きとか嫌い以前の問題です。気持ち悪い」
 私の乳房を揉みながら、道和はニヤッと笑った。
「何とでも言えよ、その気持ち悪いおっさんの赤ちゃんを孕んじまってるんだから、全部自分に返ってくるんじゃないか」
「いやああぁぁあああ」
 私は、堪え切れず、ついに子供みたいに号泣した。身体から力が抜ける。湿った万年床に、押し倒されて服を脱がされて、なすがままに下着をむしり取られた。
 弾けるように張った大きな胸が、悲しく揺れた。
「まだ母乳はでないのか」
 乳房がちぎれてしまうんじゃないかと言うほどに強く揉みしだかれながら、耳元でささやかれる。
 そういえば最近やけに胸が張るのだ、妊娠しているせいかもしれないと思うと、恐ろしくなった。
 いや、妊娠なんて私は絶対にしていない。

「いや、違うから離して」
「こんなに乳首を硬く勃起させて、それはないだろう」
 哀しいかな、私の身体は男の激しすぎる愛撫にもすぐ反応して、カチカチにそそり上がってしまった親指大の乳首を、道和はデコピンで弾いた。
 その瞬間にビーンと、身体に電撃が走る。
「うそぉ」
「うそぉじゃねえよ、スケベ女が」
 いつの間にか、こんなにも感じさせられるようになっている。乳首を男の太い指で強く扱き上げられるたびに、私は嬌声を上げる。
「ふぁんっ、そんな乱暴にっ、いやぁ」
「ハハッ、いやぁとか、どの口がいってるんだよ」
 私の口はいつの間にか半開きになって、ヨダレを垂らしていた。
 そのまま、男の臭い舌をねじ込まれて唾液を流し込まれても、逆らうこと無く飲み込んでいく。
 唇の中をタップリと舐めまわされて、吸われる。私は自然と、自分から舌を使って男を求めていた。
 何十回も繰り返した行為なのだ、意識が遠退けば身体が勝手に動いてしまう。
「もう下の準備もいいようだな」
「何をっ、あぁッ、するつもり」
「何をってナニをだな」
 男は、そのまま凶悪に大きく張り出した部分を私のくぼんだ部分にめり込ませる。こんなのないと思うのに、私の身体はやすやすと受け入れてしまう。
 無垢だと思った私のくぼみは、完全に男の形を覚えていた。
「ああっ、そんなっ、あひぃ!」
 そのまま後ろから乱暴にガンガンと腰を使われて、大きな乳房を弄ばれる。
 乳首を摘んだかと思えばいきなり揉み潰し、敏感すぎるクリトリスも乳首と同じように容赦無くクニクニと拗られた。
「ひゃぁ、いやだっ、感じる、感じるっ!」
「ハハッ、そりゃ感じるだろ。毎回いやらしくヨダレを垂らして、アクメってるのに、いまさらカマトトぶってもしょうがねえ」
 私は、身体で一番敏感な器官を乱暴に扱われて、それなのにそれでバカみたいにきもちよくなって絶頂へと登っていく。
 もはや、自分から腰を振って男を求めていた。
 激しいオーガズムに脱力した私は、男の身体に身をもたれかかるようにして、深々と道和の肉の塊を一番奥深いところに受け入れたままで、何度も何度も身体を痙攣させていってしまった。
「ああっ、あああっ、おかしくなる、おかしくなる!」
「ほら、イケッ! アヤネ、イッてしまえ!」
「いきたくない、いきたくないのに、イクッ! イクッ!」
 私は何度も、あられもない声を上げながら絶頂した。一度ではすまない、何度も何度も嫌いな男に身体を弄ばれながら、オーガズムを駆け上った。
 道和の汚らしい部屋に、クチュッ、クチュ、ヌチュ、ヌジュウとイヤラシい音が響く。
「ああっ」
 私はもう茫然自失となり、自分の肉と男の肉がぶつかり合う音を、他人ごとのように聞いていた。
 もはや、嫌悪感も快楽もごちゃ混ぜとなって、濁った私の心は何も感じない。
 ただ感じるのは、私の下半身についている肉の塊で、私の意志とは関係なくピンク色にぬらぬらと蠢くヴァギナは、オスの生殖器を吸い続けて、絶頂へと導いていた。
「うあっ、アヤネ俺もイクぞっ」
「イクッ、イクッ!」
 私は男の声に合わせて、そう叫びながら手足でギュッと抱きしめて、また絶頂に達した。
 ドクッドクッと男の体液が私の奥深いところに炸裂する。
 その白い飛沫を、私は全身を震わせるようにして最後の一滴まで絞りとっていたのだ。

「ああっ、気持ちいい、こんなことして気持ちいいなんて、私じゃない」
「まだいってんのかよ、もうビョーキだな」
「ちがう!」
「ほら、ここに中出ししたやった精液を、マンコからぶちまけてみろよ。布団を汚されても困るからな」

 私の身体はもう言いなりだった。道和に命じられるまま、私は黄緑の洗面器の中に中出しされた精液をマンコからポタリポタリと落としていく。
 ああ男の道和にされてしまったんだと思ったけど、私はそれでもどこか他人ごとのように思っていた。

「さあ、ションベンをするんだよ」
「うううっ」
 私は、シャアアァァと音を立てて、黄色い飛沫をぶちまけた。
 したくないのに、命じられると逆らえない。
 私が滝のように注ぐションベンに、何かプラスティックの棒状のものを突っ込んだ。

「なにそれ」
「妊娠検査薬」
 私の顔が、自分でも分かるほどにぐしゃっとゆがむ。
 ついに決定的な結果が出てしまう。
「やめて!」
「なんでだ、妊娠なんかしてるわけないってお前が行ったんじゃないか」
「そうだけど怖い」
「まあ待てよ、すぐ結果が出る」
 ニヤッと笑いながら、道和は棒状のものを見守っている。
「もうやめてよ」
 ひったくろうとする、私の手をはねのけておどけた様子でプラスティックの棒を確認すると、道和は狂喜しておめでとうと叫んだ。
「見たら分かるよな陽性だ」
「うそ!」
「現実を認めろよ、ほらここに紫のラインが……」
「いや、こんなの嫌、絶対に認めない。認めるもんですか!」
「お前が認めないと、エレナがどうなるか」
「関係無いです、私は妊娠なんかしてない、こんなの私じゃない」
「ほお」
 道和が悪魔のような醜悪な微笑みを浮かべた。
 先ほどの、悪ガキのような笑いとは違い、私の心を底まで見透かすような恐ろしい笑いだった。

「こんなのイヤァァァ!」
 駄々をこねた子供のように、泣きはらして絶叫した私は、ついに意識を飛ばして倒れた。
 何もかも最低だった。

 ――ここで、私の時間の感覚は逆転する。

 これまで散々と引き伸ばされてきた永久とも思える時間が、その不足分を埋め合わせるかのようにギュッと濃縮されて、一瞬で過ぎ去っていく。
 気がつくと、女性専用列車の座席に座っている、私のお腹は大きく膨れ上がっていた。

「臨月だってな」
「違います、これはただちょっと太っただけです!」

 バシャと、私の股で水袋が弾けた音がした。

「破水が始まったみたいだな、ちゃんと産婆も用意したし、そのまま列車は車庫に入るようにしてあるから、産んでいいんだぜ」
「あっ、産むって何を言ってるんですか、わけがわかりません!」

 お腹が苦しい、痛い、早く病院に。
 そう思ったときは、もう病院の分娩台だった。

「大丈夫ですか。お母さん、ハッハッフーでいきんでくださいね」
「私、お母さんじゃない……」

 若い産婆さんが、隣で励ましてくれるけど、私はわけがわからない。

「この期に及んで、まだそんなこと言ってるのかよ、これを見ろよ」

 道和が、大きな鏡を取り出して、今の私の姿を見せつける。

 私のオマンコから、黒い髪の毛をした頭が飛び出ていた。
 それを他人ごとのように一瞬見つめて、私なのだと思うと、ヒグッと身体中が震えた。身体がまっぷたつに割れそうな激痛が、それを事実だと知らしめる。

「ひぎゃああぁぁアアアァアァァア」

 私のの意識は、一瞬で焼き切れて吹き飛んだ。
 やがて、激しい叫びとオマンコが壊れそうな激痛とともに、放り出される命。

 健康な母胎は、母親の意識とは関係なく、新しい命を生み出したのだ。
 私の獣のような叫びは、へその緒で繋がった赤子の泣き叫ぶ声と重なり、世界にこだました。
 それをもう一人の私が、どこか違う場所から見つめていた。
 私は、嫌いな男の赤ちゃんを産んでしまったのだと。認めない私と、諦めて認めた私とが同居した。

 ――また時間は加速する。

「一人目は男の子だったようだから、二人目はぜひ女の子をひり出してもらおうかな。お前が俺を男と、いやお前の赤ん坊の父親と認めるまで、永久に俺専用の赤ちゃん製造機として奉仕してもらうぞ」
「違う、違います。私はまだ処女で、男の人とは経験がなくて、赤ちゃんなんて赤ちゃんなんて産んでません……」

 私の悲痛な声が、列車の通り過ぎる音と共に遠くなっていく。
 これはありふれた朝の通勤時間の悲劇の一コマに過ぎない。

 例えば、私の前に立った亜麻色の髪の女性。
 その優しげな顔は、鬼のような形相に変わっている、お腹は膨れ上がってもう出産間近のお母さんだというのに。

「あっ、エレナさん」

 私は濁った意識から、ようやく彼女の名前を思い出すと同時に、思いっきり平手打ちで頬を叩かれた。
 痛いッ、顔が痛いというより、心が痛かった。私は、何か彼女にとても悪いことをしてしまったような気がする。
 それが何だったのか、思い出せないままで私は謝罪した。

「貴女のせいです、貴女のせいです、貴女のせいです貴女のせいです貴方のォォ!」
「ごめんなさい!」

 悲痛に泣き叫ぶ、不貞の子を孕んだエレナを、後ろから優しく慰めたのは、十八歳以下にしか見えない二児の母な少女、ユナちゃんだった。

「エレナさんはついに壊れちゃいましたよ、貴女がわるいんですからね。アヤネさん」
「そんな私なの、私は何もしてないぉ!」

 ユナは年の割に大人びた表情で、ため息をつくと私の前にほっそりとした指を突きつけた。

「出産おめでとうございます。私もまた新しい子供を出産しました、うちのお母さんもまた孕んでるし、家庭はもうむちゃくちゃですよ。見事に女の子だったから、アヤネって名前を付けました。こんな家庭環境で、どんな子供に育つんでしょう。楽しみにしておいてくださいね」

「そんな、私は、私のせいじゃない!」

 私の叫びを、ユナは鼻で笑って、エレナの手を握って去っていった。

 孕まされる女達、壊れゆく家族の形、罪の連鎖は、運行を止めることがない列車のように止まらない。
 一度走りだした『女性催眠車両』は、これからも止まること無く、永久に運行し続けることだろう。

 私の耳に、男の笑い声が聞こえた。
 いや、あれは女の人だったよね。だってここは、女性専用車両なんだから。

「女性洗脳車両」 完 著作ヤラナイカー
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第六章「女性専用車両 受精編」
「だからミッちゃん、いくら中で出したって、女同士でやっても妊娠なんかするわけありませんから!」
 このオバサンは、女同士なのに何を言っているのだろう。

 確かこのオバサンは、ミチカズという名前だったか、名前も男っぽい。外見上は男にしか見えない。
 でも男にしか見えない女性なんていくらでもいるし、オバサンとオジサンの見分けなんてつかないものだ。
 私は、アナタは女ですよという意味を込めて、この中年女性を「ミッちゃん」と呼んでいる。
 女性専用車両に乗っておいて、「自分は男だ」とか、このオバサンは何を言ってるんだろうと思う。
 少し頭がおかしいのかもしれない。

