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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
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後日談2「手切りの対価」
 季節はずれの嵐が、荒れ狂う十一月。耳を疑う話ですが、本当に暴風警報が出ているのです。もう秋だというのに、地球の気候はどうなってしまったのでしょう。
 空には重たい雨雲が立ち込め。時折、遠雷の音が響きわたります。まるで夏がぶり返したようだと人々は口々に訝しがりました。
「奥さん、雨戸は閉めなくてもいいのかな?」
 正志は、窓ガラスにパラパラと叩きつける激しい雨音を聴き、カーテンの隙間から外を眺めて目の前の女性にそう尋ねました。
「雨戸なんかどうでもいいんですぅ! それよりその話本当なんでしょうねぇ」
 岸辺 佳寿美(きしべ かすみ)は、のん気な正志の提案に眦を釣り上げて上目遣いに睨みつけると、ヒステリックに叫び返しました。
 場所はマンションの四階、岸辺家のリビング。
 マンションの構造は、どこの家もそんなに変わりません。変わるのはデザイン。
 北欧式で統一された木目調の美しい家具に所狭しと並べられたカラフルな輸入雑貨と民芸品、積み重なる光沢のあるマイセンの陶器類が、この家の主の表面上は豊かな趣味と反面ちょっとせせこましい性格を表しているようです。
 一言で表すなら装飾過剰でしょうか。
 岸辺佳寿美は、三十二歳の主婦です。夫は輸入雑貨店のオーナーをしてますからプチセレブ妻と言ってもいいでしょう。やや目付きと性格がキツいのに目をつぶれば、その整った眉目と高い鼻筋は十分に美人妻で通ります。
 わりあいと大きな胸とは対照的に下半身はほっそりとしていて、小学生の娘が居るとは思えない程度にはプロポーションも維持されています。きっちりと化粧して華やかな装いに身を包めば二十代半ばでも通ることでしょう。もちろんプライドの高い佳寿美は普段、娘にとっては自慢の母親で、夫にとっては若々しい妻をやっているのです。
 ですが、ビデオカメラの前で無残にも裸体に剥かれて、その高い鼻の穴を思いっきりフックで引っ張りあげられてフゴフゴと嘶くしかないブタ鼻にされた今の岸辺佳寿美の姿は、疲れきった歳相応の哀れな女にしか見えませんでした。
 しかも、彼女は四つん這いになりながら正志にケツの穴をブンブン唸る図太いバイブで深々と穿られているのですからなお一層のこと無残です。
「ああ本当だ、今日一日頑張れば貴女も娘さんも解放するって約束しようじゃないか」
 その甘い囁きに、佳寿美はチラッとリビングの部屋の隅でこの前のハロウィンのイベントで貰ったお菓子を食べている娘のほうを見やりました。
 岸辺 真那(きしべ まな)
 佳寿美の二歳年上の夫、岸辺冬彦(きしべ ふゆひこ)との間にできた女の子で、今年で十歳になります。ちょっと前に正志が「まさに真那娘(まなむすめ)ってわけか」と呟いて、佳寿美と真那の両方に物凄く嫌な顔をされたことは記憶に新しいところです。

 今日は台風のせいで学校が休みになった真那も、母親の付き添いのように裸にされていますが、SM的な責めを受けている佳寿美に比べると比較的自由な行動が許されています。善悪でいえば、明らかに悪人の側に位置する正志も、子供をいたぶるほど悪質ではないようで少しホッとします。
 ちなみに正志も裸です。一歩外に出れば冷たい雨が降り注いでいるのですが、部屋はエアコンで適温に保っているので寒くはありません。
「でもなんで急に解放なんて言い出したんですか」
 疑わしそうに目を細めて、佳寿美は正志を睨めるように見つめます。彼女は、勘の鋭い女性です。目の前の餌にすぐ食いつくほど馬鹿ではないのです。
 この急な好条件の申し出の裏には『何かがある』程度のことは佳寿美でも察しました。
 しかし、神ならぬ身にはまさか、マンションの奥様仲間である深谷茉莉香が我が身を犠牲にして解放の約束を取り付けてくれたことまではわかりません。
「まっ、端的に理由を言えばアンタにも飽きたってところかなあ。ほら、この『契約書』に解放の条件を書いたから読んでみてよ」
「条件一、自ら望んで田中正志の子を妊娠すること……、ちょっと待ってください」
 甲高い声で、佳寿美はストップを叫びます。
「待てないなあ、それは排卵日の今日に喜んで中出しを受けるって意味だと思ってくれたら間違いないよ」
「そんな、でも……」
 なおも抗弁しようとする佳寿美に、また正志は囁きます。
「アンタみたいなオバサンが中出しされたところで、ヒット率は低い。子持ちの人妻なんだからそれぐらい知ってるでしょ」
「ぐっ……」
 正志と佳寿美は同い年位なのに、オバサンとは酷い言われようです。しかし、佳寿美も十年前に真那を産んだあとは子供はできていないのも確かなのです。
 一般的に、妊娠率は危険日中出しで二割、排卵日中出しで三割と言われています。当然個人差がありますから、自然に任せて十年妊娠してない佳寿美は孕み難い方だと経験的には考えていいでしょう。
 たった一回危険な橋を渡るだけで、この永久に続くかと思った責め苦から解放されるなら悪くない賭けです。
 それでも、佳寿美は迷いました。この一年、中出しだけは絶対に避けつづけてきたのです。それは彼女にとって絶対の防衛ラインでした。

「そうだよねえ、迷うのは当たり前だよね。なにせアンタは、中出しを避けるために娘まで犠牲にしたぐらいだからなあ」
「言わないでください」
 釣り上がっていた佳寿美の眦が、情けなく下がりました。今にも泣きそうな顔をしています。意気消沈して身体から力が抜けたせいか、アヌスからバイブがズリッと抜けました。
 ポトリと鈍い音を立てて床に落ちたバイブは、ブブブブッと振動音を立てながら、リビングのフローリングの上を踊るように転がっていきました。
 この一年、正志は佳寿美と『あるゲーム』をして楽しんでいました。
 それは、中出しを避けるために佳寿美がどこまで別のものを犠牲にできるかというゲームでした。
 鼻フックも、アナルセックスも、SMプレイも、セックス撮影も、スカトロも、娘の前で最悪の醜態を演じることも、望まぬ妊娠の危険をさけるためなら佳寿美はなんだってやりました。
 そしてついに、娘にフェラさせるか自分が中出しされるかという究極の選択を出された時に、佳寿美は娘ですら犠牲にしたのでした。
 これには正志も少し驚いて、母親の言いつけ通り小さいお口で奉仕した真那ちゃんに罪悪感も感じたりして(ちょっとやりすぎたかな)なんて内心は思っていたのです。
 母親であることと、妻であること、どちらかを選ばなければいけないときに妻であることを選ぶ女も居るのだと正志は知りました。
 だからこそ、だからこそ、無理やり犯すこともできる正志ですが、この中出し妊娠ゲームの終わりに、彼女が『排卵日に中出しされて解放』と『中出し拒否』のどちらを選ぶか、選択権を与えたのです。
 正志には茉莉香との約束があるので、どちらにしてもすぐ解放しなければいけないのですがそんな不都合なことは黙っています。
 まあそれが、正志が今年この母娘に下した『ハロウィンのイタズラ』と言えるかもしれません。

「どうだ、腹は決まったか」
 正志は、床に転がったバイブを拾いあげながら聞きます。ほっとくといつまでも葛藤してしまいますから適度に問いただす必要があります。
「条件二、出来た子供は夫婦の子どもとして慈しんで育てること……、堕ろしちゃいけないってことですよね」
 佳寿美は応とも否とも言わず、解放の条件を読み進めました。
「それは当たり前だろ」
「当たり前なわけないでしょ、なんで私が貴方の子供なんか……」
 おっとこの流れはマズいなと正志は思いました。
 SMプレイをやっているわけですから虐めるのは好きなのですが、正志に罵られる趣味はありません。
 すぐに「まあまあ、もし子供が出来たらの話だよ」と宥めました。
「あとアリバイのために夫に抱かれるのは許可するが、安全日だけにしてくれよ」
 決心を促すために、正志は補足事項としてそう続けました。こういう逃げ場も作っておかないと追い込み過ぎになるからです。
「でも、安全日といっても夫の子供になるかも……」
 往生際悪く、佳寿美は続けます。
「そこまではしょうがないなあ。たまたま安全日だと思ったのに旦那さんがヒットさせても自然に任せた結果だから構わない。そうだ、そこまで言うなら安全日に一回だけしかしちゃいけないと条件をつけておこう」
 佳寿美が迷って聞き返したせいで、条件は益々悪化しました。
「そんなあ」
「さあ、まず排卵検査薬で排卵日かどうか調べてみようよ。どうせ排卵日じゃないなら、今日はできないんだし」
 そう言いながら、四つん這いになっている佳寿美の股間にコップを当ててここに小水するようにと命じました。
「わかりました……ふう」
 佳寿美が息むと、すぐにショワワワワッと音を立てて、黄色いオシッコが勢い良くコップに注がれていきます。
 佳寿美は、何度もスカトロを経験しているので、もはや正志の前でオシッコするは恥ずかしさにも慣れたものでした。
 ほのかに室内に漂うアンモニアの匂いも気になりません。
「さてと……うーんやっぱり今日が排卵日みたいですよ。良かったですね」
 正志は排卵日検査薬をコップに溜まった尿に突っ込んで、結果を見ながら。
「うう……」
 あんまり嬉しくなさそうに佳寿美は眉を顰めました。彼女は、正志に命じられてここのところ毎日排卵日検査薬で調べているのです。昨日が薄い紫のラインで、今日が濃い紫の陽性反応が検出されているのですから、今日から排卵日と言えるでしょう。
 佳寿美は今から二十四時間以内に確実に排卵します、その時に子宮に精虫が入れば受精することでしょう。

