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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
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序章「ゆめ」
 太古の昔、ギリシャの哲学者ゼノンは、奇妙な夢を見たという。
 前を歩く亀と俊足の男アキレスが競争しても、アキレスは永遠に鈍足の亀を抜くことが出来ないというおかしな夢を。
 どうして、そんなことがありえるだろうか。
 アキレスは、後ろから亀を追いかける。その距離は十秒後半分に縮まった。
 五秒後には、そのまた半分に。
 二秒半で、そのまた半分。
 一秒と四分の一で、そのまた半分。

 ゼロコンマ六百二十五秒でまた半分……コンマ三千百二十五秒また半分……

 これ以上書くとアラビア数字を使わないといけないので勘弁願いたいが、もうお分かりだろう。
 こうやって、距離半分ずつ時を進めていけば後続のアキレスがどれほど早く走ろうとも亀に追いつくことはないのだ。

「そんなことはありえない?」

 それはそうだ。普通に見ていれば、あっというまにアキレスは亀に追いつき、追い越すだろう。それが現実だ。
 どんなに論理的に正しいと主張しても、このゼノンのパラドックスは、ボケた爺が見た朝の夢に過ぎない。
 でも、本当に永久に時を半分ずつに分けられるとしたら。
 瞬間をコンマの遥かかなたを越えて、永久に割り続けられる人間がいたら。
 きっと、彼は時を止められる。

 ――――そう、きっと、ぼくは、時を――――

 富阪幸助は、ふっと目を覚まして、枕元の時計を見つめた。

 ――止められる――

 七時十五分ジャスト、ピッピッピッと不愉快な音を立てて目覚ましが鳴り出した。
「ふぅ……なんかまた変な夢を見たなあ」
 そう呟いた途端に、その妙な夢とやらも霧散してしまって、思い出せなくなるのだ。
 さっさと、ボタンを押して目覚まし時計の音を止める。
 そして、若干の寝不足を振り切るように、伸びをしてカーテンと窓を開けて朝の光と共に爽やかな空気を吸い込む。
「今日もいい天気だなあ」
 朝露を含む、朝の湿った空気は、不思議と頭をさっぱりとさせて覚醒を促す。
 空はすでに朝焼けを超えて、青く染まりつつあった。

 富阪幸助は、高校二年生であるので、これからさっさと朝食を取ってすばやく電車に乗って私立吾妻坂高校に向かわなければ成らない。
 ほとんど味もなく、母親が適当に作った目玉焼きとベーコンをおかずに、トーストにジャムを塗って食べるだけだ。時間もないので、さっさと制服に着替えてカバンを抱えて電車に飛び乗る。学校の近くまで行けば、友達にあうだろうが、それまでは一人だった。
 手持ちぶさたで、ついつい最近の朝の妙な習慣のことを考える。
「なんで、あんな変な癖がついたのかなあ」
 幸助は、昔から寝起きがいいほうだったが、最近は異様に冴えているのだ。
 目覚まし時計をかけていても、ほぼ確実に鳴り出す直前ぐらいには目が覚めている。
 いや、そういう表現すら正しくない。
 彼は『目覚まし時計がなる直前の空気を察する』ようにして起きるのだ。
 時計の針が、七時十四分五十九秒から七時十五分になる前触れの空気を感じて覚醒する。いまの、幸助の気分を無理やり言葉にすれば、そういう感じになるだろう。

「あの感覚を研ぎ澄ませば、もっと鋭くなりそうなんだがなあ……」
 そう呟いて、我ながら馬鹿なことをやってるなあと苦笑する。
 目覚まし時計のなるギリギリに起きて、なんの得になるというのだ。
 せいぜいが、あの耳障りな目覚ましの音を聞かずに時間ギリギリまで寝ていられるということだけだ。
 どうせきちんと起きられるなら、目覚ましなんかかけなくてもいいのに。
 かけないと明日ちゃんと起きられるかどうか不安になるのだ。
 神経質なくせにだらしない。ちゃらんぽらんなようで細かい。
 そういう中途半端さが、この富坂幸助という青年の特徴なのだ。

