| 第八章「真辺美樹」 |
伊川蛍子は次の日の遅くなって起き出してからが大変だった。病院にアフターモーニングピル(一応、事後避妊ができる薬)を飲みにいくだの、出来たら絶対に堕児するだの言い始めたため、暗示にかけて「古森正夫に射精されても、絶対に妊娠しない」と言ってみると納得した。どうやら、嘘でも伊川蛍子が看護婦として知っている医学知識に合わないことでも、ちゃんと催眠で納得させられるようである。 蛍子は、休日の午後をゆっくりと過ごすというので、また梶井素子の家にご飯をご馳走になりに行くついでにレポートを仕上げて製作者に送っておいた。そういう報告が一番助かると礼を言われた。さて、どっこいしょとおっさん臭い掛け声と共に、正夫は立ち上がると今度は十一階に向かう。真辺美樹の住んでる階だ。 真辺美樹は二十四歳、伍石商事会長の二女で、関連会社の新興ホールディング社の社長秘書を務めている。いわゆるお嬢様の暮らしもできるのに、あえて新企業の社長秘書として現場で経営学を学んでいる。上昇志向の強い女だ。いつも、きっちりしたスーツで出かけていく意志の強そうな横顔を、正夫は管理人室からいつも羨ましげに見ていたものだ。そんな女も、いまの正夫には自由にできるのだ。
ビィーーー
インターホンのベルを鳴らす。この時間なら、帰宅しているはずなのだが、なかなか出てこない。留守かなと、いきかけた時に扉もあけずにイヤホンから「あなた……誰ですか」と声をかけてきた。用心深いのだなあ。 「あのーすいません、管理人のものなんですが重要な用件がありまして」 「管理会社の人? いつもと違うみたいだけど……」 「いや古森正夫と申しまして、このマンションの管理人なんです」 「このマンションに管理人が居たなんて聞いたことが無いわよ」 なんていう用心深さだ、本当に催眠電波が掛かってるのか疑いたくなる。 「どこに確認してもらってもかまいませんよ。ぼくは、一階に住んでるんですから、ここは完全オートロックだから外部の人間が入れるわけがないでしょう」 「それもそうね、それで用件というのはインターホンで済ませられないんですか」 「あの、電話で済むんなら直接来ないと思うんですけど……」 「しょうがないわね」 ようやく、ガチャっと扉が開いた。若干不安になったが、催眠電波は効いてる……はずだ。 「重要な用件ですので、中でお話してもよろしいですか」 「……しょうがないわね」 中に入れてもらえた。やれやれ、どうやら催眠に掛かり難い人なのかもしれない。意志の強い人間だからだろうか、とにかくこれは骨が折れそうだ。どう責めるべきか。 「そこに座ってもかまいませんよ。いま会社から帰って来たところで疲れてるので、早めに済ませてもらいたいものですね」 言われたように、高級そうなソファーに座る。小さい身体をさらに丸めて座っている薄汚い正夫を、汚らわしいものを見るようにロングの黒髪から覗く切れ長の目が鋭く凝視している。帰宅したばかりとは本当のようで、まだぴっちりとしたスーツを着込んでいる。スーツの上からでもわかるふくよかで、それでいて無駄な贅肉など一片もついてなさそうな物腰。目つきが鋭すぎであることを覗けば、美人と言ってもどこからも文句はでないだろう。それにしても、これじゃどっちが催眠にかかっているのかわからない。とりあえず、催眠に本当に掛かっているのかを確かめるために、正夫は切り込みをかける。 「これから、私がいうことは全て正しいことだと思ってください」 「あなたのいうことを正しいと思ったらいいのね」 OK、どうやら催眠の効果は出てるようだ。つっけんどんなのは、疲れているのと元々の土台のせいだろう。ほっとして、やわらかいソファーに身を委ねながら正夫は始める。それを見つめる美樹の目は、ソファーが汚れると非難しているようだ。 「あなたのお仕事は秘書だ」 「そうよ、何を分かりきったことを……」 「お疲れのところ申し訳ないんですが、この建物では私の秘書をしてもらいます」 「え、何ですってよく理解できなかったんだけど……」 さすがに、面食らったような顔をする美樹。本能的に、聞き取るなと脳が警告音を発しているようだ。正夫は、噛んで含めたように何度も説明して理解させた。 「つまり、この建物ではあなたは管理人の私の秘書として働いてもらいます。これは仕事なんです。わかりましたね」 「……わかりました」 「ぼくは、君の上司でぼくのいうことは絶対です、理解したら返事を」 「……はい」 渋々という感じで頷く美樹。催眠電波は正常のようだ。 