「これで条件は揃ったわけだが、どうしようか」
 手で陽性反応の出た排卵日検査薬を弄びながら、面白そうに佳寿美の顔を覗き込んでいます。正志もなかなか性格が悪いです。
「条件三、岸辺真那に性教育を行う……これは何ですか?」
 信じられないと言いたそうな顔で睨んでくる。
「子作りセックスするついでに、真那ちゃんにもその様子を見学してもらって性教育を行おうってことだよ。もちろん撮影もさせてもらう」
「真那に、私達がしているところを見せろっていうんですか!」
 ヒステリックな声が響き渡った、端っこでお菓子を食べながら携帯ゲームで遊んでいた真那は、何事かと驚いた様子で二人の方を栗色の可愛らしい瞳を丸くして見ています。
「ふふっ見せるだけじゃ今更だろ。きちんと理解させることが条件だって忘れないようにな。アンタの娘に『俺とアンタが子作りするって意味』をね」
「どうしてそんな酷いことが思いつけるんですか……」
 恨めしげに、眦を釣り上げた佳寿美にキツく睨まれても、自分の絶対的優位を確信している正志は怖くもなんともなかった。
「御託を並べるのはもういいだろ、どうなんだやるのか、やらないのか?」
 苦悶の表情を浮かべた佳寿美は、これだけ詰め寄られてもすぐに頷きませんでした。
 今日は嵐でどうせ出かける用事もないから時間はあると正志は考えて、煩悶している佳寿美を放っておいて裸で携帯ゲームを弄っている真那と遊ぶことにしたようです。
 佳寿美は、しばらく部屋を虚ろな目でウロウロと部屋を歩きまわると、額の汗をティッシュで拭ってから手ぐしで髪を整えた、
 ようやく逃れられないと決心がついた様子で正志たちの所に来て、少し悔しそうに「……やります」とだけ言いました。
「じゃあ、この契約書をもう一度しっかりと読んでから了承のサインを……よし、じゃあ今日の手順の細かい打ち合わせを始めようか」
 契約書を大事にしまいこんでから、嬉々として準備を始める正志。
 こうして、母から娘への実地を通した家庭内性教育が幕を開けました。

     ※※※

 岸辺家の夫婦の寝室、裸の母娘がシングルベットを二つくっつけて作ったベットの上に座っています。
 ベットが分かれているということは、普段は一緒に寝ていないということかとも正志は思いました。
 まあ、少なくとも十歳の娘がいるのですから結婚して十年以上が経っているわけです。セックスの回数が少なくなってもしょうがありませんね。
「お母さん、なんなのこれー?」
 まだ第二次成長期も迎えていない十歳の少女は、何か不穏な空気を感じたのか愚図がってそわそわしているようです。
「いいから静かにしてなさい」
 そう娘の手を取ってたしなめた佳寿美には少し疲れたような表情、すでにこれから起こることを諦観しているのかもしれません。
 そんな二人の様子がよく映るようにビデオカメラを設置する正志は得意満面といった様子でした。
「それじゃあ始めようか」
「はい、よろしくお願いします」
 正志が回すカメラに向かって、佳寿美は三つ指を付くと綺麗な土下座をしました。
 そんな母親を横目に見て、娘の真那も慌てて頭をペコリと伏せました。
「それじゃあ、どうしようかな……。まず自己紹介からか」
 正志がそう注文をつけます。
「岸辺佳寿美。職業は主婦です。歳は三十二歳で身長は百五十五センチ、バストはDの八十六、ウエストは五十八、ヒップは八十五……」
「ウエスト五十八はちょっと鯖読みすぎなんじゃないかお母さん」
 正志が苦笑して混ぜっ返すと、ちょっと不快そうにムッとして「じゃあ、ウエストは六十ってことにしておいてください」と付け加えました。
 実際のところウエスト六十センチでも過少申告かもしれませんが、三十二歳の子持ちであることを考えればきっちりとくびれがあるウエストなら上出来といったところでしょう。
 もともと豊満なタイプが好きな正志にとっては、痩せすぎているより脂の乗った抱き心地の良い佳寿美のような女のほうが好きなのです。
「それで佳寿美さんは、どうしたいのかな」
「今日は、そこにいる正志さんに種付けをしていただこうと思います」
 ふうっとため息をついて、唇を震わせるように小さな声でそう言いました。自分でそう言ってしまってから、憂鬱さに表情を失いました。佳寿美のシャープなラインの頬は、血の気を失って青ざめています。

「お母さん種付けってなに?」
 声が小さいから活を入れてやろうかと正志が口を挟む前に、先に隣の真那ちゃんが佳寿美に尋ねました。
「真那ちゃん、種付けってのはね、赤ちゃんを作ることだよ」
 黙り込んでいるお母さんの代わりに、正志がそう教えてあげました、
「えっ、赤ちゃん?」
 真那は驚いた様子で、目を丸くしています。まだ十歳なので、雰囲気を察するのは難しかったのかもしれません。
「そうだよ、これから君のお母さんと俺とで赤ちゃんを作るんだ」
 正志の口元を悪魔のように歪ませました。悦に浸っている――純粋な少女に下世話な知識を与えることに、この上ない喜びを感じている様子で質が悪いですね。
「えーでも、赤ちゃんって結婚してないとできないんじゃないの?」
 もっともな疑問でした。
 これは性教育も兼ねているのだから、真那ちゃんが興味を持ってくれるのは正志にとってもありがたい展開です。
「ハハハッ本来は愛しあった夫婦が作るものだよね、でもそうじゃなくてもできるんだよ。お母さんに詳しく聞いてみたらどうかな」
 俯き加減に黙りこんで居た佳寿美は、目をぎゅっとつぶり眉根を寄せて頬を歪ませました。嫌で嫌でたまらないといった顔です。
「ねえお母さん、お父さん以外の人と赤ちゃんを作るって嘘だよね?」
「……本当なのよ、真那。これから田中さんと赤ちゃんを作るの。今から教えてあげるから黙って見てなさい」
 地獄から響くほどに低い声でそう佳寿美は言いました。どうせ済まさないといけないことでも、考えるだに辛いのでなるべく感情を殺そうとしている様子です。
「お母さん、ダメだよお父さん以外の人と赤ちゃん作るなんて」
 幼い真那にも、不貞という倫理観があったようです。子供でも、なんとなく悪いことだとは知っているもんなんですね。

「これも真那のためなのよ、我慢して……」
 佳寿美は消え入るような小さい声で、そう真那に言い聞かせました。
「そんなのわかんないよ、ダメだよぉ」
 悔しそうにベットのシーツを握っている佳寿美の腕に、真那は小さい身体をまとわりつかせました。
 母親の苦悩が伝染したのか、真那も今にも泣きそうな顔をしています。
(このまま見てても飽きないが……)
 愁嘆場もあまりに長々続くと飽きると正志は思って、口を出すことにしました。
「真那ちゃん、あんまりお母さんを困らせちゃいけないな」
 正志が声をかけると、ビクッと真那ちゃんは少し怯えた表情で見上げました。おかげで泣かなかったのは良かったのですが、こんな怖い人みたいな扱いをされると正志だって内心は傷つきます。
 酷いことをしたのだから真那ちゃんに嫌われているのはしょうがない。そう正志は思っているのですが、実際のところ真那ちゃんが正志を嫌われているのは鬼畜な所業が原因というよりは、母親が『あのオジサンは危ない人だから近づいたらいけない』と昔から偏見を吹きこんでいたからでした。
 だからこそ、お母さんが嫌いぬいている相手といきなり子作りすると聴かされて、直感的にダメだと感じたのでした。
「オジサンもお母さんに酷いことはやめて」
 母親の危機に勇気を振り絞るようにして、真那ちゃんは抗議します。
「おやおや、俺が悪者か。お兄さんはお母さんに頼まれて種付けするんだけどな」
 正志はオジサンと呼ばれるのが嫌なのか、さり気なくお兄さんに変更しています。まあ、子供からみたら三十二歳は十分オジサンですよね。
「そんな、お母さん嫌がってるよ……」
 母親の反応は、子供にはすぐ分かるものです。
「分かんないかなあ、じゃあちょっとそこで見てね」
 正志は、佳寿美の股ぐらに顔を埋めるようにして股間を舐め始めました。