 私は、ミッちゃんに、なんだかんだと理由を付けられて裸にされる。
 だってこのオバサンは、自分は男だと主張しておいて、それを証明するためなんて言いながら、目の前で裸になるのだ。
 おかしいことをおかしいと言わないではいられない私は、つい売り言葉に買い言葉で、私も身をもって「ミッちゃんが女であることを証明する」なんて言い返してしまう。
 確かに、ミッちゃんにはおっぱいがない。
「ほら、俺のどこが女なんだよ」
「胸のない貧乳の女性なんて、どこにでもいます」
 ミッちゃんは、癪に障る笑い声を上げる。
「ハハッ、アヤネちゃんは、自分がこんなエロい乳をしておいて、そういうのか」
「触らないでください」
 私が嫌がっているのに、その抵抗を逆に楽しむように揉みしだいてくる。いや、揉みしだいてくるだけではすまない、私のまだ男に触れられたこともない乳首を、痛いほどに思いっきり引っ張って、伸ばそうとしてくるのだ。
「女同士だから、触っていいんだろ」
「限度があるでしょう」
 そう注意しても、ミッちゃんに限度なんてあるわけがないのだ。
 執拗に乳首を弄られて、私の先っぽは硬くなる。
「あっあっ……このぉ」
「なんだ、感じているのか」
「女同士ですよ、感じてなんて」
「いいんだぜ、女同士だってこんだけされたら、気持よくなっても良いだろ。アヤネちゃんは、ただでさえこんなエロい乳してるんだから、しょうがない」
 そういいながら、乱暴に乳房を強く握り、無茶苦茶に強くしごきはじめる。
 こんな乱暴なやり方、絶対に痛いだけだったのに、近ごろは激しくされるほどなんだか気持ちが高まってしまって、腰が抜けそうになる。
 ミッちゃんは、私の切なく勃起した乳首を、チュウウッと音を立てて啜った。
「ううっ、ああん!」
 男に触られたこともないのにこんなにされてと悔しいけれど、私はその瞬間にイッてしまった。
 そうだ、女同士でも、気持ちよくなるのは仕方がないから。

「アヤネちゃんもう、ビチョビチョじゃないか」
 私は電車の座席の上で、大開脚のポーズを取らされている、
 ミッちゃんが指で私の股を開くと、なかからじゅわっと密が溢れてくる。
「しょうがないじゃないですか」
 あれほどやられたら、愛液だって出てしまう。
「クリトリスこんなに勃起させてさ」
「それは、ミッちゃんがこんな変な器具をハメるからぁ!」
 そうなのだ、私のピンク色のクリトリスの根本に、皮を剥いて常にむき出しする器具がハマっている。
 今もギンギンに勃起させているが、まるで男の陰茎のようなミッちゃんのクリトリスを指して、そんな大きなクリトリスだってあり得ると言ったら。
 じゃあ、自分でもここまで大きくしてみせろと、こんな器具をハメられたのだ。
 私は、男のチンポぐらい大きなクリチンポだってあり得るということを証明するために、クリの皮を剥いて、いっつもオナニーして大きくしておかなければならない。
 陰核が刺激されれば、愛液だって出るのはしょうがない。
 おかげで、私のパンティーはいっつもグショグショなのだ。
「ああ、わかったすぐハメて欲しいんだな」
「そんなの頼んでません!」
 頼もうが、頼むまいが、オバサンが私にそのボッキボキに固くなった一物を挿入することに違いはない。

 ほら、伸し掛かられた。
「アヤネちゃんのオマンコ、だいぶこなれてきたな、キュンキュンに俺のを締め付けてきて喜んでるぞ、気持ちいいんだろ」
「知りません!」
 自分のお腹のなかの、内側の肉がキュウウッとすぼまって、オバサンのクリチンポを包み込むのが分かった。
 ミッちゃんは、私のおっぱいをもみくちゃにしながら、乱暴に私の体の芯が痺れるぐらい激しく突き上げる。
 こんなの、痛かったはずなのに、気持ち悪かったはずなのに。
 今の私は、いつの間にかメスの鳴き声を上げている。
「あああっ、いやっ、だめっ、イクゥ、イクッ!」
「ほら、イケよ!」
 ガンガンとお腹の奥を突かれて、私はたまらずに叫んでしまう。ビリビリとした電撃が身体中に走って、私の頭を真っ白に漂白する。
「あああっ、おおおっ……」
「ふへぇ、おいアヤネ、すげえエッチなイキ顔してるぞ、分かってるのか」
 私はろれつが回らず、バカになってしまったみたい。
「ふぉんなの、わかんふぁい……」
 気持よすぎて、オバサンがなんだかとても可愛く見えてきた。
 不細工な、加齢臭プンプンの薄汚いおっさんみたいな顔なのに、ちょっとカッコイイような錯覚に陥ってる。
「くっそ、たまんねえなアヤネの顔、おい、中でイクぞっ!」
「ダメッ、ダメッ、いやっ、イクッ!」
 イヤダメと言いながら、何がイヤなのかすら自分には分かっていない。
 これは、うわ言だ。

 ただ『来る』とは分かった。私のおっぱいを指が沈み込むぐらい強く握りしめながら、ミッちゃんも絶頂に達したのだ。
 繋がっている私の膣が、ギュッとミッちゃんのクリチンポを締め付けた。
 私の中で、大きく膨れ上がったミッちゃんのクリチンポから、ビュルッ、ビュクッと私の腹の奥に思いっきり温かい塊が流れこんで来るのを感じる。
 私の奥底の袋が、『何か』でいっぱいに満たされる。
 この感じ、最初とても嫌だったのに、今では癖になってしまう。
 もちろん今だって、ミッちゃんのクリチンポで中をかき回されて、温かい『何か』を注ぎ込まれるなんて嫌だと思う。
 だから嫌だって言ってるのに、口にした「イヤ」って言葉は、だんだん嫌ではなくなっているのだ。
「ふうっ、アヤネがあんまりエロいから、早くいっちまった」
「ううっ」
 私はエロいのだろうか、泣きたくなる。
 そうではないのだと思う気持ちと、そうかもしれないと思う気持ちが両方湧いてくる。
 ズルっと引き抜かれると、私のぽっかり空いた膣から『何か』がドロリと、こぼれ落ちた。

「ここまでやっても、まだ俺を男と認めないんだな」
「もう何度繰り返したか、分からないですね」
「やっぱりアヤネは、他のやつを巻き込んだ方がいいのな」

 ミッちゃんの言ってる意味がわかりません。

「おい、ちょっとこっちこいよ」
 ミッちゃんが、小さい女の子を呼ぶ。

「どうもお久しぶりです、アヤネさん。私は十八歳以上です」
「えっと誰でしたっけ」
 十八歳以上っていきなり自己紹介されても、長いさらさらした黒髪で、白いワンピースを来た背丈の低い少女は、どう年重に見積もっても十四、十五ぐらいにしか見えない。
 初対面だと思うが、なんでこの少女は、私の名前を知っているのだろうか。
「ユナと申します、お名前をお教えしたのはこれが初めてですね。まあどっちでもいいことですが」
「アヤネ、今からこの女に射精して孕ませて、俺が男だってことを示すぞ」
「ええっ、何を考えているんですか!」
 いくら女同士だからって、こんな小さい子にあんな凶悪なものを入れるだなんで。
「私が小さく見えるのは、子供らしくツインテールに髪をくくっているからでしょう。今から私が大人だという証拠をお見せします」
 そう言うと、女の子は白いワンピースの前をたくしあげて、私にAカップの薄い胸を見せた。
 乳首がやけに大きく勃起して、乳輪が褐色なところ以外は、おかしいところはない。
「それがどうしたの」
「わたしは、すでにこのミチカズさんの子供を妊娠して、出産を経験しています」
「まさか」
 その小さな体躯は、子供が産めるような体型にはとても見えない。
「コレでもそう言えますか」
 小さい胸を指で摘むと、ユナと名乗る少女は乳房をしぼり出すようにして、ピュッと母乳を飛ばした。
「母乳?」
「ええ、そうですよ。赤ちゃんを出産しないと出ないものですよね」
 小さい乳房に対してやけに大きく勃起した褐色の乳首から、ユナは真っ白い母乳をぽたぽたと垂らしている。

「おっと、もったいねえ」
 ミッちゃんは、エネルギー補給させてもらうわと、ユナちゃんの乳首に吸い付いて赤ちゃんのように母乳を啜った。
「まだユナのは、酸っぱいな」
「すいません、やっぱり栄養が足りてないんでしょうか」
 ユナちゃんは小柄で痩せているから、乳の出が悪いのかもしれない。
 ミッちゃんは、ユナちゃんの剃り上げられたツルリとした股間に手を伸ばして、オマンコをかき混ぜながら言う。
「俺はいいけど、俺のガキにはしっかり甘いのを飲ませてやらないといけないから、まあ、いまからたっぷり栄養をくれてやるけどさ」
「栄養ですか」
「ああ、またガキができてしまうかもしれないけどな。お前は何人ぐらい子供が欲しいんだ」
「あの、子育ては大変ですし、一人で……」
 ユナは鼻息あらくして顔を近づけるミッちゃんから、顔を背けた。
「ちょっと、嫌がってるじゃない」
 私もさっきまで、ミッちゃんに突き上げられて息も絶え絶えで、人のことを心配している余裕はなかったのだが。
 さすがに、これは口を挟まない訳には行かなかった。
「嫌がってるのかユナ」
「いえ……」
 ほれみろって顔をするミッちゃん。
「それは、貴方が威圧してるだけでしょう!」
「あれほど喘がせてやったのに、まだ吠える気力があるのか。やっぱアヤネちゃんは最高だな、それじゃあ俺を男だと認めたら止めてやるよ」
 私は、ぐっと下唇を噛み締める。
 ありえないことだけれど、もしミッちゃんを四十二歳の中年男性、中畑道和と認めてしまったらどうなるだろう。
 あの凶悪に反り返ったクリチンポが、実は本当に男の人のおちんちんで、私は処女を奪われてしまっていて、たくさんたくさん中に男のくっさい精液を注がれてしまっていたとしたらどうなるだろう。
 そうだったら、私は妊娠してしまっているかもしれないと、ゾッとする。

「怖いんだろう認めるのが」
 私の心を見透かすように、ミッちゃんは私の乳房を弄びながら、耳元でささやく。
「私が怖い?」
「そうだ、やっぱり自分が可愛いからな、俺が男でお前は散々男に弄ばれていたんだと口にだすのも怖いんだろ」
「それは……」
 否定はできなかった、でもここは女性車両でそこに居るミッちゃんが男なわけがなくて、私は正しいことを言っているのに。
「お前が俺を男だと言えないなら、ユナちゃんへの孕ませは続行だな」
 にやっと、ミッちゃんは笑う。
 私は悔しさにギリッと歯を軋ませたが、それだけだった。
 どうしても、口をついて「貴方は男性です」って言葉がいえない。嘘でもいいのに、言うだけなのに、それがどうしても意地になって言えない。
 ユナちゃんが、フッと私に微笑みかけると「アヤネさんいいんですよ」と呟いた。
「何がいいのよ、嫌なんでしょう。嫌だったら嫌って貴女が拒否すれば」
「嫌ではないんですよ、ミチカズさんに犯されるのは気持ちいいですし、ただまた赤ちゃんができてしまうと、うちの家庭は今崩壊の危機なので困ってしまうなと思っただけで」
 この子は何を言っているのだろうか。
「ミッちゃんは、女の人だから犯されても赤ちゃんはできないわよ」
 その言葉を聞くと、ユナちゃんはハハッと乾いた笑い声を立てた。
「私もそう思ってた時期がありました。この人の子供を出産するまでは……」
「ユナちゃんは、小さいんだから辛いでしょう」
 ミッちゃんのクリチンポは大きい。
 こんな小柄な娘に、突き刺さったらと思うと、それだけで痛々しい。
 それを聞くと、またユナちゃんがアハハと笑った。
「いいですよ、見せてあげますよ」
 ユナちゃんは、ワンピースを脱いで全裸になると電車の赤い座席に座って大股開きになった。
「ほら、すごいでしょう子供を産んでるんだから、当たり前ですが」
 小さいユナちゃんに似つかわしくない、赤黒いビラビラのついたオマンコ。妊娠したせいで色素沈着しているのかもしれない。
 細い足を広げて股を開くと、ぽっかりとオマンコには大きな穴が開いていた。
「すご……」
 失礼だから、他人の性器なんて見てはいけない、そんな常識がどこかに消えてしまっていた。
 ユナちゃんが、指で押し開くと奥のピンク色の子宮口までぽっかりとみえる。その愛液でネトツイている、ピンク色のいやらしく蠢く肉の空洞を、私は息を飲んで食い入るようにジッと見つめていた。
 それだけの、驚きがあったのだ。母乳を絞り出してすら、私はユナちゃんが妊娠しているなんてことを信じなかったが。
 この時、初めて「ああ、この子は産んだんだ」と分かってしまった。