 電車の窓に映る自分の姿を見る。
 中肉中背、背は多少伸びたとはいえまだクラスでは低いほうかな。足も少し短いかも。顔は悪くないんだけどな。
 そうやって、寝癖を撫で付けてから、ニッと笑ってみせる。
「よくもないけどな……」
 情けない顔になる。ぼくはまったく、なにやってんだか。
「ぷっ……ふっ……プフッハハハハッ」
 すぐ後ろから聞き覚えのある笑い声が聞こえてきて振り替える。
「斎藤……」
 同じクラスの斎藤美世だった。身長は幸助と同じぐらいの彼女が、実は幸助が身長をもう少し伸ばしたい原因であったりする。高一から一緒のクラスで、今は席も隣同士、どっちかというとよく話すクラスメイトだ。友達といってしまってもいいかもしれない、それ以上の関係は、たぶんないのだが。
 美世は、最近やや豊かになってきた胸を抱えるようにしてかがみこむ、どうやら笑いをこらえようとして失敗したみたいだった。
「はっ……はっ……ふっふっ……苦しい……お腹痛いブー」
 美世は開き直って口を尖らせてブー太郎の真似をしてみたのだが、幸助には理解できなかったようで頭にハテナマークを浮かべている。美世のどこかに突き抜けて帰ってこないようなハイセンスなギャグは素人には難しい。幸助たち平成生まれだからね。
「ぼく……じゃない、俺なんかおかしいことやったか?」
「だってさー、なんか難しい顔して考え込んでると思ったら、急にまじめな顔してすぐにすっごい情けない顔するんだもん。ふっ、おかしいことはないよ。こうちゃんは相変わらず面白可愛いくてよろしいよ」
 よろしいそうだ。じゃあ勝手にしていようと幸助は思った。美世の言葉尻を捕らえて反論すると、翻弄されるのが落ちなので言わない。美世に突っ込みができるほど、幸助は口が達者でもないのだ。
「おまえ見てたんなら……」
 声かけてくれよと思うのだが。
「ほら、駅着いちゃったよ、ほらほら出た出た」
「押すなって」
 手でホームに人の背中を押し出したくせに、それに呆然としている幸助をほったらかして行ってしまう。そういうやつなのだ。
 美世の背中を追いながら、幸助は思う。どんな手入れをするとああいう髪になるんだろうと。無造作な撫で付けたようで、その実、艶やかな黒髪をなびかせるようにして、ズンズンと前を行く。この世に恐れるものなどないというかのように悠然とマイペースに。
「はぁ……」
 トボトボと後ろから追いかけていく幸助の鼻腔を、美世の髪が振りまいていったシャンプーの香りがくすぐった。
 後ろから待ってくれよと声をかけたい気持ちはあるんだが、知り合いとはいえなんか女の子にこっちから声をかけるのが気恥ずかしい。並んで二人で登校できるほど、幸助は女性慣れしていない。
 男はみんな黒い学生服だが、女子の制服は学年によって色が違う。美世は二年生だから薄紅色のスカーフに淡いグレイを基調にした制服だ。
 美世に押された背中が、今朝はなんか妙に熱い気がした。

 大きな正門を通って、学内に入る。入り口近くには、普通科のおんぼろ校舎があり六年制でのんびりした教育を受けている生徒たちが、楽しげに入っていく。
 あれを見るたびに、少し羨ましいなと思うのだ。
 幸助や美世たち特進クラスの校舎は奥にある、全フロア冷暖房完備・教育施設も充実の立派な校舎で、だからこそ高校から優秀な生徒をかき集めてかろうじて昔は名門校だった吾妻坂高校の名残を残しておけるのだが。
 あまり成績のかんばしくない幸助にとっては、先進的な授業もあんまり意味がない。たまたま、吾妻坂特進科の試験日程が早くて、しかもマークシートの出来がすごくよくて偶然合格してしまったのだ。
 中学からあがってくる普通科や、幸助のような特進科の落ちこぼれは、十年ほど前に新設された吾妻坂大学にエスカレートで行けるから、そうわりきってしまえば受験勉強する意味もそんなにないのだ。
 ただし、新設校の悲しい定め、吾妻坂大学はFランクなのが問題。
 特進科の授業は厳しいし、赤点ギリギリだし、もういまからでも普通科に転入してしまおうかと悩みつつ、出来ないのが幸助の現状。
 友達が多く、さっきからやたらめったら挨拶して愛想を振りまいてる軽い感じの美世だって、これで勉強は結構できるのだ。愛想がいいというか、八方美人というか。美世は社交的な性格だった。
 そして、クラスで浮いているのは落ちこぼれの幸助のほうだろう。

 まるでリゾートハウスのような白亜の校舎に入る。地中海風の白塗りの壁は落ち着いていて上品な造りだとは思う。だから、特進科の評判がいいのは頷けるのだが、幸助にとっては無駄にレベルの高い授業のことを思うと、まるで刑務所に足を踏み入れたような気になる。
「はぁ……」
 教室を見回してみると、ほとんどの生徒が席についていた。うちのクラスは若干女子が多い。みんな真面目で、しかも教室の半分以上がメガネをかけている。
 別にメガネかけてれば賢いということはないのだが、現実に賢いのだからしかたがない。特進クラスはメガネが多いとか、馬鹿みたいな感想を持ってるのは幸助ぐらいなのだろう。
 もう高校に入って一年以上になるのに、いまだにお客さんのような気分が抜けないのだ。特進科の生徒は、近くの新興住宅地から通ってきている生徒が多い。そういえば、あそこも結構な高級住宅街なんだよなあ。地方都市のプチセレブ団地って感じだ。
 金持ちの子弟が多く、優秀で、おまけに容姿のレベルも結構高いとくる。優等生だからといって、身だしなみが雑になるということはないわけだ。女子の容姿レベルが高いのは、男子にとってはけっこう重要なことではある。
 ただこのクラスの子と自分が付き合えるとか、幸助はそんな大それたことは思ったこともないのでそれもあんまり関係ない。せいぜいが、授業についていけないときに、いい目の保養になるぐらいだろう。ちょうど夏服に切り替わった時期なので、前の席の女子が薄着のときに目をこらせば後ろからブラ紐が見えたりする。
 特に自分がエロいほうではないといいわけしたいのだろうが、幸助も健全な男子なのだからそういうのに目が釘付けになってもしかたがない。でも、見てるのが回りにばれると恥ずかしいので気がつかれないように、チラッと見るという。
 前からなんて絶対に見られない。見ても平気なのは、慣れてる美世ぐらいだろう。
 せっかくわりといい環境にいるというのに、思春期の男子高校生の心はやっかいなものなのだ。

 この日も普通に始まって、普通に面倒くさくて、普通に終わる。
 そんな退屈な一日のはずだったのだが……。
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おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるのでご迷惑をおかけするとおもいますが、月一更新を目標にやっていこうと思いますので、今後ともよろしくおねがいします。



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