「あいかわらず、毛深いオマンコだな。ビラビラの周りまで生えてる、舐めるのに毛がまとわりついて邪魔なんだよな、いっそ全部剃ってパイパンにしたらどうなんだ」
「ううっ、ごめんなさい、剃るのは……」
 剪毛プレイも提案されたことは何度もありますが、夫にバレてしまうからと断り続けているのです。
「真那ちゃんは綺麗なパイパンなのにね」
「パイパンってなに?」
 真那ちゃんは、自分の母親のお股の周りを犬のように嘗め回す正志を興味深げに見つめています。
「パイパンってのはね、真那ちゃんのお股みたいに毛が生えてないことだよ。ほらお母さんと自分の股を見比べてごらん」
 真那ちゃんは言われた通りに、自分の股間とお母さんの股間を見比べてみました。
「全然違うね」
 真那ちゃんは、単純にそう表現しました。なんとなく、母親がお股はあんまり見てはいけないと教育しているせいか、彼女にとって自分のやお母さんの生殖器をマジマジと観察したのはこれが初めてであったりします。
「このお股のワレメをマンコって言うんだよ。ほら見てごらん、このお母さんの穴から真那ちゃんは生まれてきたんだよ」
「えーうそ、こんな小さいところから出て来れないよ」
「あれ真那ちゃんは、まだ性教育は受けてないのかな」
 正志は自分の子供の頃の記憶を思い起こします。小学校の女子が別室へと呼ばれたのが確か小学校の高学年の頃です。
 そう考えると、真那ちゃんが知らなくても不思議はありません。
「性教育ってなに?」
 正志は(本当ならお母さんに教えて欲しいんだけどなー)と、股から顔をあげて佳寿美の様子を見ますが、顔を手で覆うようにして肩を震わせて押し黙っています。きっと、あの手を無理やりどかせたら、娘に股ぐらを覗き込まれるという羞恥に顔を真赤にしていることでしょう。
 無理して母親に自分の身体を使ってに性教育させるのも乙ですが、人妻の恥じらいも決して気分の悪いものではありません。

「佳寿美は、今さらこんなことで恥ずかしがってるのか、これじゃあどっちが娘なのか分かったもんじゃないな」
 そう言って正志が笑うと、佳寿美は小さい声で「言わないで」と呻き声をあげました。
 実際のところ、真那ちゃんが正志の前で裸になっても恥ずかしがってないのは、肝が太いわけでも羞恥プレイに慣れているわけでもなくて、まだ性的なことを恥ずかしいことだとよく分かっていないだけなのですが、元来が無神経な正志にそこまで察しろというのは無理なことでしょう。
「ほら、真那ちゃん。もっとお母さんのオマンコよく見てごらんよ、ちゃんと穴が開いて、中が濡れてきているだろう」
 濃いピンク色のオマンコのビラビラを指で広げながら、正志は真那ちゃんに説明します。さっきアナルをバイブで散々ほじくられたせいか、それとも娘に見られているというシチュエーションで意外にも興奮しているのか、すでに膣壁からトロッとした愛液がにじみ出ています。
「オマンコってなに」
「赤ちゃんを作る穴のことだよ。真那ちゃんのお股にもお母さんと一緒でオマンコついてるでしょ」
 そう言われて、真那ちゃんは自分のツルリとした股を見ました。毛も生えていない、本当にただワレメがあるだけの綺麗な股です。
「えっ、でも私は穴なんて開いてないよ」
「開いてるはずだよ、自分のワレメをよく触って確かめてごらん」
 正志がそう勧めると、真那ちゃんはお母さんの成熟した生殖器と自分の未発達のワレメを見比べて、指で広げてみました。
「ちょっと、真那に何させてるんですかっ!」
 顔を隠していた佳寿美ですが、不穏な方向に話が進んでいると気がついて恥ずかしがるのも忘れて怒り始めました。
 顔を真赤にして怒られても、股をおっぴろげているこの状況では怖くもなんともありませんでした。
「性教育だよ、真那ちゃんに性教育するって約束しただろ」
「でも真那は子供ですよ、そんなのまだ早すぎます!」
 ヒステリックに騒いでる佳寿美ですが、なぜかこんな状況でさらに愛液がトロリと流れて光っています。
 女性にとっての激しい怒りは、もしかすると性的な興奮に近いのかもしれません。

「真那ちゃん、指を入れて穴が開いてるか確かめてごらん」
「ダメッ、真那しなくていいからね」
 怖いオジサンと、お母さんにそう方々から言われて真那ちゃんは股を指でまさぐりながら、それでも指で軽く穴を確かめて見ました。
「ううんっ、ダメ。オジサンやっぱり穴なんて開いてないよ」
 処女膜と言ってもただの粘膜ですから、ちょっと強引に押しこめば指一本ぐらいは入るはずなのですが。
 もしかすると、真那ちゃんは膣とオシッコの穴を勘違いしているのかもしれません。
「じゃあ入れなくてもいいよ……、あとオジサンじゃなくてお兄さんな」
 正志は微苦笑してそう付け加えました。子供相手でも、やっぱりオジサンと言われるのは嫌みたいですね。
「でもクリトリスぐらいは知っといたほうがいいしな、真那ちゃんお母さんのオマンコをよく見てごらん、上の部分に小豆さんがついてるだろう」
「えー」
 真那ちゃんは正志にそう言われて覗きこみますが、よくわからない様子です。
「ほら、ワレメの一番上の付け根に小さいお豆さんがあるんだよ」
 そういうと、正志は陰毛の重視をかき分けるようにしてクリトリスの皮をクリっと剥くと思いっきり指で押しつぶしました。
「うぐっ……」
 敏感になっていたクリトリスはあっという間に硬く膨らんで小さなピンク色の頭を突き出します。
 そこをさらにつまみ上げるようにしてクリクリと刺激していきます。そのたびに佳寿美は手で口を押さていても、抑えきれずに呻き声をあげました。
「オジ……お兄さん、お母さん痛そうだよ!」
「痛くないんだよ、ここを刺激すると大人の女は気持ちいいのさ。なあ佳寿美、気持ちいいよな?」
「ふぐっ、気持よくなんかあっ! ないっです!」
 佳寿美は、荒い息の下からそう返答してみせます。

「そう言うわりには、マンコドロドロに濡れてすげえメスの匂いさせてるじゃん」
 しかし、開いた秘裂からトロトロと溢れ出る汁までは隠せないのです。プンプンと匂い立つような白い本気汁が出てきています。
 排卵日の今日、やはり佳寿美のマンコは生殖に向けて準備万端整っているようなのでした。
 試しに、指を突っ込んでみると愛液にヌメる膣襞は指に絡んで吸い付いてくるようです。
 そんな二人の様子を見ながら、教えられてもいないのに真那ちゃんは自分の股をまさぐってクリトリスがあるかどうか調べ始めました。
「おっ、自分で触ってるのか。勉強熱心でエライな、気持いいか?」
「んんっ? やっぱり良く分かんないや」
 真那ちゃんは、そういうと照れくさそうに小首をかしげました。
「ああっ、真那っ、ううーっ!」
 クリトリスを乱暴な指使いで弄ばれながらも、娘に手を出すなと言いたかったようなのですが、佳寿美の方は声にならない様子なのでした。
「ほら、舐めてやるからな。佳寿美もいい加減、気持ちいいって認めてしまえよ」
 正志は、またクンニリングスに戻りました。今度は膣口を刺激するだけでなく、タップリと赤く勃起したクリトリスをチュウッと吸って、歯で根本を甘噛みしました。
「そこっ、だめーっ、ああーっ!」
 佳寿美はよがりくるっています。頭が真っ白になって、身体がエビぞりに反り上がりました。
「ははっ、真那ちゃん。お前のお母さんイチャッたみたいだぞ」
 正志が嬉しそうに笑いました。
「行っちゃったって、ここに居るよ」
 真那ちゃんはわけもわからずそんな惚けたことを言いながら、身体を震わせて激しく消耗したらしい母親を心配そうに見つめていました。
「真那ちゃんイクってのは、どっか行くわけじゃなくてクリトリスは刺激されてめちゃくちゃ気持ちよくなることだよ」
「でもお母さん苦しそうだったよ」
 異様な母親の状態を目の当たりにしてしまった真那ちゃんは、少し心配そうです。
「気持よくなってるんだから心配することはない、なあ佳寿美」