 そこに乱暴にミッちゃんが、いきり立たせたものを突き入れた。
「そんな小さな子に、前戯もしないで!」
「ぁ、あっ、大丈夫ですっ、アヤネさん、私はいつもヌレヌレです、気持ちいいですよ!」
「おらおら、どうだユナ!」
「あっ、あっ、気持ちいいですよ! ミチカズさんのおちんちんは最高です!」
 私は口を挟むこともできず、自称十八歳の小さな子と、ミッちゃんが獣のように交合しているところを見ているしかなかった。
 あんな小さな足の、小さなお股に、ぽっかりと空洞が開いていて、反り返ったミッちゃんのクリチンポを受け入れるなんて信じられない。
 でも、現実に起こっていることだった。
「気持いいけど、赤ちゃんができたら困ります!」
「おら、何が困るだ。せっかく気持ちよくしてやってんのに!」
 ミッちゃんは、ユナちゃんの拒絶に腹を立ててツインテールの髪を掴むと、小さな唇に舌をねじ込んだ。
「んんっ」
 チュパっと音を立てて、キスをすると小さな顔を大きな舌でベロンベロン舐めまわして、その間もパンパン!と激しく音を立てながら腰を突き上げた。
「ひゃぁ、ひゃぁ! イクッ! イグッ!」
 ユナちゃんは可愛らしい悲鳴をあげて、全身をブルンと震わせた。そのオーガズムの波で、キュウッとマンコが閉まったのだろう。
 元は小さな穴だったのだから、凶暴に置くまで突き入れている凶悪な肉棒を、その幼い膣襞で扱き上げた。
 ミッちゃんは、更に快楽を得ようと食らいついてくるピンクの膣襞を擦り上げながら激しいピストンを繰り返す。
「ひっ、ヒグッ!」
 ユナちゃんはイったにもかかわらず、その直後にさらに激しい衝撃を与えられて、口元からヨダレを垂らしてアヘっていた。
 もうさすがに私も、ユナちゃんのことを小さい子とはいえない。

 その汗に額をテカらせた顔は、ちゃんとよがり狂うメスの顔をしていた。
「おら、次はバックで突き上げてやる」
「ああっん!」
 オジサンは、ダラっとしたユナちゃんを座席から立ち上げさせると、座って呆然としちえる私の前で、わざと見せつけるようにバックから突き上げ始めた。
 ユナちゃんは、つるんとしたホッペタをテカらせて、きちんと大人の顔になっている。大人の甘い喘ぎをあげて、大人の腰つきでミッちゃんを受け入れている。
「やっぱりバックはいいな、子宮口の中まで入りそうだぞ」
「ついてっ、私の赤ちゃん袋突き上げてください」
 切なそうな嬌声をあげるユナちゃん。
「いいのかよ、子宮の中で出したら、妊娠確実だろ」
「いやっ、もう赤ちゃんはダメ……」
 ミッちゃんは、ぎゅうっと両方の乳首をひねりあげて、私の目の前に母乳を吹き出させる。
 さっきの滲み出るような搾乳とは違い、ビュッと音を立てて母乳が筋を引いて飛び出した。
 あの薄くて小さいおっぱいから、これほどの量が分泌されるのか。子宮を刺激されることで、母乳の出がよくなったりするのだろうかと私は思った。
「だったら、男に子宮口を突けなんていうなよ」
「だってそこっ、気持よすぎて、頭おかしくなりそうっ!」
 ユナちゃんは、アンアンと女の叫び声をあげて、狂わんばかりにツインテールをばさばさと振るった。
「お前のポルチオは、精液くれって吸い付いてくるぞ」
「ダメッ、赤ちゃんは大変だから、これ以上はダメェ!」
 ミッちゃんが腰をゆっくりと振るって、そのたびにユナちゃんの小さな体躯は、壊れそうなほどに震える。

 舌は唇から出っぱなしになって、ヨダレがたらたら垂れている。
「どこに出して欲しいんだ」
「外ッ、外にッ……。ううううあぁぁぁああ!」
 獣のような叫びをあげて、ユナちゃんは快楽を求めて腰を自ら振るう。
 言ってることと、やっていることがぜんぜん違う。
「聞こえんな、どこに出して欲しいんだ」
「そっ、外に……。子種は外ぉ!」
 ミッちゃんには、余裕があるらしく、腰を突き上げながらケツをペチンペチン叩いている。
「お前の下の口が涎垂らして吸い付いて来てるのに、それでも外か」
「ダメッ、もう赤ちゃんいらない……」
 そう言いながらもユナちゃんの腰は、男の精を搾り取る動きを止めなかった。
 痛々しいほどに勃起した小さな乳首から、ビュービュッと母乳が吹き出している。
「お前言ってることとやってることが、子宮口が開きすぎて、俺の先っぽが入ってるぞ。このまま子宮の中にだしたら、妊娠確実だろ」
「ダメッ、子宮の中に射精しちゃダメ」
 そう言いながら、息も絶え絶えに口を半開きにして、舌を突き出している。瞳は濡れてトロンとしているが、感情と理性の間を揺れているようだ。
「まっ、そんなに嫌っていうなら止めてやるか」
「ああっ、抜かないで……」
 ミッちゃんは、どっちだよと笑いながら腰を引きぬく。
 ぽっかりと穴が開いたユナちゃんの内股から、切なげに愛液の塊がトロトロと太ももを伝って流れていく。
 ユナちゃんは、耐え切れず自分の指を三本膣の中に入れると、掻き回しはじめた。
「ダメッ、こんなんじゃ足りない。ミチカズさん中に挿れてぇ!」
「おいおい、今挿れたら、さすがに射精しちまうぞ。見てみろよ、俺だってお前の熟れたオマンコがたまんねえから、今にもいっちまいそうでよ」
 ミッちゃんは、ユナちゃんの前に青い血管が浮き上がった凶悪なクリチンポを差し出して握らせて見せる。

「ああっ、こんなに硬く……。どうしよう、でもまだ赤ちゃん産んでからそんなに経ってないし、妊娠しないかも」
 ユナちゃんは、媚びた上目遣いでミッちゃんのピクピクと脈動するクリチンポを見つめる。
「それは俺に聞かれても知らねえよ」
「ああっん! どうしよ、どうしよぉ、多分大丈夫出来にくいはず、ミチカズさん挿れて!」
「頼まれたらしょうがねえな」
 おらよっと声をかけて、また後ろに回るとミッちゃんは、ぽっかりと開いた洞穴を乱暴に突き上げた。
「ふとおおぃいい、これぇぇええ、これが欲しかったの!」
「ガキが出来ても知らねえぞ」
 ユナちゃんは、顔を横に振るう。ツインテールが揺れて、髪を結んでいる紐がぷちって切れてビーズがはじけた。
「赤ちゃんはもう、ダメだって育てられないよぉおお」
「どうせ危険を冒して中出しするんだ、子作りするつもりでやったほうが気持ちよくねえか?」
 ミッちゃんのささやきに、ユナちゃんの瞳がトロンと曇った。
「ああっん! そうだねっ、ダメだけどダメだから、気持ちいいし!」
「そうだよ気持ちいいだろ?」
「最高に気持ちいいぃぃ、子作り最高ォオオオ!」
 がんがんと腰を突き上げると、またビュルビュクと、小さい乳房からミルクが飛び出した。
 母乳臭い甘い匂いが、辺りに漂う。
「小さいおっぱいでも、二つあるんだから赤ちゃん二人ぐらいいいだろ」
「もう、そういう問題じゃないぃぃ!」
 その悲鳴に、ミッちゃんはフッと、嗤う。
「素直になれよ、子宮にたっぷりと精液注いでまた孕ませて欲しいんだろ」
「欲しいッ、欲しい!」
「じゃあ、そうやってお願いしろよ、しろ!」
「ミチカズさん、私の子宮にたっぷりとぉー注いでくださぃぃぃいい」
「よおおし、出るぞぉおお!」
 ドピュと射精が膣の中で弾ける音が聞こえてきそうな、勢いだった。
 半開きになったユナちゃんの唇からタラララッとヨダレが垂れる。瞳は濁って射精を受ける瞬間の余韻に浸っていて、もう見てられないぐらいのイキ顔に頬をヒクヒクと引き攣らせていた。
「ふう」
 ため息をつきながら、クリチンポを引き抜くと、ビシャビシャと音を立てて大量にされた白濁色の液体が、床にこぼれ落ちた。
「ああっ、中に出されちゃった。やっぱり赤ちゃん出来ちゃうかも」
「大丈夫よミッちゃんは女の人だからできないわ」
 私がそういうと、目の前でアヘっていたユナちゃんはニヘッと笑った。
「赤ちゃんができて、もし女の子だったら、アヤネって名前をつけますね。私にまた赤ちゃんができちゃったら、アヤネさんのせいでもあるんですからそれぐらいはいいでしょう」
 できるわけないのに。
 そう思っても、みるみるうちにユナちゃんの瞳が潤んで、頬を伝って涙が溢れるのを見ると、なんとも言えなかった。

     ※※※

 ユナちゃんを犯したあと、元気なミッちゃんは私にまた生暖かいものをたっぷりそそいで、私の膣のなかにタンポンを仕込ませた。

「俺の精液を子宮に入れまま朝からの授業を受けな、終わったら外していいから」
「だから、精液じゃないって」

 無限のような時間が終わって、ようやく列車は、私の降りる駅に着く。
 慌てて服を着て、私は大学に向かう。
 政治学の講義を受けていたのだが、私のパンツの中で勃起したクリトリスがこすれて、授業どころではない。
 私は馬鹿になってしまったのだろうか、この場でオナニーしたいぐらいの気持ちだった。
 グッと耐えて講義に集中しようとするのだが、手が震えてノートにはミミズのような字がのたくるだけだった。
 ようやく講義が終わると、私はトイレに駆け込む。
 個室に入ってぬるっと、オマンコからタンポンを外した。
 中から、ドロッとした白い液体が溢れだしてくる。
 そのプンプンたるいやらいしい匂いに、私はたまらずにオナニーを始める。

「ねえ、なんだか精液くさくない」
「ほんとだ」
「誰かがここで、セックスしてたとか」
「まさか女子便所だよ」

 トイレの外から、そんな女性たちの声が聞こえる。
 違う、この白いのは精液なんかじゃない。きっとそう、私の濃い愛液か、排卵日が近いからオリモノが酷いのだ。
 私は声を殺して勃起したクリトリスをしごきながら、そう思った。

第五章「女性専用車両 破瓜編」
 俺の名前は、中畑道和。四十二歳で独身……なのはどうでもいいか。そろそろ髪が薄くなり始めた、どこにでもいる冴えない中年を想像してもらえれば、それが俺だ。
 どこにでも居るおっさんに過ぎない俺だが、一つだけ特別なことがある。
 催眠術師集団DLOの構成員だと言うことだ。俺は結成当初から参加してるメンバーなので幹部クラスと言ってもいい。もちろん、組織の幹部にふさわしくひと通り催眠技術を有している。
 俺はここ一年ほどDLOによる『女性催眠車両計画』を統括・実行している。
 近頃おなじみになった女性専用車両を、そのまままるごと集団催眠に陥れて管理しようという大胆な作戦だ。
 都市の日常にありながら、女性しか存在しない移動する閉鎖空間。集団催眠の舞台に、これほど持って来いな場所もない。
 開始から半年以上すぎて、特にトラブルもなく次第に女を犯すのにも飽きかけて来たところで俺が発見したちょっと変わった女。
 それが、立花アヤネだった。

