| 第七章「伊川蛍子」 |
素子が大学に行く前にご飯を食べて、いちゃいちゃして、今日も亜沙子に立ったまま事務的に一発くれてやったあと、新しいターゲットをようやく見に行こうかと思った。製作者は、他にもテストケースを抱えだして忙しくなったらしく、連絡がないので急ぐ必要もないのだが、そろそろ新規開拓をしてもいいころだろう。 今日は七階の伊川蛍子のところである。
ピーンポーン
割と古風な音がでるインターホンだ。まあここら辺は、個人の趣味に任されてる、なんどもいうようだがここは高級マンションなので、外を通さずに来客というのはほとんど想定されていない。蛍子にとっては晴天の霹靂だろう。 中で、バタバタと音がした後で、そーと扉が小さく開いた。チェーンはちゃんとかけてある隙間から、悩ましげな二重の目が覗いている。なぜか、目の辺りにクマが。相当疲れているようだ。 「どなたですか……」 「管理人の古森正夫と申します。重要な件でお伺いしたんですが、扉を開けていただけますでしょうか」 「あの……明日じゃ駄目なんですか、私とっても疲れてるんですよ。昨日の夜勤明けで今までずっと仕事してきて、今何時だと思ってますか午後九時ですよ! ほぼ四十八時間仕事して帰ってきて、今シャワー浴びて寝ようかってところなんです」 当然、このマンションの美人リストを持っている正夫には、彼女の職業が看護婦だと分かっている。明日は休みのはずなので、今日の夜尋ねたわけだが、休みをもらう変わりに相当に働かされたようだ。これは、まずいときに来たかな。 「お疲れのところ申し訳ございません、ほんとにちょっとでいいですから。中に入れてもらえませんか、大事なようなんです」 「……わかりました。寝巻き着るのでちょっと待ってください」 いう声も疲れて見える。さて、どうしたものか。やがて、寝巻きを引っ掛けたのか、戻ってきて「どうぞ」とチェーンを外してくれた。 伊川蛍子二十二歳、看護婦として近くの市立病院に勤めている。医者の一人娘で、当然のように実家は金持ちなので、そこからこのマンション代も出ているようだ。ぼろ布のように、疲れきってる様子で化粧もたぶん寝る前なので落としてしまったのだろう、正夫が目をつけた自慢の美貌にもやや陰りが見える。それでも、出るところは出て引っ込むところはちゃんと引っ込んでいるグラビアモデルのような体型は、看護婦にしておくのがもったいないぐらいである。 「それで、何の御用でしょう」 「はあ、実は今晩はここで寝ようかと思いまして」 「は……」 予想もしていなかった、馬鹿げた話に、疲れ切っていて思考能力が低下している上に、催眠電波の影響下にもあって蛍子は気が遠くなるのを感じていた。 「あなたが、なにを言っているのかまったく理解できないんですが」 「ぼくのいうことは当たり前の常識ですから、よく言うことを聞いて理解してください」 「はい……」 「ぼくは、このマンションの持ち主で管理人です。すなわち、このマンションの全ての空間の持ち主でもあります」 「はあ、それはそうですね」 「だから、ここはあなたの部屋ではありますが、ぼくの部屋でもあるのです」 「え……でも、私はお金を出して借りているわけで」 「そんなこと賃貸契約書に書いてありましたか」 賃貸契約書……そうやって、寝ぼけた頭を動かしてみるが、そんなもの覚えてない。「えっと、ちょっとそれは覚えてませんが……」 「そうでしょう、契約はあなたがここに居ることを認めますが、この部屋の全ての空間はぼくの持ち物であることに代わりは無いのです。これは、当たり前のことですからわかりますよね」 「はい……」 そう強く言われると、そういう気がしてくる蛍子。 「わかってくれて嬉しいです。あなたは気にせず普通に生活してくれてかまわないんですよ。ぼくは、ただ自分の持ち物であるこの部屋で寝るだけですからね」 「はあ……はい。じゃ、わたしは普通に生活するということで、もう寝ますね」 納得したのか、納得してないのか、もう眠たさも限界なのだろうそのままベットに潜り込もうとする蛍子。 「あ、待ってください」 「なんですか……あなたが居るのはしょうがないですが、睡眠の邪魔までするんですか」 「そうじゃなくて、服を脱いでください」 「服! なんで服を脱ぐ必要があるんですか」 「ノーパン健康法を知らないんですか、裸で寝るのが常識ですよ。