 正志がそう言うと、佳寿美は目を開けてぼんやりと真那の方をみて言いました。
「ハァハァ……そうよ、真那……。お母さんちっとも痛くはなかったのよ、心配しなくていいからね」
 自分が娘を安心させるためにイッたことを認めてしまう――これも母親の愛情かと、正志はほんの少しだけ佳寿美を見直しました。
 フェラチオさせたのは自分なのに、娘を犠牲にした酷い母親と正志は勝手なイメージを持ってしまっているのです。
 まあ佳寿美の方も、散々偏見で娘やご近所に正志の悪口を言いふらしたのですから、その点だけはお互い様なのかもしれません。
「ほら見てごらん真那ちゃん、今から君のお母さんとセックスするからね」
「えっえっ?」
 オジサンがそう言うが早いか、自分のお母さんに伸し掛かったので真那ちゃんはびっくりします。
「ほら、ヌレヌレのオマンコに俺のおチンチンを挿れるんだよ」
「ちょっと、田中さん娘にそんなことまで!」
 佳寿美は抵抗する気力もなくぐったりしていますが、さすがに娘に見せつけられるようにされると手で上から伸し掛かろうとする正志を押し返しました。
 そんな佳寿美の抵抗を、正志は睨みつけて力で押さえつけながら真那ちゃんに向かって性教育を続けます。
「今日のお母さんは、排卵日なんだよ」
「排卵日ってなに?」
「赤ちゃんの卵がオマンコの奥の子宮に飛び出してくるのさ。そこに俺がチンチンを挿しこんで射精すれば赤ちゃんができるんだよ」
「射精?」
「精液が出ること、ほらこの前このオチンチンから出る汁飲ませてあげたじゃない」
「あっ、あの苦いやつ……」
 真那ちゃんは嫌な記憶を思い出したのか、苦いものでも食べてしまったみたいに目を細めて可愛らしい小さな唇をすぼめました。
「あの白い液体が赤ちゃんの種なんだよ、オタマジャクシみたいな種が君のお母さんのお腹に入って卵とくっつくと赤ちゃんになるんだ」
「そうなん……ですか」
 あまりのことに真那ちゃんはなぜか敬語になってしまいました。大事なことだとは飲み込めたみたいです。

「よしじゃあ、実際やってみよう」
 ジュブッと淫らな音を出して、膣がカッチカチに反り返った陰茎を飲み込みました。
「いやっ!」
 正志に深くまで挿入されて、抱きしめられると佳寿美は肌が粟立つような生理的嫌悪から、ついに拒絶の声をあげてしまいました。
「おや、嫌なのか。じゃあ止めるか?」
 ニマニマと余裕の笑みで正志は聴き返します。
 これは明らかに、止めたらあの約束もなかったことになると言う含みを持たせた脅迫です。
 刹那、自らサインした契約書の文面が想起されました……『条件一、自ら望んで田中正志の子を妊娠すること』……自ら望んでなのですから、抱かれることを拒否するのは明らかにルール違反になります。
 ここで受け入れなかったら、これまでやってきたことは全て無駄になってしまう、
 佳寿美は、悔しそうな顔で正志を睨みつけると「うううっ」と呻くように息を吐いてから「……いえ、どうぞセックスしてください」と嘆願しました。
 自ら望んでもいないことをお願いさせられる、これは恥辱だと佳寿美は考えます。
(ああせめて、娘の前でなければ)
 そう思うとやり切れない気持ちになりますが、ここにいたっては致し方ないことです。佳寿美は、全身の力を抜いて嬲られるままに任せました。
「奥さんにお願いされたらしょうがねえなあ、真那ちゃんよく見ておくんだよ。今からお兄さんとお母さんが生殖器をこすりあわせて、君の弟か妹を作っちゃうからねー」
 上機嫌の正志は、佳寿美の豊かな乳房をねじ曲がるぐらいに強く握りしめながら、真那ちゃんに見せつけるような正常位で、ゆっくりと抜き差ししてわざとジュポン、ジュポンとイヤラシい音を立てつつ深々と腰を打ち付けます。
 さっきまでアレほど止めて、止めてと騒いでいたのですから、真那ちゃんはここいらで悲鳴をあげて止めようとしてくるだろうと正志は予測していました。
 むしろ見せつけるようにセックスして、母娘の悲鳴を肴に楽しもうと鬼のようなことを考えていたのです。
 それなのに、真那ちゃんがいつまでも押し黙ったままでこっちを見ているので、正志は少し拍子抜けしました。

「あれ、真那ちゃんは俺とお母さんが赤ちゃん作ってもいいのかな?」
「だってお母さんがそれでいいんでしょう……」
 真那ちゃんは二人が抱き合ってるベットの脇にしゃがみこんで、少し寂しそうに指を咥えて見ています。どうでもいいわけではない証拠に、痛そうな顔をしています。心の苦痛に耐えるためか、無意識に指を強く噛んでしまっているのでしょう。
「お母さんの望みなら、真那ちゃんは我慢するのか偉い子だね」
 娘は父親に付くなんてことを言いますが、真那ちゃんは母親っ子なのだなと正志は思いました。
「真那、ごめんね一回だけだから……」
 そんな娘の様子に、こっちも耐え切れなくなったのか佳寿美も謝罪します。
(うーん、愁嘆場ならまだしも母娘の人情劇なんて見せられたら萎えるなあ)
 そう考えた正志は、ちょっと刺激剤をぶち込むことにしました。
「真那ちゃん、お母さんはセックスが気持ちいいから仕方ないんだよ。ねえ、佳寿美さん」
 正志は、一旦挿入したオチンチンをニュルンと引き抜くと、真那ちゃんに仲良しだよと見せつけるようにぎゅっと抱きすくめました。
「そっ、そうですね」
 嫌いな男と正常位でぴったりと身体を合わせたままで、佳寿美は引きつった笑顔でそう答えました。
 おい耳を貸せと、正志は真那ちゃんに聞こえないように佳寿美に囁きます。
「もし俺がイク前にアンタが十回イケたら、中出しか外出しか選ばせてやるよ」
「本当ですかっ!」
 佳寿美がガバっと跳ね起きた勢いで、正志は押さえれてベットの上にゴロンと転がされてしまいました。
 あまりにも激しい佳寿美のテンションの変わりように正志も苦笑します。
「アハハ、もちろん約束は守るさ」
「じゃあ、あの……さっき一回舐められてイッたのも数に入れてくれます?」
 そう聞かれて、ベットの上に寝そべってる正志はフフンと鼻で笑いました。

「ほう、やっぱりさっき気をやってたのか」
「はいイキました、私気持ちよくってよがりくりっちゃいましたよ。あれも一回でいいですよね」
 とたんに意気軒昂になって、佳寿美は身を乗り出してきます。
 希望が見えたのです、夫を裏切りこの世でもっとも忌み嫌っている男の種を植え付けられる地獄から救われる可能性が。
 たとえ正志の気まぐれであったとしても、最悪の自体を避けるためにできることがあることが佳寿美を歓喜させました。
「オッパイ触ってもいいか」
「はい、触ってください。もっと強く握ってもかまいません、どんどんイかせてくださいね」
(十回、すでに一回イッたので残り九回イッたら外出ししてもらえる!)
 その思いが、娘がじっと自分の様子を見ているのも忘れて佳寿美を奔放にヨガり狂わせました。
 兎にも角にも、正志をイカせずに自分が早くイカなくてはいけません。胸をもみくちゃにされながら、佳寿美は必死に指で自分のクリトリスをこねくり回してアンアンと嬌声を上げます。
「どうだ、ケツ穴にもバイブ挿れるか」
 正志はいつの間に用意していたのか、先程もSMプレイに使ったバイブを手にしています。
 マンコには生挿入のくせに、バイブには衛生のためにコンドームを被せているというのが皮肉なものです。
「挿れて、人妻のエッチなケツ穴にぶっといバイブぶち込んでください!」
 佳寿美のおねだりに気を良くした正志は、たっぷりサービスしてやると人妻の豊満なヒップを持ち上げて、パクパクと口を開いたアナルのすぼみに無骨なピンク色のバイブの先を押し込みました。