 西應大学の二回生で、歳は二十歳。後で気になって調べたが今は都内に一人暮らし、実家は京都の名家出身でそこそこに裕福らしい。
 まあ彼女が優秀で、頭のいい大学に通ってるとか、日本史に名前の出てくる歌人のでた由緒ある家柄で生家の庭に重要有形民俗文化財に指定されてる庵があるとか、なかなかに華やかな経歴だがそこは問題ではない。そういう本人の資質や生育環境は、調べた限りでは彼女の特別性の原因ではない。
 立花アヤネは『女性催眠車両』に入っても規定通りの催眠にかからない特別な女だった。
 女性催眠車両に一歩足を踏み入れたら、俺は女性に見えるようになっている。男という異物が入り込んだら、すぐトラブルになるからそれは当然の処置なのだが、催眠車両すべての女が俺を女だと錯覚するなかで、立花アヤネ一人だけが俺をきっちり男だと認識していたのだ。
 彼女の強い意志を宿した瞳が、俺を見た時。
 ――女性催眠車両の催眠に掛かっていないたった一人の女の子を俺が見つけた時――
 俺は、頭をハンマーでガツンと殴られたような強い衝撃を感じた。
 俺は運命の稲妻に撃たれたのだ。
 眼の前がパァッと輝いて、世界に鮮やかな色彩が戻ったような気持ち。
 齢四十も過ぎて、女など欲望を満たすための肉の塊に過ぎないと達観したつもりの俺が、娘と言ってもおかしくないほどの若い女の子に自分の全てを変えてしまうような可能性を見つける瞬間をどう表現すればいい。
 もしかしたら俺は、こっ恥ずかしくて口にすることもはばかられるセリフだが、年甲斐もなく彼女に恋したのかもしれなかった。
 確かに彼女は、俺の恋慕に値するだけの価値を持った女の子だった。
 いつも垂らしただけの黒髪で、地味な服装をしている。だからパッと見は気が付かないが、アヤネはその没個性的な大人しい服装でも隠し切れないほどの見事なプロポーションをしていた。
 見ただけで、相手の裸を想像できる俺はその控えめで居て、隠そうとするからこそ逆に目立つ豊満な色香に、地味な服からちきれんばかりに盛り上がる巨乳や豊かなヒップの稜線に強く欲情した。
 容姿だって悪くはない、肌はキメ細かく白磁のように透き通っているし、優美といってもいい整った顔立ち、興奮気味に話すときに健康的に頬が紅潮する様も溜まらなくそそる。
 意に沿わぬことがあると相手が怯むぐらいに睨みつけてくる、内面的なキツさかいま見えるところがやや欠点かもしれない。
 まあ全体的に見て、秘してこそ花と言おうか、自己主張の激しすぎる都会の女に疲れた俺にとって、アヤネはまさに理想的な女の子に見えた。

 だが俺が本当に魅了されたのは、彼女の美貌でも、豊満なプロポーションでもなくて、彼女の芯の強い性格だった。正義感とでも言おうか、もし初めてあったあの日彼女が俺に注意しなければ、女性専用車両に紛れ込んだ闖入者であるこの俺と関わることを拒んで黙っていれば、俺は彼女のことを気づかずに見過ごしてしまっていたかもしれない。
 そうであればアヤネは俺の標的にならなかった可能性も高い。その意味では、彼女の正義感は本人にとって不幸であったともいえる。
 優秀だがまだ若くモノを知らぬ彼女が、年長者であるこの俺に辛辣な舌鋒を向けてくることさえも新鮮で気持ちよかった。
 もちろん女性催眠車両の中で、集団催眠がまったく効いていない立花アヤネを見つけた時、俺は大いに焦った。
 洗練に洗練を重ねたDLOの集団催眠技術だが、極稀にかかりの悪い女もいる。いや、初めて会った時のアヤネは全く術にかかっていなかったといっていい。
 なぜだろうか、原因を色々探った結果アヤネには催眠空間に発生する同調圧力が全く働いていないことがわかった。
 わかりやすくいえば『空気が読めない』女なのだ、アヤネちゃんは。
 その空気の読めなさは致命的と言ってもいいレベルだった。
 原因さえ分かれば対処はたやすく、俺は久しぶりに自分で労を惜しまず自分の催眠術をアヤネちゃんに向けて行使した。
 俺の個人的な催眠技術、会話の抑揚を使い、ワンツーマンで徐々に催眠に落としこんでいった。
 これで当面の危険はクリア。
 しかし『女性催眠車両』がまったく効かない女。計画の管理者として俺は、この不安要因を早急に除外すべきだった。
 排除するのは簡単だ。アヤネの通学時間から計画をずらせばいい。
 それなのに、俺はそれをしなかった。むしろ、アヤネの通学時間を徹底的に調べてそれに合わせさえした。俺は、誰もがイイナリになるこの環境にいささか退屈していたのかもしれない。

 女性専用車両で、たった一人俺をきちんと男だと認識する女の子。なかなかに刺激的でいいじゃないか。
 俺は、アヤネを相手にゲームを始めることにした。
 彼女の意志に反して、俺を女だと認めさせるゲームだ。
 さすが致命的に『空気が読めない』女の子。車内の全ての女性が俺を女だと言っても、俺が男だという自分の現実を曲げなかった。
 この半年間――彼女の車両での記憶は何度もリセットされたので今の彼女は自覚していないことだが――お互いに激しくぶつかり合ってここまできた。
 そうして、意固地なアヤネではなく周りの女性を責め立てることで、ついに俺を女だと認めさせることに成功した。
 自分の設定したゲームに勝利したことで、俺は満足した。
 このゲームの賞品は、アヤネ自身ということになるだろう。
 今度は、俺のことを女を思い込んだ彼女と遊ぶターンだった。

     ※※※

「なんで、黙って居るんですか」
 アヤネは俺の顔色を怪訝そうに伺いながら、不安そうに尋ねた。
「……んっ、すまん」
 俺としたことが、柄にもなく回想に耽っていたらしい。
「いや、いいんですけどね。私は、ミッちゃんとお話したいわけじゃないですから」
 場所はいつも通りの女性専用車両、アヤネの朝の通学時間だ。いつも通りに洗脳車両に乗り込んだ彼女は、すでに諦めているのか逃げる素振りも見せずに俺の前に相対した。
 そうして、車両はゆっくりと駅のホームから離れていく。洗脳車両のシステムが動き出すと同時に、時間の感覚が緩やかになる集団催眠も働き出すのでたった三十分足らずの運行が何倍にも引き伸ばされる、あくまで主観的にだが……。
「……ふん」
 アヤネとはもう半年以上の付き合いになるが、その記憶は彼女にはない。前回のゲームの記憶はリセットされた。
 俺を女と思い込み初めてからの一ヶ月の記憶しか、彼女とは共有できない。今日はなぜか、それを少し寂しく感じている自分が居た。
「また、黙りこむ今日はどうしたんです。今日は、まあそのいっつもおかしいですけど、特におかしいですね」
 責められるように、やや厳しい口調でそう詰られて、俺もようやく我に返った。アヤネの言うとおりだ、全く今日の俺はどうかしている。
「すまん、じゃあ早速服を全部脱いで全裸になってもらおうか」
「えっーなんで、そんな話になるんですか……」
 アヤネは不満そうだ。
「なんだよ、毎度のことじゃないか」
「だって」
「ほら、俺も脱ぐし、みんなも脱ぐぜ」
 そう言うと、俺はさっさとスーツを脱ぎ散らかして全裸になってしまう。俺が脱ぐと、同時に周りの女たちも脱ぎ始める。

 集団催眠にかかっているのだ、俺の声が聞こえた範囲の女たちはみんな服を脱ぐ。
「なんでみんな、ううっ……わかりましたよ」
 集団催眠が通用しないアヤネも、俺が個別にかけた暗示にはかかっているので俺の指示には従う。
 渋々と薄手の手袋を脱ぎ捨て、カーキー色のハーフコートを座席に脱ぎ捨てた。
「ほら、早く脱いで」
 俺は待ちきれなくなり、脱ぐのを手伝ってやろうとモノトーンカラーのタートルネックのセーターを引っ張った。
「いやっ、伸びちゃうから引っ張らないでください」
「早く脱がないからだ」
 セーターを剥ぎ取るようにすると、大きなブラのカップに包まれた豊満な彼女の胸が露わになる。寒いからだろう、下は厚手のレギンスの上にキャロットスカートまで穿いていたが、それも全て脱がさせる。
 今日のアヤネは珍しくロングブーツを履いている。靴を脱ぎ捨てて黒いソックスを脱いでいる彼女を見ながら、俺は良いことを思いついた。
「裸になったら、ロングブーツと手袋だけをつけろ」
「うええっ、なんでそんなこと……」
「つべこべ言うなよ、列車で素足になるよりはいいだろ」
「わかりましたよ……」
 レースのついた純白のブラを外し、ショーツをゆっくりと脱ぎ捨てると生まれたままの姿になった。たわわな果実のような胸を揺らしながら、アヤネはゆっくりと一度脱いだ黒いソックスを履き、カーキー色のロングブーツを穿く。
 そして、薄手の手袋を身に着けた。
「クックック、いいじゃないか」
「なんでこんな格好しなきゃなんないんですか!」
 惜しげも無く晒された裸体に、ロングブーツと手袋をだけを身に着けた姿で電車に立ち尽くすアヤネ。
 ただ裸に剥くより、よっぽど非日常的で……素晴らしい。

「……興奮するなあ、こういうのは」
「こんな変態みたいなの嫌です」
 アヤネは靴を履いて裸になるのがいつもより羞恥心を刺激するらしく、ほっぺたをリンゴのように真っ赤に紅潮させていた。
 もっと恥ずかしいことをしてやろうと、俺はアヤネに長椅子の上でM字に股を開くように命じた。
 そうして、自分の指で膣を開かせる。
 俺が顔を近づけて股を覗きこむとアヤネの穴の中には、純潔の証であるピンク色の粘膜が確かに張っていた。
「本当に処女なんだな」
「なんでそんなことを貴方に確認されなきゃいけないのかわかりませんけど。そうですよ私に男性経験はありません……見ての通りです」

 ――処女

 ある統計によると、ハタチの処女率は60パーセントだという。
 俺から言わすと、嘘をつけと言いたくなる数字だ。こうして、何百人もの女の子にこの車両で股を開かせてきたが、アヤネの年代で処女は数えるほどしか居なかった。
 ほとんどが他の男の手垢のついた女たちだったのだ。
 もちろん俺はオッサンだから、いまさら処女厨でもあるまいし女の純潔なんか気にしちゃいない。
 むしろわざわざ処女を抱くなんて面倒臭いとすら思っていた。股から血は出るし、女は痛みで泣き叫ぶし、そんなにいいもんじゃない。
 でもそれでも、アヤネほど男の欲望を触発する白くてむっちりとした太ももを持ったこの女子大生が無垢なまま残っていたのには運命的なものを感じた。
 ちょっと大げさかもしれないけれど、その奇跡は俺を感慨に耽らせるのに十分だったのだ。
「もしかしたらアヤネちゃんは結婚するまでは純潔ってやつなのかな」
 俺はアヤネの太ももを力強く握ってぐっと股を開かせる。
「ええっ、なんですかそれ。違います、そんな古風なこと思ってませんよ。ただ私が男の人にモテなかっただけです」
 この指に吸い付くような柔らかい脾肉に、触れることが出来る男は俺が初めてになったわけだ。俺は、素直にその事実に感動した。
「ふうんモテなかったねえ、そういう事にしておこうかな」
 これほどの美貌で、高校生の頃はともかく、共学の大学に通っている今も男に口説かれないなんてことがあるだろうか。
 おそらくは言い寄る男がいても、断っているのだろう。アヤネちゃんに釣り合う男が居なかったってところなんだろう。
 あまり勿体つけるもんじゃないな、だから俺みたいな男が初上陸してしまうんだ。
「あああっ、痛いっ! 何するんですか」
 何するんですかって何するんだよ。

 俺が一思いに処女を散らせてやろうと、跨って腰を落とすと意外にも頑強に抵抗した。やはり、破瓜の痛みがあるせいだろうか。
「痛いわけないだろ、チンポを挿れるわけじゃないんだから」
「でっ、でも……」
「ほら、大人しくしろ。それともなにか、俺が男だって認めるのか」
「いえ、それは……分かりました。あのでも、痛くしないでくださいね」
 そりゃ無理だ、アヤネはびっちりと硬い膜が張っているタイプなのだろう。穴も狭いし、強引に挿入すれば痛いに決まっている。
「だから痛いわけないんだって、大人しく我慢しろ」
「いたっ、痛くないけど痛いですよ」
 言っている意味が分かっているのだろうか。俺は思わず笑ってしまう、俺だってこの狭い穴に挿れるのは苦しいよ。
 メリメリと音を立てて、これまで二十年間アヤネを守っていた処女の膜が押し開かれる。
「ふうっ、さすがにキツいな」
「痛くないけど、ウウッ……なんだろこの気分」
 アヤネは眼からポロポロ涙を溢している。いいね、感動的だ。
「やっぱり、お前も女だから処女を散らすとなれば感慨深いものがあるのか」
「だから、貴女は男じゃないから処女とか関係ないですってっ!」
 興奮した俺は思いっきり奥をえぐるように腰を落としてやった。
「あぎゃあああっ」
「やっぱり痛いのか、初めてだもんな」
「いた、痛くないけど、もうそれ以上動かないでください」
 やっぱりきつかったみたいだ、顔を真赤にして泣きはらしている。
「いや悪かったよ、あんまりお前が強情にセックスだって認めないからさ」
「女同士でセックスはできません」
 まだそんなことを言うのかと、俺は腰を引いてまた思いっきり打ち付けてやった。