ましてや、あなたは看護婦でしょう。健康に気を使う必要があるはずです。脱いでください」 「いまは、看護師っていうんですが……わかりました脱いで寝ますよ」 見られるのが嫌だったのか、掛け布団のなかで潜り込んでパジャマと上下のインナーを脱ぎ捨てた。そこに、正夫も裸になって入り込んでくる。ビックっと蛍子の身体が拒否をして後づさる。 「入ってくるんですか」 かなり嫌そうだ。 「ええ、ぼくの空間ですからどう使おうと自由です」 「ちょ、身体に触らないで!」 疲れ切っているというのに、ちょっかいをかけてくる正夫に嫌悪感を隠そうともせず飛び上がった。 「ちょっと、胸を揉まないでください!」 それも気にせずに後ろに回りこんで、乳を揉んでくる正夫に、抵抗する蛍子。抵抗が強くなってきたので、説き伏せてやることにした。 「どうやら、まだ理解してないみたいですね。あなたの周りの空間も全てぼくのものなんですよ。だから、おっぱいの周りの空間の全部ぼくのものだし」 そういって、言葉を止めて手をごそごそと蛍子の股の間に入れてあそこに指をつっこんだ。 「!!」 「ここにも、空間開いてますよね。ここも、ぼくのものなんです」 「そんな……」 疲れて、もうボロボロなのに、こんな変な責め方をされて蛍子は本当に気絶してしまいそうだった。だが、不思議なことにこの理不尽な物言いが、今の蛍子には全て常識に聞こえてしまうのだ。だから、自分が間違ったことをしているような気がして、抵抗の力を緩めてしまう。 「あなたは疲れてらっしゃるのでしょう、普段どおりここで寝ていればいいでしょう。ぼくは、そうだなあ。あなたの股の間のこの空間に勃起したチンコでも入れて楽しみながら寝ることにしますから」 そうやって、ニタっと笑った正夫に蒼然となる蛍子。 「ちょ、ちょっとまってください。セックスするっていうんですか」 「セックスというんですか? いや、ぼくはただ勃起したチンコを自分の空間に入れて楽しむということですよ」 「で、でも、私の……その膣の中に入れるってことですよね」 そうですねえ、ここにこんな感じに、といってさらに人差し指を蛍子のオマンコにねじ入れて、捻くった。 「あっ……ちょっと……んん。私の中に指を入れないでください! あ、乳首も感じやすいので止めてください……というか、ちょっと待って……待って」 そう言ってる間にも正夫は身体を嬲ることを止めてくれない。 「だって! だってあなた膣の中にいれたら……その、そのまま射精しちゃうでしょ。ああ、だから噛まないで、止めてって」 「そうですねえ、ぼくの空間ですから、気持ちよくなったらそこに射精するでしょうね」 そう言いつつも、ここにやるんだぞとばかりに指を二本に増やしてピストンする。そして、左腕はEカップぐらいであろうか、いやらしく蛍子の胸を弄って嬲るのだった。「もう……なんでこうなるの……止めて」 疲れ切った二重の目から涙が滲んでいる。言葉で、半ば呪縛されて力が入らない。これは、常識なんだ当たり前なんだという言葉と、脳の奥から湧き上るように「嫌だ! 嫌だ! 嫌だ!」という叫び声。そのどっちに反応したらいいのか、嬲られるままに蛍子の身体は左右に揺れた。その中途半端な抵抗は、ただ正夫を刺激して喜ばせるだけのものに過ぎなかった。 嫌でしょうがないのに、疲れ切ってボロボロの心とは裏腹に、久しぶりに刺激を受けた蛍子の陰部は、隠微な舌なめずりをするかのように燃え上がり、徐々にその潤滑を増し、ジュッジュというイヤラシイ音を立てるようになってきた。 「おや、もういいかな。ぼくの空間ですけど、一応蛍子さんにも配慮して痛くないように濡れるまで我慢してましたからね、感謝してくださいね」 「ちょっと、本気で!」 蛍子の言葉が終わらぬうちに、股に差し込んだ正夫の亀頭は素股の体勢からズブっとオマンコの中に入り込んでしまった。接合完了である。あとは、腰を振るだけだ。あえて、ゆっくりと差し込んで奥まで埋めると今度は両手で、蛍子の形のいいオッパイをひたすら嬲り始めた。 「あの……私……婚約者にも生で入れられたことないんですよ!」 