「ほらっ」
 すでにケツ穴を開発されている佳寿美の尻穴はスルリとぶっといシリコン素材の亀頭の先を飲み込みました。
「ふとぁ、奥までキちゃう」
「ほら、一番奥まで突っ込んでスイッチ強だ」
 バイブのスイッチを最強にひねると、極太のバイブはグルグルと回転して機械的に佳寿美のケツ穴をほじくり回しました。
「クルッ、クルッ、狂うっ、イクッ、イグッ、イッちゃう」
 ビクンビクンッと身体を震わせて身悶えします。
「まったく佳寿美はエッチだなあ、無事に妊娠したら尻穴の方でも可愛がってやるかな」
「うえっ……」
「どうした、なんだか嫌なのか?」
 妊娠と言った時にビクリと身を硬くして表情を引きつらせたのは正志にも分かりました。あえて、嫌がるだろうと思って話を振ってやったのだから、これはしてやったりと言ったところです。
 佳寿美は『喜んで』正志を受け入れないといけないのですから、もしも嫌がる素振りでも見せようものなら、約束違反になります。
 これまでの苦労が水の泡になることだけは避けなければいけませんでした。
「いえっ、ありがとうございます」
 約束さえ果たせば、どうせ今日で終わりなのだ。妊娠することも、尻穴を犯され続けることもありません。
 佳寿美は偽りの艶笑を浮かべて、誘うように股を開きました。
「ほらっ、子種をくれてやるぞ」
 そこに、正志はためらうことなくビンビンに勃起した肉柱を叩きこみます。
「ああーっ!」
 佳寿美の奥にコツンと当たって、ビリビリっと全身に震えました。
「どうだっ」
「最高です、サイコーぉ、イクッイクッ!」
 佳寿美はとにかく求めることしか考えていない。ギュッと正志の弛んだ身体を抱きしめると、イクッイクウッと性的な絶頂を満腔に湧き上がる力で表現しました。
 それは演技の部分もありましたが、そう叫んでいるうちに本当の波がやってきてそれに身を任せていれば頭は真っ白になってしまいます。
 娘がジッと耐えるような眼で見ていることなど、もうヨガり狂う母親の頭にはありませんでした。
「あっ、イヤッ、イヤーッ、イクゥウッ!」
 苦悶の表情で、襲い来る正志の身体を股でギュッと挟んで求める佳寿美。
 そこに真那ちゃんが邪魔に入りました。

「ダメだよー!」
「おおっ、おう……」
 佳寿美のあまりの痴態に、正志も少しイキかけていたタイミングだったので、咄嗟に不意をつかれて正志もフリーズしてしまいました。
 母親を犯すことで娘も嬲ろうと考えていた正志ですが、さすがに性交の最中にそんなにも冷静ではいられなかったようです。
「お母さん、嫌がってるよ!」
 クリっとした愛らしい瞳に涙を浮かべて真那ちゃんは小さい身体をねじこむように、二人の間に割り込みます。我慢の限界だったようです。
「真那、ああ違うのよ。お母さん、嫌じゃないから……」
 せっかくまたイキかけていたところで、娘に邪魔されて佳寿美も少しムッとしました。嫌じゃないからというのは本気で言っていました。
 そう考えて、これは娘と自分を解放するためにイヤイヤやっていることなのにと少しゾッとしました。
(私、いつの間にか本気で……)
 そういえば、何度イッたのかカウントしていません。八回でしょうか、九回でしょうか。さっさとイク動作を繰り返して目標を達してしまえば、佳寿美は中出しを回避できるのに、いつの間にか肉欲に溺れてしまった自分に気がついたのです。
 いまも佳寿美のマンコは正志と繋がったままでギュウッと陰茎を締め付けています。
 こんなことをしていれば、正志も中で射精してしまうでしょう。
「分かったかい、真那ちゃんお母さんは嫌じゃないってよ」
「ううっ、でも痛そうだよぉ」
 正志の説明に、真那ちゃんは納得いっていない様子です。
「違うのよ、真那お母さんとっても気持ちいいから、セックスのときにイヤって言うのは嫌じゃなくて気持よすぎて言っちゃうのよ」
 娘を納得させるために、佳寿美もそう付け加えました。
「ええー、そんなことって……」
 釈然としないながらも、母親にそう言われては真那ちゃんも渋々引き下がるしかありません。
 真那ちゃんは、母親の言うことを聞くいい子でした。

 正志は、母親と汗だくで繋がったままでポンポンと真那ちゃんの柔らかい髪を手で撫でるようにすると。
「お前も大人になれば分かるさ」
 そう言いました。
「うえっ……分かったよごめんなさい」
 真那ちゃんはそう言って壁際まで下がって、じっと耐えるようにうずくまりました。もちろんほんとうの意味で分かってなどいませんが、大人に成ればわかるのかなと思ったのかもしれません。
 母親がお父さんではない男と子作りをしている意味を分かってしまえばそちらのほうが苦悩するでしょうから分からない方がいいのでしょう。
「あの、田中さん。私もう十回イキました」
 佳寿美はこのタイミングで、一気に切り出しました。
 本当に十回イッたかどうかなど、カウントを忘れてしまったので分かったものじゃありませんが、娘が割り込んでくれて冷静になったこの瞬間しかないと思ったのです。
「ほうっ、もう十回イッたのか」
「ええですから約束通りイクときは外に……」
 がっぷりと、奥まで突き入れられた状態ですが正気を取り戻した佳寿美は外出しを懇願します。
 ただ、彼女のマンコは度重なる絶頂に蕩けるように熱く熟していて、カチカチの石みたいに勃起した正志の陰茎を優しく包み込み、佳寿美とは別の生き物のように先っぽからにじみ出る先走り汁を啜っています。
「確かに、外出しか中出しか選ばせてやるとは言ったが……俺がその選択を聞き入れるとまでは言ってないよな」
「なっ、なにを言ってるんですか。約束したでしょぉ!」
 この期に及んで、そんな約束破りを言い出す正志に佳寿美は怒りを感じました。頭が怒りに熱くなって、身を起こそうとしたのですが何度も何度もイカされた腰は重くて起き上がりません。

 排卵を迎えた佳寿美の子宮口はぐぐっと膣の中を降りてきて、正志の先走り汁をドロドロと滲ませる先っぽと口づけを交わしています。
「ほら、中と外どっちがいいんだぁ!」
「ちょっと待って、ホントにダメェ! イヤッ、イヤッ、外にぃぃ!」
 度重なる絶頂のせいか汗でしっとりと滲む佳寿美の身体を抱きすくめるようにしてさらに深く腰を打ち付けると、正志はニヤッと笑いました。
「そんなこと言っても、もう遅えよ」
「いやぁああああ!」
 射精へのラストスパート、正志が更に激しくガンガン腰を打ち付けるとビクビクッと佳寿美の成熟した身体が弾けました。
 ドッと毛穴から汗がにじみ出て脂の乗った艶やかな肉は、妖艶な光沢を見せて淡い桜色に染まっています。
 腰を打ち据えるたびに、ボリューム感のある乳房が瑞々しくブルンブルンと震えました。
「くっ、佳寿美、中で俺の子種をたっぷり味わえっ!」
「いやっ、いやっ、中はイヤァァァ!」
 揺れる乳を力いっぱい握りしめて、ガガッと膣の中を硬い陰茎が奥へさらに奥へと入り込んでいきます。
 蕩けるような柔らかい膣襞と、コツリとした感触の子宮口の感触を先っぽで楽しみながらさらにダメ押しとばかりに一番奥まで尽き入れて、正志もようやく絶頂を解き放ちます。
「うううっ、おおおおっ」
 正志はあまりの気持ちよさに吠えました。
 佳寿美をなるべく多くイかせるため耐えに耐えた欲望の昂ぶりが頂点を迎えたのです。
 頭の中が真っ白になるような怒涛のエクスタシーが襲い、ピンッとネジが外れたように快楽が亀頭の先から迸っていきます。

 ドクッ、ドクッ、ドピュルッ!