「ひぎゃあああっ、止めてぇぇ、動かないで!」
「どうした、セックスじゃないし痛くもないんじゃなかったのか」
 俺はあえて意地悪にそんなことを言う。痛がってる生理反応のせいか、アヤネの膣の濡れは驚くほどいいから挿入できるが、やはり男を受け入れてない穴は狭い。俺だって、強烈な圧迫感に頑張って耐えているのだ。
 気を抜くと射精してしまいそうだ。
「……痛いですよ、分かりましたセックスだって認めますから、動かないでください」
「ふうん、最初からそうやって素直になればいいのさ」
 腰を密着させて、そのまま抱きしめるとアヤネは苦しそうに顔をそむけた。
「女同士だって、セックスできることもあるかもしれませんしね」
 まだそんなことを言っている。
 そういうふうに、自分の中で合理化するんならそれもまた良しだ。
「じゃあセックスすれば、女同士だって妊娠するかもしれないよな」
「そんなっ、するわけないじゃないですか!」
 まだそんなことを言う元気があったのか。俺はまた腰を打ち付けてやる。俺が無理やり押し込んだ肉に処女膜が削がれて痛いのか、苦しそうに顔を歪ませて瞳に涙を滲ませた。興奮する。
「あっ、痛い止めて動かないでください。ごめんなさい……」
「そうやって、素直に答えろよ。妊娠するかもしれないよなぁああ!」
「はい、そうですね。そうだと思います」
 口惜しそうに唇を歪ませながら、アヤネはそう答えた。無理やり言わせただけだ、本当にそうは思っていないと顔を見れば分かる。
 でもそれはいい。俺が、そのように思い込ませてやったのだから。
 中出しされれば、アヤネもこれまでの女たちと同じように孕むだろう。それなのに、本人はその危険を全く理解せずに、そのばかりで口だけ合わせておけばいいと思っている。その倒錯した状況が、俺を興奮させる。
「このまま中に出されたら俺の子供を妊娠するかもしれないけど、アヤネちゃんはそれでいいのか」
「はい、そうですね。えっと……」

 俺の顔色を伺っている。俺はニヤッと笑うと続ける。
「むしろ、孕ませて欲しいんだよな」
「えっ、ああはい。それでいいですから早く終わらせて」
 アヤネちゃんはそうは思っていない。この場限りで、痛いことをされたくなくて、俺のゴキゲンを伺うために俺に合わせただけだ。
「よし、じゃあタップリと中に出してやるからな」
「はい、お願いします……クッ」
 アヤネちゃんにお願いされて、俺はもう一度奥まで深々と挿入すると、あっけなく射精した。
 ドピュッ、ドピュルとアヤネちゃんのお腹の中に俺のエキスが注ぎ込まれる。
「どうだ、中に出されてるのが分かるか」
「はい、感じますなんか……」
 本当に感じているのだろうか、合わせているだけなのだろうか。苦悶の表情を浮かべるアヤネちゃんの顔色を見てもわからなかった。
 まあそれはどっちでもいいことだ。俺はただ、自らの欲望をアヤネちゃんの中に全部吐き出してから、腰を引きぬいた。
 その途端に、ぽっかりと俺の形に開いたアヤネちゃんの肉の穴からドロっと破瓜の赤と俺の白濁したエキスが入り混じった液体が、ポタポタと溢れていく。
「種付けしてやったぞ、良かったな」
「はい、ありがとうございました……」
 明らかに、ありがたくなさそうな顔で、アヤネちゃんはそれでもこれで終わったとホッと息を付いて安堵の表情を浮かべている。
 もちろんこれで終わりではない。
 何度も何度もこれから彼女が孕むまでまぐわって、アヤネちゃんが妊娠していく過程でどこで彼女が今度は俺が女ではないと認めるか。自分が本当に妊娠してしまったと認めるか。
 それをこれから、ゆっくりと楽しんでやろう。

 ふと車窓を見ると、まだ駅につくまでには時間がありそうだった……。

後日談8「生中出し」
 お風呂上り、茉莉香と正志はお互いの身体をバスタオルで拭くと寝室のベットに転がり込みました。
「前戯は……、もう必要無いみたいだな」
 正志が、茉莉香のすべすべのお腹から下腹部にかけてスーッと手を這わせて行きます。股ぐらは、すでにしっとりと濡れていました。
 綺麗に剪毛されてむき出しになったピンク色のワレメの中を正志が指を挿れて確認すると、暖かくトロトロの愛液が指に絡みつきます。
「いつでも挿れて平気ですよ、もう待ちきれなくって子宮が下がっちゃってきちゃってます」
 だから挿れる時に少し狭いかもしれないと言われて、正志は苦笑します。
(本当に子宮が下がってきているなんてことがあるのだろうか)と思った正志は、愛液がにじみ出る暖かい膣襞を指を奥まで這わせてみます。
 コリコリとした子宮口の感触が指先に当たります。
 慣れ親しんだ茉莉香の入口は、確かにいつもより狭く下がっているようにも思えます。膣の締りがいつもよりもキツめだとも思えました。ニュルッと中指を引きぬくときも、膣襞が名残惜しげに張り付いてくるぐらいで、なるほど子宮が下がると膣口の締め付けは強くなるものなのかと思えました。
 それにしてもこの膣圧、すでに一回赤ん坊を産んでいる膣道とは思えない締りだと正志は唸るように「うむー」と感心しました。
「正志さん、あんまり焦らさないで」
 茉莉香が切なそうな視線を向けてきたので、正志はハイハイと笑うと正常位でセックスすることにしました。
 正志が上から伸し掛かるように、茉莉香が足を開いて受け入れ体勢を整えている股に腰をゆっくりと沈めていくのです。
「重くないか」
 正志はどちらかと言えば小太りなので、茉莉香に体重を乗せる時はいつもそれが気になります。
「全然平気ですよ」
 ニュルッと入った茉莉香の中の感触は、複雑な膣襞が織り成す気持ちよさで何ともいえない具合でした。
 そのままぐぐっと奥に突き当たるまで挿入すると、それだけでもう射精してしまいそうなほどの気持ちよさです。
「あっ……」
「うん……」
 茉莉香が気持ちよさげな声を漏らすので、正志も先っぽから漏らしてしまいそう。こんなところでいきなり射精してしまったら、茉莉香をがっかりさせてしまうと正志は踏ん張ります。
 久しぶりに生で感じるの茉莉香の中の刺激は、それほどに強烈な刺激がありました。

 このままピストンしてはすぐに射精してしまいます。正志は、深く挿し込んだままでしばらくジッと腰を落ち着けることにしました。
 ただ待っているだけというのも何なので、半開きになった茉莉香の艶かしい唇にキスをして、そのまま舌を差し入れます。
「んちゅ……んんっ……」
 そのまま、正志はぶ厚い舌で茉莉香の口内を舐め回して味わい、唾液をジュルリと啜り上げます。茉莉香の方も、細い舌先を正志の舌に絡めてきて、ちゅると垂れてくる正志の唾液を味わいます。上の口で唾液を交換しているうちに、正志は暴発しそうな気持ちを何とか落ち着かせることに成功しました。
 唇を離すして顔をあげると、正志はなんとなく手持ち無沙汰に感じて、寝そべった姿勢でもボリューム感のすごいHカップの巨乳をごく自然な感じで揉みしだいてみます。
 あまりに大きすぎる乳房を根本から思いっきり握り締めると、ぷっくらと膨れた茉莉香の乳首から白い母乳が吹き出して、思いっきり正志の顔にビシャッとかかりました。
「うあっ」
 いきなり母乳を顔射されて、正志も眼を丸くして動きを止めました。そして、顔にたっぷりとかかった濃厚な母乳を手ですくって舐めて、アハハッと声を上げて笑いました。
「ごめんなさい、なんだか興奮したらオッパイが張ってしまって」
「いいよ、俺も栄養補給したかったからちょうどいい」
 正志は、茉莉香の胸に撒き散らされた母乳をペロペロと下で舐めて綺麗にしてから、膨らんだ両方の乳首を赤ん坊のようにチューチューと吸って、ゆっくりと時間をかけて吹き出さない程度に飲み干しました。
 正志に乳を吸わせている間、茉莉香もトロンとした恍惚の表情をしています。
「こんなにオッパイ出て、旦那とやるときはどうしてるんだ」
「あー、やだ。こんな時にそんなこと聞くんですか」
 正志のデリカシーの無さには困ったものです。茉莉香はちょっと苦笑いを浮かべながら、張って仕方がないときは先に漏れ出さない程度にこっそり搾乳してるのだと教えてくれました。

「ふーん、旦那のときはそんな気を回すのに、俺には気を使わないんだな」
 からかうように正志が言うと、茉莉香はなぜかウフフッと笑い出しました。
「だって正志さんは、母乳が出ると嬉しそうな顔をするじゃないですか」
 そう茉莉香に言われて、気づくことです。
「そうか……俺は、もしかすると母乳フェチなのかもな」
「そうですよ、だって私のオッパイ飲みながら、正志さんの……私の中ですごく大きくなってますよ」
 母乳を吸いながら正志のイチモツは、茉莉香の狭い膣を広げてムクムクと反り返って膨らんでいます。
 正志は自分のエラを張った亀頭の先までビンビン硬くなり、茉莉香の子宮口の先にこすれ合っているのに、言われて気が付きます。
 お互いに凸凹がピッタリと合わさった一体感。それはまるで、パズルの最後の一枚のピースがハマったように思えます。
 ずっと足りなかった隙間が、ようやく埋まったという満足感を感じさせるものです。
「じゃあお返しに、茉莉香にも飲ませてやるかな……」
「オチンポミルクですよね」
 正志の影響で、オカシな隠語を覚えてしまっている茉莉香です。
「ハハッ、それを君の方から言うのかよ」
 オチンポミルクなんて、あんまりにもオッサンみたいだからあえて言わなかったのに、茉莉香の方から先に言われてしまって、正志も嬉しくなってしまいます。
「はいっ、私にオチンポミルク飲ませてください」
「素直でいいな、すぐ飲ませてやるぞ」
 正志は腰をゆっくりと引いてから、パンッと音を立てて腰を打ち付けました。
「ああ、ああーっ!」
 正志が膣奥に硬く尖った肉棒を押しこむたびに、その刺激で接合部からジワッと愛液が漏れて、内股まで濡らしています。
 思いっきり突き上げてから腰を引くと、膣襞が生き物みたいに正志の陰茎に絡み付いて離しません。

「くうっ、たまらんな」
「あっ、ああっ、正志さん、ダメッ……気持よすぎて怖いです」
 茉莉香はあまりの気持ちよさに嬌声をあげて、手足を大きくビクッビクッと震わせて、それが怖いのか正志を思いっきり抱きしめてきました。
 ほんとにただ、正志が腰を打ち付けて生殖器をこすり合わせているだけなのに、それで信じられないほどの快楽の奔流が何度も押し寄せてくるので、茉莉香は振り落とされてしまいそうです。
 怖いぐらいに身体を震わせる茉莉香を落ち着かせるように、正志は優しく抱きしめて茉莉香の髪を撫でました。
「大丈夫か」
「はい、ごめんなさい……」
 正志は茉莉香の艶やかな黒髪を一房手にとって、クンクンと鼻を鳴らしました、茉莉香の髪からは凄く甘い匂いがして、汗ばんで光った茉莉香の肌からは興奮した雌のフェロモンが立ち上ります。
 それらが交じり合った香りは、正志にとっての媚薬だと思えます。
「ゆっくりやるからな」
 正志は言った通りにゆっくりと腰を打ち付けました。
「あっ、はいっ……。いいですよ、奥がすごく気持ちいい。蕩けちゃいそうです」
 茉莉香は、リズミカルにパンパン激しくピストンするよりも、ゆっくりのほうが気持ちいいようです。
 その代わり、正志は手で茉莉香の腰を持ち上げてブリッチ気味にすると、下から思いっきり深く膣奥に擦れるように打ち付けてやります。
「どうだ」
「気持ちいいところにあったってます、これがずっと欲しかったんです! はああああっ!」
 茉莉香は頬を紅潮させて、ものすごく息を荒げました。気持よすぎて耐え切れないといった感じに、キュウウッと正志の陰茎を締め付けてくる膣だけでなく身体中をビクンビクン震わせて、気持ちよさを全身で表現しているようです。
 伝わってくるヴァイブレーションで、感じさせた正志のほうが怖くなるぐらいに茉莉香の身体の芯が強く震えます。触れ合った肌から、茉莉香の恍惚の波動がブワッと伝わってくるようで正志もそれだけで心の芯が熱くなります。
 単なるセックスの気持ちよさを超えて、愛情そのものを流し込まれたような熱を感じるのです。
 いわゆる、ポルチオ性感帯でのエクスタシーは何度も何度も身体を重ねた男女間でないと到達できない領域です。
 正志と茉莉香は、すでにそこにイケるような関係になっているのです。

