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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
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終章「終始憎愛」
 季節は冬の装い。
 サオリの黒いセーターを持ち上げている乳房のふくらみはその大きさを増している。
 そうして、それ以上に膨れ上がってしまった腹をかかえて。
 妊娠二十二週間、妊娠五ヶ月を越えると死産はあっても、流産はありえない。

「ああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
 たまに、サオリは悲惨な現実に耐え切れずに泣いているようだった。いや、もう激情を吐き出しきった叫びは、涙を通り越しての感極まったサオリの狂った戦慄きは、恍惚とした笑い顔にすら見えた。
 あるいは、それは鳴いているといったほうが適切かもしれない。一則は闇夜に彼女が啼いているのを見る。
 自分の家の庭で、冬の冷たい雨に打たれながら、両手両足を地面に投げ出して、泥水に塗れて、絶叫。絶叫。響き渡る絶叫。絶叫、絶叫絶叫絶叫。
 お腹を庇うなんてことは一切しない、それがサオリの絶望なのだから。
 サオリは、絶望を孕んでいる。
 そうして、絶望を生む。
 どうしようもない。彼女の絶望。

 そして、それが一則の希望だった。一則の望みは叶ったのだ。

 性格改善コンサルタント事務所に一則はまた訪れていた。紙袋の中に、成功報酬の百万を持参して。
「……というわけです。ありがとうございました」
 そういって、一則は深々と頭を下げる。
「たしかに……百万円いただきました。あなたの報告もなかなか面白いものでした。いい仕事でした」
 成功報酬の督促もまったくされなかったし、一則が失敗したと嘘をつけばこの金は払わなくてもよかったのかもしれない。
 もちろん一則は所長に心から感謝しているから報酬を誤魔化すことなんて絶対にしないけれど。
 所長は金にまったく執着していないというスタンスを見せているのに、きちんと札が百枚あるかどうかは、銀行員のような手つき丁寧に数えていた。
 この所長は、本当によく分からない人だ。性格が簡単に掴めるようでは、性格改善のコンサルタントなんてできないのかもしれないが。
「あの……これで終わりですか」
「そうですね。当事務所とは、もうこれ以上は係わらないほうがいい。それがあなたのためです」
「そうですね……そのほうがいいんでしょう」
 一則は立ち上がって、事務所を出ようとする。その一則の背中に所長は声をかけた。あるいは、それはただの独り言だったのかもしれない。
「誰かの願望は、誰かの絶望と常に等価ですからね」
「えっ?」
「いえ……なんでもありません」
 所長は、もらった百万を無造作に机の引き出しに投げ入れると、自分の仕事に戻ったようだった。

 会社では、お決まりの出来ちゃった婚の扱いを受けた。最近ではおめでた婚というらしい。
 お腹が大きくなっていくサオリの妊娠をいつまでも隠しておけるわけもない。
 人気があった新入女子社員の早崎サオリと、万年駄目中年社員の桑林一則の結婚。普通に考えたらありえないことだから、一則はもっと、大騒ぎになるかと思った。
 もしかすると会社を辞めなければいけないのではないかと思うほどに、その発覚は一則にとっては恐怖だったのだが。
 会社ではそれほど衝撃的には受け止められなかったようだ。むしろ、あっけないほどにすんなりと受けいれられた。
「男の趣味が悪いね」
 そうサオリは言われただろう。
「どうやって口説いたんだよ」
 そう一則は揶揄されもした。
 だが、一則の考えていたより現実はずっと強固なシステムだったようだ。現実に起こってしまったことなら、どんな奇異なことでも「世の中、そういうこともあるだろう」という受け取り方で流される。
 自分にかかわりのない他人の僥倖、悲惨、労苦、渇望、絶望。それがなんだというのか。そんなものはみんな受け流してしまう。それが人々の日常。会社という社会。無関心という愛情の欠如。そこに催眠など必要ないのだ。

 産休、出産、会社への復帰。

 サオリは、女児を抱いていた。
 まだ寒さの残る季節、陽だまりの縁側で、自分の子供を抱いていた。
 いつかの、自分の母親のように。
 幼いころの記憶はぼやけているけれど、ずっとこの家に住んでいたのだから。
 きっと、こんなこともあったのだろう。
 絶望も、悲惨も、もうどうでもよくなってしまってサオリの感情は磨耗していた。
 あれほど厳しく当たったのに、子供は安産で元気に生まれ来た。
 ちっちゃい手足にクリックリの大きな眼。
 生まれてきた子供は、恐ろしいことにとても可愛かったのだ。
 もうそうなってしまっては、殺せない。サオリは二重の辛さに呻いた。
 出産も辛かった、お乳が張るのも辛い。そうして家にあの豚男がずっといるのも嫌で嫌でしかたがないのだけど。
 だけど、諦めるしかないのだろう。だから諦めた。
 子供に情が移ってしまったあとは、どうでもよくなった。

 一則は、庭に新しい木の新芽を植えていた。
 ちょうど、サオリの糞尿で枯れてしまった庭木があったところに。
 この木と一緒に、自分の子供が育っていく。
 そういう記念のつもりで。
 最近、運動をしているので身体の調子はずいぶんといい。
 こういう庭仕事も苦もなく出来る男になった。
 ちょっとまえまで、汚らしいアパートで一人寝るだけの生活。
 それがいまでは、落ち着いた家で家族と暮らしている。
 愛する妻がいて子供が居て、庭仕事できる庭があって、そういう暖かいもの。
 暖かい家族というものに恵まれなかった一則のとって、これ以上の幸せはない。

 これで終わればハッピーエンドなのだろうが。

 季節は巡り、桜が舞い散る春がくる。
 また今年も一則の会社に新しい女子社員が入ってきた。その瞬間に、一則はまた新しい恋をした。しばらく迷って、いけないと思って。
 それでも押さえきれずに、性格改善コンサルタント事務所の門を叩いてしまう一則。
 話を聞いて、所長は憮然とした顔を隠さずに一則を諭した。
「こういっては失礼なのかもしれませんが、もう桑林さんには愛する妻がおられるわけでしょう。二人目というのは、ちょっと贅沢すぎるご依頼かと思います。ヘタをすると、今の生活も壊してしまいかねないんですよ」
「……変なことをいって、すいませんでした」
 やはり図々しすぎる申し出だったか。自分よりふた周り以上も若いであろう所長の大人の対応に、ぐうの音もでない。頭を下げてトボトボと帰ろうとする一則を、所長は思いついたように声をかけて呼び止めた。
 そうして、また挑むような鋭い眼でこう告げた。
「そうですねぇ、今度は前金で二百万、成功報酬二百万……用意できますか?」
 思わず笑いを誘われるような微笑を浮かべる。
 一則にとっては格別な、悪魔のささやきだった。
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Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるのでご迷惑をおかけするとおもいますが、月一更新を目標にやっていこうと思いますので、今後ともよろしくおねがいします。



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