 うねるような熱い奔流がいくどもペニスを走り抜けて、佳寿美の子宮口にゼロ距離射撃で叩きこまれていきます。
 佳寿美は、自分のお腹の中に温かい男の種がジワァと注ぎ込まれるのを感じました。
「イヤァァァ、中に出されてる、種付けされてる、いぁぁあああああぁ……」
 全身をビクビクッと痙攣させながら、佳寿美の身体は言っていることは真逆に動きます。股を開き、正志の腰にほっそりした足を絡めて生殖器を収縮させて子種を吸い取っていきます。
 嫌だと思っても、身体が自然と男の精を啜るのは盛り上がってしまったメスの本能なのでしょうか。

 ドピュドピュ……ドクドクッ……。

「くうっ、やっぱ熟れた人妻はたまらんな」
 正志はまるで全身で射精したような獰猛な快楽に。思わず呻いてしまいました。
 たっぷりと佳寿美を感じさせてやった甲斐があったというものです。
 初めての佳寿美への種付けは最高の射精になりました。

「嫌っていったのに、嫌っていったのに……」
 もう中出しされているのに、現実を認められないのかまだブツブツと文句を言っています。
 身体は欲しがってた癖にと正志は笑いました。
「イヤってのは嫌じゃないって言ったのはお前じゃないか、中に出して欲しかったんだろう」
 全てを放出しきったあと、正志は自分の遺伝子を最後の一滴まで佳寿美の中に注ぎ込むために、ギュウと抱きしめるようにしました。
「それは……違うじゃないですかぁぁぁ」
 端正な顔を歪めて、涙をポロポロとこぼして佳寿美は絶叫しました。
「何が違う、それとも、娘に嘘をついたのか」
「ちがっ、ちがいます」
 ハッと壁際で悲しそうに見つめている娘の姿を見て、佳寿美の頭は冷えました。
「ハハッ、まあどっちでもいいさ。どうせ十回イッたってのも嘘だっただろ、こっちだってお前が本当は何回イッたかぐらいわかるよ」
「それは……」
 正志だってカウントしていたわけではないのですから当てずっぽうの指摘ですが、イッたとしても半分にも満たなかったであろうことは、佳寿美にだって自覚できていましたから黙るしかありませんでした。
 十回イッていないのだから、どちらにしろ約束は不成立。
 こうして一回目の種付けが終わりました。

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後日談1「ハッピーハロウィン」
 瞬く間に、季節はめぐり今年もハロウィンがやってきました。
 すでに秋深い十月三十一日、真っ黒い魔女やオレンジ色のカボチャモンスター、思い思いの扮装に身を包みはしゃぎ回る子供たちに比べると、大人には少し肌寒い季節です。
 トリック・オア・トリート――「イタズラか、お菓子か!」
 華やかな子ども会のハロウィンイベントをよそ目に、田中正志(たなか まさし)は厚手のジャンパーのポケットに深く手をツッコミ、ちょっと猫背にマンションの階段を上がっていきます。
「トリック・オア・トリート……」
 通り過ぎた正志も、子供たちの掛け声に合わせて口の中で呟いてほんの少しだけ笑いました。
(もう一年か)
 階段を駆け登ると、踊り場に見たことのない銀灰色の猫が居ました。迷い込んだ野良でしょうか、正志は腰をかがめて手を差し伸べると「お前も一人か」と呟きました。
 ちょっと芝居がかった仕草で、いい三十二歳の大人が何をやっているのかという感じですが多めに見てあげてくださいね。
 それなりに、彼も経験を積みました。望むべくもない僥倖と快楽、挫折と寂しさ、不意に夜半過ぎに独り横たわる寝床で寂寥感に襲われてもシクシクと泣くこともなくなりました。
 銀灰色の猫は何だコイツと言いたげに手の匂いをくんくんと嗅ぐと、さっと階段を駆け下りて行きました。
 呆気無いものです、正志も目で追うだけでそのまま階段をゆっくりと登っていって七階の自分の部屋へとたどり着きました。
 エレベーターを使わずに、わざわざ階段を登ったのは運動のためということもありますが、今日の夜中に備えてコンセントレーションを高めたかったのです。

 今日は十月三十一日、ハロウィン。
 田中正志が、カボチャ頭の幽霊、ジャック・オー・ランタンに変身できる特別な日です。この日のために丁寧に作った新しいカボチャ頭を持って、風にたなびく黒マントに身を包むと部屋のベランダから出て、ベランダから下界を睥睨しました。
 マンションの中庭では未だ、ハロウィンの仮装をした子供たちと付き添いの親御さんやボランティアの人たちがワイワイと騒いでいます。
 そのほとんどがこのマンションの住人です。
 魔女っ子の服装をした可愛らしい少女が走り回るのを見て、正志はオレンジ色のカボチャ頭の中でニヤッと笑い――
「ガオォォォン!」
 いまだ暮れ切らぬ夜空に浮かぶ黄金色の満月に向かって雄叫びを上げました。

 昨年のハロウィン、中庭にいるマンションの住人たちの中で、運悪くお菓子を用意できなかったそのうちの何人かは、正志の毒牙にかかりました。
 芝生の上を元気に走り回っている小学生の魔女っ子、岸辺真那(きしべ まな)ちゃんも、軽微な被害を受けています。そしてその傍らで、他の奥さんと談笑している真那ちゃんのお母さんも正志に犯され済みです。
 今年はこのマンションの何人がお菓子を用意できずに犯されるでしょうか。
 それを考えると、正志は滾るものを抑えきれずに気勢を上げるのでした。
「さてっと」
 そろそろ中庭で催される子ども会のハロウィンイベントも終わる頃です。本格的に動き出すのにはまだ早いですが、この心の滾りを程よくクールダウンするために正志は少し寄り道することにしました。
 このマンションで最も心安らぐ場所、愛すべき人の住む部屋へと足を運ぶのです。

     ※※※

 正志の部屋のちょうど下に当たる『深谷』と表札のついた部屋の前まで来ると、呼び鈴を鳴らしました。
 程なくして深紅のカーディガンをふわりと羽織ったおっとりとした女性が出てきます。この家の主婦である深谷 茉里香(ふかたに まりか)です。
 二十四歳になった彼女は、すでに一児の母ですがその容姿は初めてあったときから衰えるどころか、さらに女としての美貌を増したように見えます。瑞々しい若さはそのままに、落ち着いた母性を感じさせる優しい物腰を兼ね備えた彼女は、正志が女性に求めている全てを具現化した存在と言っていいでしょう。
「田中さん……ですよね?」
 真新しいカボチャ頭の眼の部分を覗き込むようにして、マジマジとこっちを見ています。母親になった茉莉香からは、甘いミルクの香りがしました。
「ええ、そうですよ」
 脅かすつもりもなかったので、正志はすぐに頷きました。
「よかった、子ども会の人かと一瞬思ったけど、大人は仮装してませんからね。田中さんは今年もそれなんですね……」
 そう呟いて少し呆れたように笑うと、「入りますか?」と尋ねました。
 もちろん正志は、そのつもりで来たので頷きます。
 今年もこの時期になると、商社に勤めている茉莉香の夫は忙しくなります。短期出張に出ていると正志は知って訪ねて来ているのです。
 もちろん、正志の手の内を知っている茉莉香が二度と同じ罠に引っかかるとは思えませんから変な下心があるというわけでもないのですが、やはり茉莉香が一人でいる日でないと落ち着いて話も出来ないものです。
「もう、子ども会のお菓子配りは終わったんですよね」
 玄関先のダンボールの空箱を見て、正志は確認のために聴きます。
「ええ」
 茉莉香は頷きました。
「俺が居るときに、誰か来たら大変だものなあ」
 ちょっと脅すように正志が言います。
「……ふふっ、そうですねちょっと困っちゃいますよね」
 冗談で言っているのだと気がついて、茉莉香も芝居がかった声色で答えました。

「いまオッパイ飲んで寝ちゃったんですよ」
 ベビーベッドでスヤスヤとおやすみタイムでした。
「そうか……」
 挨拶できないで残念という気持ちはありましたが、あまり子供と会わない方が良いとは正志もわかっているのです。
 茉莉香の生活に迷惑をかけない約束は、今も生きています。茉莉香の娘、茉悠(まゆ)もすでに一歳児で掴まり立ちもできれば、パパ、ママぐらいは言えるようになっています。正志のような部外者が、夫婦の部屋に出入りしていることを不審に思う日も近づいてきたと言えます。
 茉悠が実は夫の子供ではなく、正志との間に出来た子供です。
 でも、だからこそ正志は会うべきではないのです。
 それなのにこうして部屋に上げてくれるのは、茉莉香の優しさと言えます。茉悠の純真無垢な寝顔を眺めて正志は、そんな茉莉香の優しさを汚したくないと彼にしては殊勝なことを考えて、眺めるだけで満足してそっと子供部屋から立ち去りました。
「お茶でも入れましょうか」
 子ども会の催しが終わってまださほど時間も経っていないので、お茶ぐらいならいいかと正志は思いました。
「うん、いただきます」
「紅茶何も入れなくていいんでしたよね」
 沸騰したお湯をティーポットに注ぎながら、茉莉香は聴きます。
「ああ」
 白いティーカップから立ち上る湯気を見ながら、正志は感じ入りました。赤ちゃんが居て、茉莉香がいてお茶を入れてくれる。
 これが温かい家庭かと思うのです。チクリと、嫉妬で胸が痛みました。
 もし出会い方が違っていたら、茉莉香がまだ独り身のときに夫の深谷 義昭(ふかたに よしあき)より先に出会っていれば、もしかしたら全てを手に入れられていたかもしれない、そう考えるとたまらなくなります。
 たとえハロウィンの不思議な力でも、時を戻すことは出来ません。
 カボチャの兜を外し、茉莉香の手づから入れてくれた紅茶を一口飲んで、そのほろ苦さに正志は少し口元を歪めました。