「茉莉香……」
「ああ……、ありがとうございます」
 気絶したようにグッタリとしている茉莉香を呼び起こすと、なぜかお礼を言って来ました。
 イカされて相手にお礼を言うのは少し滑稽ですが、深い感謝のような気持ちが溢れるのは正志も分からないでもありません。
「続けていいかな」
 正志は少し苦笑しながら、了解をとります。
「はい、私ばっかりイッてごめんなさい。正志さんも気持ちよくなってください」
「俺は気持ちいいさ、茉莉香とこうしてるだけで……」
 こうして一緒に抱き合っているだけで、正志はとても暖かく満ち足りた気持ちになっているのです。そんなことを言ったら茉莉香は恥ずかしがるかもしれませんが、彼女の気持ちよさそうなイキ顔を眺めるだけで、とても楽しかったのです。
 正志にとって誰にも遠慮すること無く、茉莉香と愛し合えるのはどれほど幸せなことでしょうか。
 彼女とぴったりとつながり合っているだけで、もう他には何も要らなという気持ちになります。
「私もです、正志さんにどこを触れられても何されても気持ちいいんです」
 まるで鏡のように、正志の思う気持ちを相手が口にしてくれる。
 身体だけでなく心が繋がっていると感じられる嬉しさ。
「そうか、じゃあいいんだな」
 何がいいのかは知りませんが、正志はまた無我夢中で腰を使い始めました。茉莉香の方も今度は自ら快楽をむさぼるようにあられもなく下腹部をせり出し、正志を求めます。
 上手く言葉にならない、淫蕩な喘ぎ声を艶かしい唇から噴きこぼします。
「あっ、あっ、気持ちいい。正志さん、お願い、何でもします、ああっ、何でもあげますから、私に……」
 うわ言のように、茉莉香は意味もない言葉を口走りながら、貪欲に正志の全てを求めています。
 膣がギュウうと引き絞って、中に突っ込んでいる正志の肉棒が吸い込まれそうでした。肉襞の一枚一枚が、勃起にからみついて絶妙な感覚で締め付けてくるのです。
「ああっ、いいぞ!」
 正志もこれにはたまらず、感極まって叫びました。
「あっ、ひぁ、私もう、正志さんっ、私の中にたくさん出してください!」

 正志の腰使いは更に激しさを増し、ジュブジュブといやらしい音を立てます。どうやら正志の方も限界にちかいようです。
 背筋を這い上がってくる猛烈な射精欲を堪えるにも限界があります。
「茉莉香、もう出るぞ!」
「ああっ、きてっ、正志さん愛してます! 愛してます!」
 荒々しい欲望のままに、幾度も突き立てられて息も絶え絶えの中で茉莉香はそう叫びました。
「茉莉香……」
「いくっ、熱いのくるっ……、あああっ!」
 仰向けで抱かれていた茉莉香は絶頂の瞬間、正志の背中に手を回して腰に足を回して、正志を逃すまいと抱きすくめました。
 正志も力強く抱きしめて、最後の怒涛の一撃を膣奥に打ち込んで、茉莉香のいちばんおくに欲望の塊を叩きつけました。

 ドピューッと正志の亀頭から飛び出した精液は、茉莉香の口を開けたピンク色の穴にそのままゼロ距離射撃で吸い込まれていきます。
 ドクドクドクッと暴力的なまで勢いで排出された大量の白濁液は、一部の隙もなくぴっちりと繋がりあった生殖器を通して、そのすべてが茉莉香の子宮へと運ばれていくのです。脳天まで痺れる程の快楽は、四肢の感覚を失わせて、五感を麻痺させるほどです。
 茉莉香も正志も二人で力いっぱい抱き合ったままで、フッと心が遊離してどこか別の世界へと飛んでいくようでした。
 排卵日の女に、生で中出しをかます。それは、この女は俺のものなのだという、この上ないマーキング行為なのです。
 射精のあとの甘いまどろみのなかで正志は、愛しい女を孕ませるためのセックス以上の愉悦は、きっとこの世にはないだろうと思いました。

第四章「女性専用車両 乳首編」
(なにこれなにこれ、なにこれ……)
 現実とは思えない、思いたくない気持ちから私は呟いた。
「なんでこんなことになってんの……」
 場所は、早朝の電車の中。私がいつも通学に使う一番前の女性専用車両。私はそこで裸になり、おなじく裸になって醜い裸体を晒しているミッちゃんに胸をもみくちゃにされているのだ。
 なんでこんなことになってしまったのか――

 列車の中に、大きく開いたスペース。その真ん中の長椅子にどっかりと座り込んでいるオバサンを見た時、私は強烈な既視感を感じた。
 会うのは昨日の帰りの電車に引き続き二度目のはずだ。
 それなのに、何度も何度もこんな出会いを繰り返しているような気分を感じるのだ。多分錯覚だろう。
 どうせそんな直感が働くのなら、せめて車両に乗り込む一歩手前で気がついていればよかったのに、こうして顔を忘れるまでオバサンのことなんか忘れていたのだから私の記憶もいい加減なものだ。
 私はいつも時間に余裕を持たせているから、電車一本ぐらいなら乗り過ごしても大学の講義には間に合ったのだ。
 今からでも降りられないかと後ろを振り返る。車両のドアは無残にもプシューと音を立てて閉まるところだった。やけにゆっくりと閉まっている。
 今ならすり抜けて外に出られるのではないか、そう思って身体を扉の隙間に滑り込ませてみるが、出っ張った胸とお尻が邪魔で通り抜けられそうに無かった。
「おいおい、アヤネちゃん。せっかく乗ったのに降りるのかい。学校に行くんでしょ」
「そうですけど……」
 さすがに面と向かって、貴方に会いたくなかったんですとは言えなかった。
「朝も会えるなんて奇遇だね」
「そうですね」
 オバサンの浮かべる屈託のない笑みに、私も愛想笑いを返すしかない。
「それじゃあ、さっそくだけど服を脱いでくれるかな」
「はっ?」
「いや、服だよ。暖房強めに効いてるから、裸になっても寒くないでしょ」
「あの……意味がよくわかりません」
 なんで電車の車内で裸にならなきゃいけないのか。
「ああっ、そうか。大丈夫だよ、俺も脱ぐからね」
 そういうとオバサンは、自らくすんだ灰色の背広を脱ぎ始めた。ズボンもパンツもさっさと下ろしてしまう。
「ちょちょ、ちょっと待ってください。おかしいですよ」
「なにが?」
 シャツを脱ぎ捨てて、すでに醜い中年の裸体を晒している男……、ではなくて男っぽくみえる女性は私に不満気な顔を向けた。

「いえいえ、電車の車内で裸になるとか理由がわかりません」
「別にいいでしょ理由なんて。俺が脱げって言ってるんだから脱ぎなよ」
「ええ……」
 オバサンはじっと私の当惑した顔を見つめる。
「もしかして、俺のことをまた忘れてるとか?」
「いえ覚えてますよ、中畑道和、四十二歳独身でしたよね」
 あんな強烈な記憶忘れるわけない。
「歳まで覚えてなくてもいいんだけどね」
「昨日お名刺いただきましたから」
 ミッちゃんは、名刺に歳までは書いてなかったはずだけどなと苦笑すると私に理由を告げた。
「昨日も脱いでもらったじゃん、俺が男性であることを証明するために」
「あっ、あれですか。でも何度確かめても女性ですよ」
 そうなのだやるだけ無駄だ。私の意思は変わらない。間違ったことを、認める訳にはいかない。そういう節を曲げない正義感の強さは、私は生まれついての性分というものだった。
「だから今日も確かめて貰おうと思ってさ」
「でも裸になるなんて……」
「なんで、俺が男だったら問題だけど『同じ女性なんだから』裸を見られるぐらい、いいでしょ」
「しょうがないですね」
 そう殺し文句で迫られると、私も従わないわけにはいられない。いつものロングコートと中に来ているセーターと下着を全て脱ぎ捨てて綺麗に長椅子の上に畳んだ。
 裸体になって直立不動で立つ私を、ミッちゃんは上から下まで睨めるように見つめた。例え相手が女性でも、指すような視線で見られると怖気が走るものだ。

 そうだ別に女性だって、裸を見られるのは恥ずかしくて当たり前じゃないか。
「アヤネちゃんは相変わらず、いいおっぱいしてるな」
 そう言うと、ミッちゃんは私の胸を下から掴むようにして力強く揉み始めた。グニュグニュと、柔らかい私の胸は面白いように形を変える。
「胸はあんまりやめてください、自分でも好きじゃないんです」
 いい乳だとお世辞を言われても、自分で不格好な胸だと自覚しているのだから嬉しくない。大きな瓜が二つくっついているような張りのない垂れ乳で、乳首も乳輪も大きめだし大きすぎる乳房に青い静脈が浮かんでいるのも醜いと思う。
 そんな私のコンプレックスの塊を嫌らしく揉む、その手を跳ね除けられなかったのは、きっとそれをするとまた女同士だからいいだろうって問答が始まることがわかりきっていたからだ。
 女同士だからって、やってもいいことと悪いことがあるはずなのに。
「こんなにデカくて魅惑的なオッパイはなかなかないぞ、ほら乳首だってこんなに柔らかくて伸びる……すげなこれ」
「ちょっと止めて! 引っ張らないで、千切れちゃいますよ」
 私の両方の乳首を指で摘み上げると、思いっきり引っ張ってくるミッちゃん。キリキリと痛みが走り、さすがに私は止めさせようとした。
「なんでだめなのさ」
「痛いですよっ、痛いですからダメに決まってます!」
 それ以上に嫌だ、指で伸ばされて分かったけど私の乳首は凄い伸びるのだ。ピザの上でとろけたチーズみたいにあんまり柔らかく伸びるので、自分でも怖くなった。ミュニュウウウ―ッて無理やり伸ばされて、乳首が伸びたまま元に戻らなかったらもうお嫁にいけなくなるじゃない。
「ふうん、痛いからダメなのか」
 ミッちゃんは不服そうに鼻を鳴らして私の乳首から指を外すと、遠くで取り巻いている女性を一人呼んだ。

「おいっ、マユミちょっとこい」
「あーい」
 長身のスラリとした背格好。歳の頃は二十代後半ぐらいか妙齢の女性で、艶のあるセミロングの黒髪を綺麗にセンター分けしている、なかなかの細顔美人だった。マユミというのが彼女の名前なのだろうか、呼ばれて来た所をみるとミッちゃんとも知り合いらしい。
 こっちに来るまでに首に巻いていた暖かそうなストールを落とした、その下に小さなハートのついたチョーカーを付けている。全体的にほっそりとした印象の彼女は、本来ならモデル体型なのだろうけど、妊娠しているらしくぽっこりと大きなお腹を抱えている。
「脱いで胸を見せろ」
 私が唯々諾々と従ったように、彼女も抵抗せずに着ている淡いピンク色のマタニティーウエアを脱ぐ。身体のラインがよく分かるウエアはモコモコで暖かそうなデザインだったけど、中から姿を見せたやや小さめの乳房を覆うブラジャーは、色鮮やかなパープルだった。ブラを外すと、やはり妊娠しているらしくほとんど黒に近い褐色の乳輪。
「あっ」
 私は思わず驚きの声をあげた。別に、妊婦さんの乳首が黒かった事に驚いたわけではもちろんない。
 そのほっそりしたの妊婦さんの体型には、不釣り合いなほど大きな黒乳首の先に、大きな銀の輪っかが嵌っていたのだ。いわゆる乳首ピアスっていうやつだ。
 小さい乳房の割には、大きめの乳首に大きな穴が開けられてそこを武骨な金属の輪っかが通っている。妊婦の乳首にピアスがついてるなんて……。
 私は、見てはいけないものを見てしまったような気がして思わず眼を背けた。
「おっと、アヤネちゃんに説明するために脱がせたんだからちゃんと見ててよ」
「いったい何なんですか、この人はなんでこんな……」
 いきなりピアスを乳首にはめられた妊婦さんを連れてこられても、私は当惑するしかない。
 見ろと言われても痛々しくて見ていられない。
 なんで妊娠してる女性にこんな酷いことができるんだ。誰が妊娠後期の女性の大事な乳首にピアスなんて、これから赤ちゃんにオッパイをあげなきゃいけないのに。
「アヤネちゃんそんな顔するなよ。こいつは平気なんだよ、乳首にピアスつけてもこうやって乳首を引っ張って伸ばしても女同士なんだからさ」
 そう言うとミッちゃんは思いっきり妊婦の乳首ピアスを引っ張った。ぐにゅっと、千切れてしまうんじゃないかと怖くなるほどマユミさんの乳首は伸びる。
「馬鹿なことしないでください、女同士とか関係無いでしょ!」
 私が目に涙を溜めて真剣に怒ると、さすがにオバサンも肩をすくめて悪びれた態度でおどおどと私をなだめた。

