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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
少年『村上海馬』の物語
 村上海馬は、当時社会問題となりかけていたストリートチルドレンの走りだった。
 孤児である彼は、孤児院にいれられたのだが、持ち前の偏屈な性格のせいで管理のキツイ環境に耐えられなくなった。物心つくころには、孤児院を飛び出していた。
 機転は利く海馬のことだ。
 地方都市の路上で、周りの大人を垂らしこんでは乞食のように食事を得る。地頭がいいから、拾った雑誌から文字を覚えることもできる。そんなこんなで、子供なりに一人で、なんとか活きていくことはできた。
 すさんだ生活ながらも、路上の生活にも最低限のルールがあることを学ぶ。知り合いからは盗みはしない、大人は騙さない。拙い悪行には報復がつきまとうからだ。まだ海馬は、うまく大人に自分を庇護させる必要があるガキだった。最低限の信義は守った方が生きやすい。その環境が、最低限の節度を持ったまともな少年へと彼を成長させていた。
 だがそれが、海馬の不幸となった。

 村上海馬が十歳を数える頃、最悪の男に拾われてしまう。
 海馬が初めて力を分け与えてもらい、師匠と呼んだその男は、たちの悪い催眠術師であった。
 その男は、名前や国籍も定かではない。
 ただ『ハンドパイパー』という二つ名は、けっこう有名な殺し屋として通っていた。
 ハンドパイパーは、少年法に守られる子供に催眠術をかけて、手足として使うことを得意としていた。
 小さな身体、どこに紛れ込んでも怪しまれない身分、使い込んでみれば子供は犯罪の道具にはうってつけだったのだ。

 犠牲となり、そして後に加害者となった多くの少年たち。その最後のひとりに、村上海馬は選ばれてしまう。
 ただ、海馬には生まれつき催眠術師としての天性の才能が備わっていたことだけがハイドパイパーの誤算であった。
 海馬は、気がついたときにはナイフを手にして人の首筋を刺していた。
 催眠に操られて、ハンドパイパーの標的を刺し殺したのだ。
 海馬の才能の芽が開くのが罪を犯す、ほんの数秒のところで間に合わなかった。
 殺害の現場から逃げる海馬は、ハンドパイパーの元にたどり着くまでに、全てを推理し終えていた。
 海馬は騙されたのだ。そうして利用された。殺人が取り返しのつかない罪であることを十歳の子供である海馬にはっきりと分かったわけではない。ただ、信じていたのに裏切られたという強くて静かな怒りが、少年を支配していた。

 暖かく海馬を迎え入れるハイドパイパー。海馬は使える少年なので、次の仕事もまかせるつもりだったのだ。
 だが、海馬はすでに催眠が解けていた。そうして本能的に理解していた。目の前の優しげな男が、自分に何をさせたのか。その手段・方法の全てを。
 海馬は無造作とも言える手つきで、血塗られたナイフを、油断しているハイドパイパーの背後に回って、真っ白い首筋に突き立てた。
 簡単だった。刺した、抜いた。吹きこぼれる熱い血液にも構わず、もう一度深く刺した。そして、また引きぬいて三度目に刺すころには動かない肉の塊になっていた。

 海馬は、ハイドパイパーから新しい知識を学んだ。
 人間は誰も信用できないということ。
 そうして、彼の所持していた催眠術の道具をかき集めて、それを使い始めた。
 ハイドパイパーの身代わりを立てて、今度は依頼主の側を殺し始めたのだ。
 それは思いつきのような、それでいて必死な子供の暴走だった。

 海馬によって十三人目の人間が殺傷されるころに、ようやく海馬は逮捕された。
 高々、十歳の何の訓練も受けていない少年が、訓練も受けずに使った催眠術を駆使して行った犯行。それは望まずに殺人へと駆り立てられた復讐だったのかもしれない。
 その様な『若い才能』を欲していた、アメリカのテキサス研究所が村上海馬を放っておくわけがなかった。
 こうして、村上海馬の存在と一緒に、彼の罪状も日本から消えた。

――――

 村上海馬は、青年になっていた。
 相変わらず、テキサス研究所で催眠術の研究に明け暮れることに、いい加減嫌気がさしていたころだ。
 彼の前に、十歳の少女が連れてこられた。金髪碧眼の怜悧な少女。
 すでにこの歳で卓越した天才と呼ばれている。
 アルジェ・ハイゼンベルグ。

 村上海馬は、彼女をその才能を組織に順応させるように命じられていた。
「才能を順応させるだって?」
 ようは目の前の子供に、組織の都合のいいように人を操って殺す道具を造らせろということだった。
 村上海馬は笑った、この酷薄な男にしては珍しく微笑んだ。そうして
 その笑顔はアルジェの目の前で、見る見る苦いものに変わり、自嘲の叫びとなった。
(つまり、今度は俺がハンドパイパーと同じことをやれということだ)
 あの時の無秩序な憤りを思い出した。まだ情緒も育っていない子供に、罪を犯させるということ。
 海馬は最初から結末を知っていた。ハンドパイパーはどうなった?
「俺は、この子に刺されて死ぬのだけはごめんだな」
 そう呟いた海馬の表情は、やけに晴れ晴れとしていた。
 知ったことかと思ったのだ。彼はついに組織のほうを、見限ることにしたのだ。

――――

 アルジェは、目の前で訳の分からないことを言って、目まぐるしく表情を変える男を、本当に不思議そうに見つめていた。
 アルジェに対して研究所の人間がとる反応は二種類に分類される。親しげに近づいてきて、アルジェに何かさせようというもの。つまり利用。
 そうでなければ、存在自体が巨大な力であるアルジェを訳もなく恐れて遠ざかろうとする。面白いのは、アルジェを子供と侮り、利用しようと近づく人間も、密かにアルジェに対して恐怖を抱いていることだ。
 ちょっと潜在した恐怖の尾っぽを引っ張ってやれば、どんな大人も悲鳴を上げて逃げ出すのだ。人間というものを理解したアルジェにとって、それは単純すぎる構造のつまらないオモチャだった。

 この新しい怜悧で酷薄そうな青年は、そのどちらにも当てはまらないようだとアルジェはすぐ気がついた。アルジェを利用するのでもなく、恐れているわけでもない。
(ふうむ、興味深い――人)
 アルジェが村上海馬に感じたイメージは、七色に光る虹だった。表情は目まぐるしく変わり、この男の性格は複雑で安易な予想を許さない。
 光の角度を変えると色も性質も変える輝石のような男だ。

 それは、アルジェが見る――初めての人間的な人間だったのだ。
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おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるので更新遅くなってます。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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