「田中さん……」
 しばらく雑談したあと、少し言い難そうに茉莉香は名前を呼びます。
「なにかな」
「そのハロウィンの仮面、私以外の人にも使ってるんですか」
 使っている――なかなか深い意味のこもった言葉です。
「そうだね『使って』いるね」
 隠すつもりのない正志は、即答しました。
「そう……なんですか、もしかして岸辺さんのとこですか」
「ほう、なんで分かったの?」
 去年、正志のカボチャ頭の犠牲になった家庭の中で、もっとも悲惨なケースが岸辺家でした。このマンションでも一番正志を嫌いぬいていた岸辺佳寿美が、本人のみならず娘まで巻き込む形で生贄になっているのです。
 ただ、どうして茉莉香がそれを知っているのか少し不思議になって聞き返しました。正志は、完全に秘密にしているつもりなのに。
「だって佳寿美さん、田中さんのことをすごく悪く言ってたのに今年に入ってから全く言わなくなったから」
 ああそうなのか、と正志は思いました。
 自宅に始終引きこもって、IT関係の仕事(自称)をしている正志は、実質無職のようなもので用事がなければ日がな一日マンションをふらふらとしている不審者です。
 当然ご近所の奥様方からは、評判最悪で特に正志のことを警戒していたのは小さい娘を持つ母親でもある岸辺 佳寿美(きしべ かすみ)でした。
 ご近所に、正志の危険性について触れ回っていた佳寿美が急にその話題を止めたとなれば、茉莉香がそのことを逆に不審に思っても仕方がないことです。
「たしかに、佳寿美さんに使ったなあ」
「もしかして、真那ちゃんにも?」
 茉莉香は、黒目がちの大きな瞳を見開いて正志の眼を覗きこんできます。
「いっ、いや……」
 思わず、後ろめたい正志は口をつぐみ目をそらして言いよどんでしまいました。
「本当に?」
「……さすがに相手は小学生の子だろ、そっちはやってるわけないよ」
 嘘でした。
 ロリっ娘はどうだろうという興奮を抑えきれなかった、正志は真那ちゃんにお口で奉仕させてしまっていたのでした。

 さすがにそれは一回だけのことでした、決して善人とはいえない正志も気が咎めたと見えます。まさか、小学生にフェラチオさせたなんてこと、茉莉香には絶対に知られたくなくて正志は誤魔化すように「あはは、なわけないよねえ」と笑いました。
 しばらく、正志の泳ぐ眼を黙って見つめていた茉莉香は「ふうーっ」とため息をつきました。乗り出していた身体を戻して、ゆっくりと背を椅子に持たれさせると薔薇の花びらのような唇をカップにつけて、クイッと飲み干しました。
「もし田中さんが真那ちゃんにまで何かやってたとしても、私は止める権利はないのかもしれませんけど……」
「いやいや、本当にそっちはないって」
 明らかに疑わしい眼を向けてくる茉莉香に、正志は慌てて宙を泳ぐように手を横に振いました
 慌てて否定すれば否定するほど、怪しくなるのはどうしようもありません。
「やっぱりこれは没収します」
 イタズラっぽい口調で、茉莉香は正志の側に回りこんでくると紅茶を飲むためにテーブルに乗せておいたドテカボチャを取り上げました。
「いやいや、それは困るよ」
 手を伸ばそうとすると、茉莉香はそのままドテカボチャをリビングの棚の上に持って行ってしまいました。
「うちのハロウィンの飾りにちょうどいいですよね、もう今日でハロウィン終わりですけど」
「いやいや、茉莉香さん……」
 慌てて席を立った正志は、茉莉香の名前を呟くとなんだか寂しくなってふうっとため息をつきました。
 黙って立ったまま紅茶をグイッと飲み干すと、カボチャ頭を取り返そうと茉莉香のところまで歩いていきます。ハロウィンの魔法のかかったドテカボチャは、これひとつしかないから本当にないと正志も困ってしまうのです。
 取り返すべきです。
「茉莉香さんが、相手をしてくれるっていうならそれはいらないけどさ」
 茉莉香が抱えているカボチャに手を伸ばして、彼女のミルクを溶かしたような滑らかで白い手に正志の無骨な手の平が重なりました。そのタイミングで、ふいに願望が口をついて出てしまいました。
 正志は、冗談めかして言っただけのつもりです。仮にもう一度セックスしようなんて提案しても、断られるのは分かっているのです。
 なぜなら正志には約束があるのですから、茉莉香の生活を壊さないように、この一年ずっと我慢してきたのですから。
「私が相手をしたら、もう他の女には手を出しませんか?」
 思いもかけない茉莉香の言葉を聞いて、正志はゴクリと唾を飲み込みました。さっき紅茶を飲み干したばかりなのに、口の中が緊張で乾いていくような気がしました。
(冗談だろ?)と思います。
 でも正志を見つめ返した茉莉香の夜の闇のように深い瞳は、本気の色をしているように感じました。

「ハハッ、何を言ってるのさ。約束があるでしょ、約束だから、俺は君の生活を壊さないようにずっと……」
 我慢してきたんじゃないか。正志は、最後の言葉を飲み込みました。そこまで言ってしまうと自分を抑え切れない、冗談では済まないと正志は分かっています。
「でも私の代わりに、私たちの代わりに、田中さんは他の家庭を壊しているんですよね?」
「それは……その通りだ」
 茉莉香の言葉は、正志には否定できません。本当なら嘘をついてもいいはずです、茉莉香にはもう止める権利はないのです、なぜならもう正志とは関係ないのだから。
 それでも、そう分かっていても、正志は茉莉香には嘘がつけないのでした。
「私、耐え切れませんよ。聞いてしまったら、他の人を犠牲にしてまでそんな」
「でも俺だって困るな、男だから我慢はできないし、だからってまた君を抱いていいなんて言われたら今度こそ中途半端では済まなくなる」
 正志は、それはいけないと理性では考えているから、カボチャ頭を取り返そうと手を伸ばしますが、身体が茉莉香の柔らかい肩に触れてしまいます。
 甘い香りのする茉莉香のさらさらした髪が顔に触れて、甘い香りが漂います。正志は、そのまま我慢しきれずほんの少しならと思って抱きました。
「私が……します、ようは田中さんを満足させればいいんでしょう。私はその術を知ってますから」
 覚悟を決めたように、茉莉香が正志を抱きしめてきました。密着した身体からお互いの体温が伝わります。暖かいと正志は思いました。
 そのまま首にほっそりとした茉莉香の手が回され、耳たぶを愛撫するように甘い声で囁かれると、もう正志には抵抗できません。
 気がつくと乾いた喉を潤すように、茉莉香の唇を貪っていました。
 一年ぶりのキス、ぎこちなくスムーズに舌を絡めあえたのは身体が覚えていたからなのでしょう。
 しばらくこの世で最も甘い唇を満足いくまで味わうと、正志は振り切るように唇を離して深呼吸しました。

「ぷはっ、やっぱりダメだ。そんなことさせられない」
 蕩けそうな愛情を、黒々と渦巻く蛇のような欲望を、正志は強引に理性で抑えつけて身を離します。一度、触れ合った身体を離すのがこれほど辛く感じる。だからこそ、その愛欲に流されてはいけないと正志は強く思うのです。
「私がここまで誘ってもダメなんですか」
 科をつくって上目遣いに覗き込んでくる茉莉香の瞳は、とても大きくて蠱惑的に思えました。そのまま見ていると引きこまれそうになってしまいます。
「ダメじゃないから、ダメなんだよ」
「それじゃ、理由がわかりません」
 茉莉香はちょっと拗ねたように柔らかい大きな胸を正志の胸に押し付けてきます。あくまで誘惑するようです。
「このまましたら、きっと君の全てを奪いたくなる。約束が守れなくなるから」
 茉莉香の平穏な日常を乱さないという約束。
 約束をこの一年、正志は守り続けてきました。正志の子供を産んでくれて、真摯な愛情で育んでくれる茉莉香に報いるために、涙ぐましい努力で我慢してきたのです。
 それは、ほんの少しの亀裂から台なしになってしまうかもしれません。
「あら、田中さんは凄い自信なんですねー。私が愛する夫より、田中さんを選ぶと思ってるんですか」
「それは思ってない、思ってないけど……」
 正志は、この一年で少しは人間として成長してマンションの住人とも近所付き合いをするようになって来ました。
 茉莉香の夫、深谷 義昭(ふかたに よしあき)とも会えば挨拶するし、何度か雑談をする程度にはなっているのです。
 そこで痛感したのは、茉莉香の夫は一流の男だということです。プータローと大差ない正志に比べると、正志より六歳も若いはずの義昭が本当に大人の男だと感じます。
 人生経験、社会人としての責務、結婚の有無、父親としても意識、正志と義昭ではあまりも大きな差があります。
 そして何より、茉莉香を幸せにできるのは義昭の方だと正志自身認めざる得ないのは辛いところです。