「冗談だよ、本気にするなって……」
「こんなのひどすぎます……何が冗談ですか、これじゃあんまりにも……」
 私があまりのショックに涙を流してしゃくりあげていると、私をなだめ慰めるような仕草でマユミさんが私の前にやってきて、乳首ピアスをチリンと揺らしながら身体を反転させて、背中をそっと見せた。
「あんたこれを見ろよ。あたしは変態女だから、これで嬉しいんだ。あんたに同情して貰う必要なんかない」
「えっ、だって……」
 マユミさんの背中には『変態M女』とマジックで落書きがされている。彼女はこれを見せたかったのだ、でも意味がわからない。
 これは一体なんだろう。変態M女って?
「あのね、こうやってこのオジサンに身体に書かれるとその通りになっちゃうのよ。あたしは変態M女って書かれたから、そういう性癖になったんだ。だから、あたしは自ら望んでこういう身体になったってわけ」
 私はポッカーンと口を開けた。
 マジックで書かれるとその通りになる?
 何を馬鹿なことを言ってるんだって話だ。それより私が気になったのは、別のことだった。
「あの……貴女の名前たしかマユミさんでしたよね。マユミさんは、あの人が男に見えるんですか?」
 そう私は、彼女がオジサンと言っているのを聞き逃さなかった。
「あんたはあの人が男以外の何かに見えるの?」
 今度は、マユミさんのほうが私を呆れた顔で見る番だった。ミッちゃんも、自分のことを男だなんていう時があるけど、どうもこの人にも男に見えているらしい。
 私はもう一度ミッちゃんの弛んだ身体を上から下まで眺める。
 弛んだ腹や、その醜悪な面相なんかを。確かに男っぽくみえるけど、それはオバサンだからで、下腹部にあるあの不気味な赤黒い肉塊もクリトリスなんだ。
 私はおかしくない。
 だとすると、ミッちゃん……は、悪ふざけばかりするから冗談で言っているだけかもしれないが、このマユミさんはオバサンを男だと錯覚させられている。
 思えば三十分足らずの電車内の時間がゆっくりと引き伸ばされているこの環境、ミッちゃんの都合の良いようにみんなが動いている事実。
 確かに魔法のような力が働いていると思ってもいいかもしれない。

 ほんの少し前の私なら、絶対にそんなこと認めなかったのに、私の思考も柔軟になったものだ。魔法のような現実を揺るがすルールがあるとすれば、あのマジックで身体に書かれたことがそのままその人の性的嗜好になるなんてのこともありえるかもしれない。
 その様な可能性があるなら、あのマジックで書かれるリスクだけは避けるべきだ。
 そんな、私の思考の流れを、もしかしたら読んでいたのだろうか。
 ミッちゃんは、手に持ったマジックペンを私に向けて高圧的に微笑み「じゃあアヤネちゃんも、M奴隷にでもしてやるかな」と胡乱な目付きで脅してくる。
「いやっ、それだけは止めて下さいッ!」
 私は必死に頼み込んだ、いまでもマジックで書いただけで人がその通りになるなんて信じられないのだけどリスクは避けたい。
 それに、身体に文字を書かれること自体なんか気持ち悪いし。
「だって、乳首引っ張ったぐらいでダメっていうしさ」
「胸ぐらい好きにしていいから、そのペンをこっちに向けないでください!」
 ミッちゃんは跪いて懇願する私をしばらく面白そうに眺めていると、マジックペンを脱いだ背広のポケットにしまってくれた。
「やっぱりアヤネちゃんは賢いね。そう素直にお願いしてくれたら、俺はもちろん無理強いはしないよ」
 交換条件に胸を自由にしていいと許可してくれたからねと、ミッちゃんは付け加えて悪びれた顔で笑った。結局、要求を飲まされてしまった。
 少し口惜しいけれど、M奴隷にされる可能性を回避できたことに私はホッとした。
「じゃあ、乳首伸ばすお手本を見てもらおうか。マユミ、乳首を伸ばして見せてやれ」
 マユミさんは、左右の乳首ピアスに指をかけると自分でニュッと伸ばした。妊娠しているせいだろうか、ただでさえ哺乳瓶の先に付いている吸口みたいに飛び出た乳首が、ピアスに引っ張られて私の親指ぐらいまで引き伸ばされている。
 ピアスの穴まで引き伸ばされているので、千切れるんじゃないかとハラハラする。

「乳首が大きいのはマユミが妊娠しているせいもあるんだろうが、それだけじゃないからな」
 ミッちゃんはやはり読心術でも使えるのだろうか。私の思っていることを読んでいるように言い当てると、こう続ける。
「マユミの乳首も最初は小豆粒みたいに小さかったんだ。それがどれだけ伸びるか実験してみたんだよ」
 ミッちゃんは恐ろしいことを言う、人の乳首がどれほど伸びるか実験ですって?
「ピアスも最初は小さいのから初めて、どんどん大きな穴を開けていったんだ。ここまで肥大化して伸びるようになったのはマユミの鍛錬の賜物ってやつだな。凄いと思ったら褒めてやってくれ」
 マユミさんは嬉しそうに笑うと、頬を恥ずかしげに染めている。
 たしかに凄いと思うけど、それは「凄く酷い」ってやつだ。
 よくもここまでと、人間の身体を道具のように扱ったミッちゃんに憤りを感じる。
 でも私も、他人ごとに義憤を感じている場合ではなかった。
「アヤネちゃんの乳首は、元からこの大きさこの柔らかさだからな。クククッ、伸ばしていけばいったいどこまで大きく長くなることか楽しみだ」
「私はこんなピアス絶対つけませんからねっ!」
 想像しただけで恐ろしく、涙目になる私をミッちゃんはなだめる。
「もちろん、アヤネちゃんのような素晴らしい乳に傷なんてつけないよ。これは芸術品だからな、美しさを損なうようなことはしないと約束しよう」
 でも伸ばさないとは約束してくれないんだ、私はミッちゃんに思いっきり左右の乳首を捻り上げられて、先っぽの痛みに呻きながら化物みたいな細長い乳首を抱えて生きる、暗澹たる未来予想図に目が眩むような思いがした。
(私まだ恋もしてないのに)
 好きな男に抱かれたこともないのに、人様に見せられない乳首になるのかな。

「アヤネちゃん、あんまり引っ張ると痛いか?」
「いえ、さっきよりはマシですけど」
 幸いなことに私の乳首は柔軟にできていて、弄られているうちに勃起したせいもあって慣れてきてしまっている。
 鈍い痛みよりも、恐ろしく引き伸ばされている自分の乳首を見つめる心のほうがズキリと痛んだ。
「これやってると、乳首の皮が厚くなってきて痛みもなくなってくるからマユミのときもそうだったし」
「あまり慣れたくはないもんですね」
 私の乳首の先はピンク色だけど、周りの乳輪は茶色に近い。乳首の皮が厚くなってくるということは色素沈着して黒ずんでしまうってことだろうか。
 目の前で乳首ピアスを引っ張り続けているマユミさんの伸びきった褐色の乳首を見ていると、本当に申し訳ないのだけどああはなりたくないと思ってしまう。
 マゾヒストにされてしまった彼女にとっては幸せなのかもしれないけど、女としては終わっていると言っていい。
 あんなに美人でスタイルもいいのに、簡単に終わってしまうんだ。私は、女の儚さを感じて悲しくなった。
「アヤネちゃん、乳首は気持ちいい?」
「えっー、うんと……よくわかりません」
 ミッちゃんは、私の後ろに回って乳房の根本から乳首の先まで肉を波打たせるようにブリュリュンッと強くしごいた。
 おっぱいの扱いはそれなりに手馴れているらしく、私を気持ちよくさせようという必死さは伝わってくるのだが、何せ目の前に大きな銀ピアスを乳首につけられているマユミさんがいるのだ。
 それを見ていると、悲しすぎて胸が苦しくなる。オッパイを適度な強さでマッサージされる気持よさはあっても、性感に浸りきるような気持ちにはなれないでいた。
「ふうっ、アヤネちゃんはまだまだみたいだな。オナニーとかしないのかな」
「ええっ、ほとんどしませんね」
 躍起になって私の胸を嬲っていたミッちゃんだったが、私がいつまでも熱くならないので少し疲れてしまったようだった。
 苦しげにどかっと座席に座り込んで呼吸を整えているミッちゃん。中年のおばさんにしては、いつもハイテンションで無尽蔵の体力を誇っているように見えるけど、やっぱり人の子なんだなあと思う。いつも面倒なことに付き合わされている私はそれに少しホッとするし、根負けさせてやってざまーみろって気持ちもある。

「ふうっー。まっ、乳首の開発はゆっくりやっていくことにしよう」
 ミッちゃんは少し休んでからそう私にとっては至極迷惑な宣言をすると、気を取り直したように立ち上がった。
「よし、ついでだ。久しぶりに抱いてやるから壁に手を付けマユミ」
 ずっと無表情で黙って大きなピアスで牽引して乳首を伸ばしていたマユミさんは、嬉しそうに目を輝かせた。
「抱いていただけるんですか」
「ああっ、さっさと準備しろ。俺も溜まってるからな」
 マユミさんはお腹に巻いているお腹の大きな妊婦用の黒い腹巻を剥ぎ取ると、ブラとおそろいだった綺麗なレースのついたド派手な紫の大きめのショーツも脱ぎ捨てる。
 そして、ミッちゃんに言われたとおりにおしりを突き上げて腰を突き上げた。
 私はと言うと(女同士で抱くとかいってどうするのかなー)と思ってそれを見ている。特に指示はないから、もうミッちゃんたちとは向かい側の座席に腰掛けて休むことにした。
 出来れば、さっさと服を着たいところなのだがそれをすると逆にミッちゃんを刺激しちゃうんじゃないかなと思って怖くて出来ない。
 こうして落ち着いて見ると女性車両とはいえ、素っ裸で座ってるなんてなんだか暖房が効いてるのに肌寒く感じて、心細くちょっと落ち着かない気分だった。
 見ろと言われているからには、目を背けるわけにはいかないんだろうなと思う。だから、見たくもない二人の行為を私はじっと観察する。
 お尻を突き出して、女性器のピンク色のビラビラを指で広げているマユミさんに、ミッちゃんは「違うアナルだ」と言った。
「はい? もちろんアナルの方も使えるようにはしてありますけど……」
 マユミさんは顔だけ振り返って意外そうな顔をしている。
「ほらまあ、膣の方は腹に子供がいるからな一応な」
「優しいんですね……」
 マユミさんは艶然とお尻を付き出し、片手で手をついて片手でお尻の穴を広げた。どうやるのかなと見ていると、やっぱりミッちゃんの人並み外れた大きなクリトリスを挿入するらしい。