「ほほ、蛍子さん婚約者がいらっしゃったんですか」 「そうです、親の病院の後継者になる人です。お医者さんで、いまは恋人として付き合ってますけど、しばらく時間置いたら結婚する約束してるんです」 「ほほーそれはいいですねえ」 「だから、お願いだから生で入れないでください。せめて、ゴムつけて」 そういって泣く蛍子の身体をぐっと回転さえて今度は正常位の形ではめて顔を近づけてた。 「だから、ぼくの空間にただ射精するのにゴムなんかつけるわけないでしょ!」 臭い息を吐きかけながら、正夫は残酷なことを言う。 「だって、だって……私も避妊してないですし、妊娠したらどうするんですか」 そう非難する蛍子にめい一杯抱きついて、押し込んでやる。さっき、亜沙子のところで一発やってきたから射精までの余裕は十分なのだ。蛍子が気をやるまで、ピストンしても先にイッてしまうことはないだろう。 「あなたも分からない人だなあ。まず話を整理しましょうね」 そういいつつも、ジュッジュっと下品な音を立てながら腰をピストンすることは止めない。両手はピストンのたびに位置を変え背中から尻から、体中をなでさすっている。「えっと……まずあなたの膣の奥にも子宮口という隙間があって子宮まで空間が開いてますよね。ここは、ぼくのものなんですよね。正確にいうと排卵管もそうなんだけどね。それで、ぼくはその自分の空間に全力で射精するわけです。これはぼくの自由なの、自分のものだからね。それは常識だからわかるよね」 「はい……はい、わかります。でも私結婚前の身体なんですよ! 妊娠したら困るんです。今も危険な日なんです」 「ほう、危険な日なんですか。つまりいつ排卵があるかわからないと」 「最近、恋人ともお互い忙しくて周期は測ってないですけど、大体でも、今週は危険なんです。だからせめて中に出すのだけは止めて」 「さすが説明のしかたが、看護婦だなあ。排卵日近いのはわかりました」 「じゃ、止めてください。ゴムつけたら、もうしてもいいですからお願い……」 そういって泣いて懇願する蛍子。 「いや、だから排卵日が近いのはわかったといっただけですよ。ぼくは今日は断固として、あなたの膣の中に射精します」 「そんな……なんで……」 「なんでって、わからないかなあ。ぼくが、自分の場所であるあなたの子宮に精子出すのは勝手なんですよ。だから、あなたがそこに卵子を排卵するのもあなたの勝手じゃないですか。フィフティーフィフティーでしょ」 すっかり、止めてくれると思った蛍子は頭がポカーンとした。 「そんな! そんな……」 「お互い、出すのは自由ですよね」 「待って、待ってください。だって、精子と卵子が出たら……」 「そうですね、あなたの子宮で受精して着床しますね。それがなにか」 「だって、あなたの子供ができるってことなんですよ。ああ、こうやっているのももう危険なのに……私の中に!」 おぞましいという顔をしながらも、身体はいいように弄ばれている。 「そうですね、あなたとわたしの子供ができちゃいますねえ。困ったもんですねえ」 そうやっていって正夫は笑った。 「そんなの嫌です! 酷いですよ!」 「そういわれても、困りますよ。嫌なら、排卵しなければいいです。受精も、着床もしなければいいでしょ」 「そんな……そんなの無理です。お願いします、明日からこっちで避妊しますから。今日は出さないで!」 「だから、当たり前のことを言わせないでください。ぼくは自分の空間に出すだけなんです。それを止める権利はあなたにはありません」 「そんな……うう……そんなあ……」 手で顔を伏せて蛍子は泣いた。それでも、そんな言葉をおかしいとは思えずに信じ込んでしまうのが催眠の効果なのだ。 「あー、すいませんね。もうイキそうです。ぜひ受精してくださいね」 「嫌ぁぁ」
ドピュドピュドピュドピュ!
一気に、ドクドクと流しきった。そのまま、身動きしないでくださいと注意して、繋がったままで抱き続けた。離すと、どっかに言ってしまいそうだったし、そうやって正夫がまた回復させて、押し問答しながらもう一発放つころには、お互いに疲れ切ってしまい眠ってしまっていた。
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