「だったらいいじゃないですか。去年の続きをやるだけですよ、夫の相手をする合間に田中さんを……満足させれば」
「うーん、そうは言っても」
 擦り寄ってきた茉莉香を抱こうか引き離そうか、正志は苦しそうに煩悶します。
「新しい約束を取り決めしましょう」
「約束?」
 正志は、甘さと苦さの入り交じった二人を縛る鎖にもなりかねないその言葉に、重い感じを受けました。
 これから提案されたことは断れないであろうという予感に戦慄を覚えたのです。
「私がこれから貴方を満足させますから、もうこのマンションの他の女は解放してあげてください……いえ、もう他の女は絶対に抱かないと約束してください!」
「……それは」
 迷いながら口を開こうとした正志に畳み掛けるように続ける茉莉香。
「同時に、私の生活は守り続けるって約束も守ってくださいね。セックスは……、してもいいけどちゃんと避妊してください」
「うむっ」
 正志は茉莉香に抱きすくめられて、身動きひとつとれず困ったように唸りました。考えこんでしまった様子です。
「虫のいい約束ですかね?」
 茉莉香に、そう上目遣いに下から覗き込まれると正志はもう断れないから余計に困るのです。
「虫は悪くないと思う、むしろ俺にとっては願ったり叶ったりだけどさ」
「じゃ、良いじゃないですか」
 茉莉香は、そのまま身体を滑らせるように正志の腰まで身体を屈めてズボンのジッパーを下ろしました。
「おいっ」
「じゃあ、お口でしますね。久しぶりだから上手く出来るかどうかわかりませんけど」
 茉莉香が正志の社会の窓に指を入れてまさぐると、元気な肉棒がピンク色の亀頭を見せました。

「いやっ、茉莉香さん?」
「クスッ、あいかわらず元気じゃないですか」
 そのまま、口内に唾液を溜めていた茉莉香は、躊躇なく正志の息子を亀頭の先から飲み込んだ。
 暖かい茉莉香の口内の感触、脳天までビリビリと電気が走るような快楽と共に妙な懐かしさを正志は感じます。
「そりゃ、元気にもなるさ」
 他ならぬ茉莉香に舐められているのだから、そう正志は湧き上がる歓喜に翻弄されながら呟きます。
 茉莉香の久しぶりの舌技、まったく衰えていませんでした。その舌使いは迸るような強さを伴っていて、それなのにどこか優しく裏筋を丁寧に舐め上げてくれる様は触れ合う粘膜に慈しみを感じます。
 これは奉仕だ、と正志は思いました。
 正志はこの一年、いろんな女に奉仕させてきました。フェラチオもパンを食べるのと同じぐらいの頻度で、日常的に受けている行為でした。
 でも正志に傅く女は、みんな正志に好意を持っていません。
「んっ、ん……」
 茉莉香が必死に舐めてくれる強烈な快楽、合間に息をつく茉莉香の温かい小さな鼻息までも心地良いのです。
 嫌がる女に無理やりイマラチオさせて、服従を誓わせて肛門まで舐めさせて見ても、茉莉香の一しゃぶりの心地よさには遠く及ばない。
 正志は、愛される充足を思い出しました。それは、茉莉香にしか埋められない正志に開いた大きな穴で、パズルのピースのようにピッタリとハマってしまうのです。
 こんなに気持ちいいなら、もう逆らえないと正志は覚悟しました。
「早くて済まないけど、出そうだ……」
 鈴口から次々と溢れでてくるカウパー汁をペロペロと舐め取られて、チュッチュと先っぽにキスされます。
 浅く深く、茉莉香が顔を前後に揺らすたびに、さらさらとした髪が揺れて正志を絶頂へと導きます。
「だふぃて、んちゅ……気持良かったらいつでも出していいですよ」
 一旦口を外して、そう言うと茉莉香はまたジュプッ、ジュプッと深いストロークでペニスを飲み込み、吸引します。
 キューッと唇を窄めて強く吸いながら茉莉香は、早く出してと射精を促すように鈴口からカウパー汁を音をたてて啜りました。
「くっ、出るぞ」
 ここまでされてはもう射精欲を耐えることはできません。
 正志は、茉莉香の髪に指を絡めて深く口内に突き出しました。
 茉莉香は、その動きを予測していたように口内でビクンビクンと脈動する陰茎を喉の奥までやすやすと飲み込みます。
 激しく反り返った肉棒は、茉莉香の喉の奥で弾けました。
 刹那、ううっと言う呻き声と共に、茉莉香の口内を焼くような熱く滾った精液が叩きつけられました。

 ドピューッ!

 激しい射精を口内に受ける茉莉香の顔は、正志には見えません。
 ですが、頭が真っ白に焼きつくような絶頂の中で、正志は茉莉香が笑ったように感じられました。第三者視点で、恍惚とした表情で正志の精液を啜る茉莉香の顔を幻視するような不思議な感覚に包まれたのです。
 あまりにも深く快楽の向こう側にイッてしまうと魂が身体から遊離してしまうのかもしれません。
 心がふかふかと浮き立つ間も、正志の陰茎は正確な機械のようにリズミカルに脈動して放精します。
 ドピュ! ピュルピュルピュルルルッ……。
 口内に次々と吐き出される白い奔流を、茉莉香はそのままゴクッゴクンッと一息に飲み干しました。
 ゴックンと最後の一滴まで飲み込んでしまいます。
「ふうっ、たくさん出ましたね」
 ペロペロと陰茎を舐めて綺麗にすると、チュルっと亀頭の先を啜る茉莉香はやっぱり天使のような笑顔で微笑みを浮かべていました。
「ああっ……」
 その笑顔を見て、正志はなんと美しい、愛しい女なのであろうかと胸がいっぱいになりました。
「また硬くなっちゃいましたね」
 もう一度しましょうかと言う茉莉香の誘いを、正志は意外なことに素っ気なく断りました。
「いや、今日は帰るよ」
 あまりに深く感じ入ったせいか、一年振りのフェラチオの余韻をしばらく楽しんでいたい気持ちでもあったのです。
 それに、正志は少し一人になって考えなければならないこともありました。
 二人のこれからのことです。
 あくまでも不倫の形でしかないのに、また始まってしまったこの関係をどうすればいいのだろうかと苦悩します。
 幸せになれるはずもない、幸せにできるはずもない、どこにも行きつけはしないというのにどうしてこうなってしまうのでしょう。
 諦めていたのに、諦めているのに、運命はそれを許さないのかと正志は苦悩します。
 ちょっと自分に酔いすぎですが、彼は彼なりに真剣に考えているのです。

「田中さん、忘れてました……」
 玄関先まで正志を送った茉莉香は、少しイタズラっぽい笑い声をあげてこう呟きます。
「ふふっ……ハッピーハロウィンです」
 茉莉香がくれたお菓子には、カボチャの形をしたクッキーで、ひときわ大きなクッキーにハッピーハロウィンとチョコレートで刻印されていました。
 幸せなるハロウィン。
 それは、良いハロウィンをお過ごしくださいという定型句の挨拶、ハロウィンで人が幸せになるわけではありません、せいぜいがグッドモーニング程度の意味です。
「ああっ、ハッピーハロウィン」
 それでも万感を込めて、正志はお礼代わりの挨拶を返します。
 先の見えない悩みの中でも、愛した女性にお菓子を貰えた正志は幸せでした。
 トボトボと、自分の部屋へと戻る頃には正志が立てていた今年の陵辱計画のことはすっかり吹き飛んでしまっていました。

 ともかくこうして、新しいカボチャ頭はまた深谷家のリビングに飾られる事となり、正志は今年のイタズラを中止させられてしまったのでした。



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おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるので更新遅くなってます。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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