 やがて、ピストンが開始される。ミッちゃんが腰を打ち込むときにパンッ、パーンと音がするので激しい抜き差しが行われているのは分かる。
 しかしお尻の穴なんて出来るものなのだろうか。そう思った矢先、挿入されているマユミさんはすぐにアンアンと嬌声を上げ始めた。お尻の穴を突き上げられるたびに、とても気持ちよさな声。
 女は演技をするというけど、火照って紅潮したマユミさんの、恍惚にとろんと濡れた瞳は本気にしか見えない。アナルで、本当に感じているのだ。
 マユミさんは先程「アナルの方も使えるようにしてある」と言った。私の素人判断では、お尻なんて濡れないし、潤滑油になるものもないのに無理やり挿入すると粘膜を傷つけて痛いのではないかと思う。だれど、スムーズに擬似セックスをこなす二人を見ると、お尻の穴を女性器と同じように使用する手立てがあるのだと思えた。
 まともな性経験がない私には、想像もつかないことが眼の前に起こっている。
 汚らわしい見たくないなと思っているのに、こうして見せつけられてしまうと『女性同士』の擬似性行為に深い興味を感じて、観察してしまう自分がいる。
 ちょっと胸が熱くなった、自分がこんな変態行為を見て興奮しているとは思いたくないけれど、心の臓がドクンドクンと高鳴った。
 お尻の穴でするなんて、しかも女同士でなんて、そんな変態行為は「自分の時」の参考のに目が離せない。
「あの、ご主人様ぁ……」
 荒い息の下で、マユミさんがいつもとは一風変わった甘ったるい声をかけた。
「なんだマユミ」
 ピストンを緩めて答える所を見るとご主人様というのは、ミッちゃんのことなんだろう。
「あのこの前定期健診がありまして、あと一ヶ月ほどでご主人様の赤ちゃんが産まれるそうなんです」
「そうか、それはおめでとうと言ったほうがいいのかなあ」
 ミッちゃんは、嬉しそうにシニカルな微笑みを浮かべると、クククッと声を漏らした。

「それでその、ご主人の子供を産んだあとのことなんですが、私がそのまま育てていいでしょうか」
 少し声のトーンを震わせてマユミさんは懇願する。身体の動きが完全に止まっていて、強張っているのが私からでも見て取れる。
「はっ、なんだそんなことか……。生まれたら捨てるなり育てるなり自分で勝手にしろよ。もちろん認知なんかしないからな」
「ありがとうございます! ご主人様のお許しがいただけたので、元気な赤ちゃんを産みたいと思います」
 ホッとしたらしく、全身が緩んだのがわかった。本当に嬉々と目を輝かせて嬉しそうに頬を紅潮させている。
「おい、ケツ穴が緩んだぞ」
 ミッちゃんが苦笑しながら指摘すると、マユミさんは慌てて力をいれた様子だった。
「申し訳ありません、せっかくご主人様にお尻の穴を使っていただいてるのに」
「まあいいさ、今は大事な時期なんだろ。無理するなよ」
 口ではそんなことを言って、出産間近の妊婦に対して無理な体勢を強いているのは誰だろう。私は他人ごとながら、自分勝手なことを言うミッちゃんにイライラしてきた。
 また私の正義感が盛り上がって、余計な口出しをしてしまうところだ。
 だけど、この時ばかりは私にはもっと気になることがあった。二人の会話を聞いていると、どうもマユミさんはミッちゃんの子供を妊娠していると思い込んでいるようなのだ。しかし、そんなことはあり得ない。
 ミッちゃんは『女性』なのだから女同士で子供が出来るなんてありえない。マユミさんはどうもミッちゃんのことを男性だと勘違いしているようなので、擬似セックスを行う内にそういう錯覚に陥ってしまったのかもしれない。
 そう思うと、怒りよりも悲しすぎて居た堪れない気持ちになる。
 マユミさんの悲惨な境遇を勝手に想像して、打ち沈んでいる私にミッちゃんが声をかけた。

「おい、アヤネ」
 セックス中で気が大きくなっているのか、呼び捨てにされて私は少しムッとする。
「はい、なんでしょうか」
 まあ、年上だし言葉遣いが横柄なのは仕方がない。
「この前みたいに、アナルに指を突っ込んで前立腺を刺激してくれ」
 しかしこの横柄過ぎる命令は、仕方がないでは済まない。
「えっーアナルって、ミッちゃんの女性器のことですか……」
 そう言えば前に、指を入れて確かめさせられた。
 歳のせいなのか何なのか知らないけど、ミッちゃんの穴に指を突っ込むと排泄物の匂いがこびりつくのだ
「まだアナルを女性器って思い込んでるのか。あーもう、それでいいよ。早く中指を思いっきり穴に突っ込んで、くの字型に曲げておなか側をさすってみてくれ」
(前立腺を刺激しろって言われても……)
 前立腺は、男性のみにある器官のはずだ。つまり女性のミッちゃんにはないはずなのだ……などと考えながら、それでも私は渋々と指をウェットティッシュで軽く拭く。
 ミッちゃんの言われたとおりに中指を穴の奥まで挿入して、お腹のほうに向かって指をくの字にしてグッと曲げて撫でてみる。
「うあそこ、そのこりっとしたとこを擦るんだ、早くしろ!」
 たまらないといった感極まった声で、ミッちゃんは荒々しく命じてくる。逆らう気も失せた私は、言われたとおりに穴の中に当たる硬い筋のようなものを指の腹で撫でる。こりっと撫でるたびに、ミッちゃんは「あひぃ」だの、「うひぃ」だの情けない嬌声を上げる。
 なにせ人間の粘膜の穴だから、言われるままに強くして大丈夫かと思っておっかなびっくりの行為だったが。
 本人がもっと強く強くと頼むので、もう面倒臭くなって思いっきりゴリっとやってやった。強すぎても、自業自得だ!
「ひゃぁああっ!」
 ミッちゃんが情けない叫び声を上げて腰をブルブルッと震わせた。腰だけではなく、すぐに全身が漫画かと思うほど激しく痙攣した。
「おおぅ!」
 最後に腰をパーンパンと打ち付けると、ミッちゃんは感極まったらしくマユミさんに伸し掛かるようにぐったりと動かなくなった。

 妊婦に伸し掛かるなんて、どういう神経をしているのか。文句を言う代わりに、ミッちゃんの穴の中をかき回してやった。
 そのたびに、アンアンと呻くから面白い。少しは懲りるとイイんだ。
「あたしのお尻を使っていただいてありがとうございました。具合はいかがですか」
 マユミさんは、ミッちゃんに酷いことをされているのに気遣うような声をかけている。ミッちゃんは、それには答えずゆっくりとお尻の穴から長いクリトリスを引き抜く。
 そして、私に向かってこんなことを言ってくる。
「女にケツの穴弄られて、女のケツの穴に出すとかたまんねえなあ……。ふうっ、アヤネちゃんは前立腺刺激の才能あるんじゃねーかな」
「止めて下さい、そんなの褒められても嬉しくありません」
 私は、すっかり臭い匂いを放つ自分の中指を、ウェットティッシュで拭きながら憮然とした表情で睨んでやる。
 どうせ褒めてあげるなら、身重の体で頑張ったマユミさんを褒めればいいのにと思っていると、ミッちゃんはようやく「マユミもよく括約筋を鍛えてたな、なかなかいい締りだったぞ」などと御座なりに褒めていた。
「ありがとうございました、またお使いいただければ幸に存じます」
 一人の女としてではなくただの穴として褒められても、マユミさんはそんなことを言う。
(ミッちゃんの奴隷、ではなくて変態M女だったっけ……)
 ご主人様が相手となると、Mの女性はこんな風になってしまうものなのか。あのマジックペンで一言、背中にでも書き入れられたら自分も……バカバカしい話だと思いながらも、私は恐ろしさに身震いする。
「アヤネちゃんのせいで、すっかりアナルイジられるのくせになっちまったな」
「アナルじゃなくて、女性器です……」
 私がこだわって訂正するのを、ミッちゃんは鼻で笑う。
「まっ、どっちでもいいやな。もう一回やってくれるか」
「わかりました……」
 濃いモジャモジャの毛に覆われたミッちゃんの穴に指を差し込む。そこをかき回して感じさせるのは、決して楽しい作業ではない。
 しかし、今は変に逆らわない方がいいと感じたし――

 私の指先に前立腺を刺激されて、またピンッと勃ち上がったチン……クリトリスをマユミさんが前に垂れた自分の髪をさっとかきあげてから、舐め始めた。
 口内で根本まで一気に飲み込むようにして、ジュプリジュプリとイヤラシい音を立ててストロークする。
 ジュプ、ジュルルル、ジュプ……。
「んふっ、きもふぃいいでふか?
 マユミさんはミッちゃんの勃起したモノを奥まで咥えたかと思うと、玉筋をフェロッと舐め上げてから、上目遣いに聞く。
「おお、久々にお前の舌技を味わってるぞ。肛門をイジられながら、玉を責められるのはこれでまた違った気持ちよさだ」
 ミッちゃんの喜ぶ顔を見て、マユミさんも嬉しそうに頬を染めてお口でご奉仕を始めた。
 ――そうだ、この状況は私にとって都合がいい。
 あの据えた匂いのする肉棒を舐めされられなくて済むし、喉の奥に生臭い液体を注がれなくても済むのは私にとって利益だ。
 ミッちゃんの穴をほじくるのもキツいが、フェラに比べればなんてことはない。私は、あくまでも自分のために、マユミさんの舌のご奉仕に合わせてヌメる穴をほじくる動きを調整する。
 呼吸を合わせれば、何も合図しなくても穴の中がギュウギュウと収縮して、ミッちゃんがヨガっているのが文字通り指先から分かるのだ。
「うおぅ、クソぉ、気持よすぎて我慢出来ない……またイクぞっ!」
 どこに行くのか、ミッちゃんはブルブルッと身体を震わせた。指先の穴の締りから、ミッちゃんが性的なオーガズムに達しているのを私も感じた。
 小汚い中年のオバサンを喜ばせても、私は嬉しくもなんともないけれど、人が絶頂に達する瞬間を目のあたりにするのは、こう興奮するのも事実だった。
 マユミさんは、喉をごくごくと鳴らしてミッちゃんの先っぽから放出される快楽の結果を飲み干していた。
 あんな生臭くて飲みづらいものを、よくもあんなにスムーズに飲み込むものだと呆れつつも感心してしまう。

 私はすっかりまた臭くなってしまった指先をウェットティッシュで拭きながら、どうせもう一度ぐらいやらされるんだろうなと二人の様子を見ていた。
「ご主人様の精液、相変わらず濃ゆくてたまりません……、下のお口にも欲しいんですが」
「おいおい、そっちはやめとけって」
 ミッちゃんはマユミさんのふざけた懇願に満更でもないらしく、嬉しそうにたしなめている。そう言われて、本当に出産前の妊婦の子宮を突き上げるほど鬼畜でもないようだった。
「じゃあ産まれたら、次もご主人様の子種で孕ませてくださいね」
「そりゃあ、マンコの締りが戻ったらまた出してやってもいいけどよ。また父無し子の赤ん坊を産むつもりなのか」
「はい、蓄えも多少ありますし人並みに稼ぎもありますから心配いりません。お好きなときにいつでも種付けしてもらえば……」
 はたで聞いていて、耳を覆いたくなるような酷い会話だった。
 M女とご主人様の、いわゆるプレイってやつなのだろう。あまりにも浮世離れしたバカらしい児戯を見せつけられて、私はマユミさんがイジメられてるとか、虐げられているとか、まともに怒っているのが馬鹿らしくなった。
 こんな会話で、ミッちゃんも興奮しておっ勃てているのだから付き合いきれない。
「おい、アヤネちゃん。すまんけどさ」
「はいはい」
 私は、仕方なくまたミッちゃんのお尻のアソコを刺激する作業に戻った。どうせ前ではマユミさんが勃ったモノを舐め始めているのだろう。
 とにかく私は、早くミッちゃんを精根尽き果てるまでイかせて、このバカらしいゲームを終わりにしなければならない。
 私に後ろの穴をほじくられて、マユミさんに敏感な所を思いっきり舐め吸われて「うあっ! クソッ!」というミッちゃんの気持ちよさ気なイキ声を聞きながら、本当にどうしてこんなことになったのか、答えのない問に自己を没入させる。
 完全にミッちゃんがイッたらしく、飲み干したらしいマユミさんの「濃いのをありがとうございます」という声が聞こえた。
 彼女が言うには、お腹の子供の栄養になるそうだ(私には意味がよくわからない)。ただもうこの盛り上がった雰囲気だと、これで終わりにはならないだろうと予測して、穴をほじくる手は止めない。
 予想通り、ミッちゃんとマユミさんは、また新しい周回に入ったようだ。私はただ二人の補助のために、後ろの穴をほじくるだけ。
 ゆっくりと進む時間、電車はまだ駅につかない。幸か不幸か、考え事に耽る時間はまだまだたっぷりとありそうだった……。



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おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるので更新遅くなってます。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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