「まったく、美樹君は物分りが悪くて困るよ。本当にそれで秘書が務まってるのかね」「な……心外です」 自分の能力をなじられて、騒然となる美樹。有能な上に、親の七光りというバックもある会社でそういうことを言われた経験はないのだろう。 「さあ、こっちに来てぼくに奉仕をしてくれたまえ」 「奉仕? なんで、服を脱ぐんですか、ちょっとやめて! 汚い……です」 スルスルと、正夫は服を脱いでしまった。 「本当に美樹君は理解力に欠けるね、上司が秘書の自宅に来てやることといったら一つに決まってるじゃないか、えぇー」 そういって、イヤラシイ感じで語尾上げする正夫。まったくもって理解できないという感じで、目の前で勃起している汚らしいモノから目をそらし、嫌悪感を抑え切れず顔をゆがめながら硬直している美樹にしょうがなく説明する。 「セクハラだよ、わかるかねセクシャルハラスメント」 「……」 あまりのことに、美樹は黙りこくったままだ。理解の範疇を超えている。 「やれやれ、何とか言ったらどうだね」 「……あの、私の理解ですとセクハラって性的嫌がらせのことですよね。そういう行為というのは、職場ではもっとも忌むべきものであり、女性社員の労働意欲を阻害するというか、それ以前に社会通念的にも法的にも犯罪で、訴訟沙汰になれば行った個人のみならず社名にも傷が」 どこを見ているのか分からないような目で、流れるように語る美樹を押し止めた。 「あーわかったわかった」 「わかっていただきましたか。それならセクハラは止めて下さい」 ほっとしたように、胸をおさえる美樹。 「ぼくがわかったというのは、君がいうことはわかったといったんだよ」 「はぁ?」 「君の理解力が悪いようなので、きちんと説明してあげよう。まず、ここは普通の会社とは違うんだ。ぼくは、マンションの管理人で君の上司で、君はこの中ではその秘書だ。それはまず分かるね」 「はい」 「だから、ここで君がする仕事は違うんだ。君は、ぼくがフェラチオしろといったら、ぼくのチンコを舐めないといけないし、セックスしろといったらぼくとセックスをしないといけない」 「え……そうなんですか、でもそれは」 「口答えはしない、ぼくは美樹君のなに?」 「上司です」 「そう、そして上司の言葉は絶対だ。さあ、フェラチオをしてもらおうか」 「わかり……ました」 悔しそうに呟く美樹。 「あーその前に、スーツの上着は脱いで……そうだな、インナーだけ脱ぐように」 「え……下着だけ脱ぐんですか」 「ほら、ちゃっちゃとやる」 後ろを向いてブラジャーを外して、するするとブラウスの脇から出す。薄紅色でシンプルで清潔感がある下着だ。スカートをはいたままで、隠れて下だけ脱ぐ姿は狙ってやってるわけではないだろうが、余計扇情的に見えて勃起は高まるばかりだ。 「ぼくと部屋に居るときは常に、下着だけは脱いでおくようにね。さあ、舐めてくれたまえ」 そういうと、高そうなソファーに寝そべる正夫。美樹はあくまでも嫌そうに、ちろちろと舐め始めた。じれったいのも心地よさかと思い、しばらく好きに任せることにした正夫だったが、あまりにもらちがあかないので。 「不真面目な舐め方だなあ……君はいつもそういう感じで仕事しているのかね」 舐めるのは辞めずに、キッと睨みつける美樹。おー怖い怖いと笑う正夫。今のセリフが効いたのか、舐め方が若干激しくなった。正夫は執拗なフェラチオの刺激には弱いほうなので、むしろこうやって嫌がるのを無理やり舐めさせるソフトな感じのほうが好みだ。どうせ、口内に発射するつもりはないのだからこれぐらいにしておくかと思い中止を命じた。 「終りですか」 明らかに、ホッとした表情の美樹にさらなる残酷な命令を下す。 「じゃあ、今度はオナニーをするようにね。そうだな、ソファーじゃなくてそこの机の硬そうな椅子に座ってやってもらおうかな」 「はい」 何故か悔しそうな顔をしながら、手でオナニーを開始する美樹。上司の命令は絶対なのでやれといわれたらやらざる得ないのだ。 「うっ……うっ……」 なさけなくなったのか、なんなのか泣き始めた。 「なんか、オナニーにも力はいってないようだね。まったく熱心さが足りないなあ。普段仕事してるみたいにがんばってごらんよ。なんなら、ぼくが美樹君のオマンコを舐めてあげようか」 「け、けっこうです!」 舐められるのが嫌だったのか、がんばってやり始めた。 「美樹君、オナニーは週に何回ぐらいするの」 「そんなことまで、いわないといけないんですか」 手まで止めて、驚いた声をあげる美樹。 「命令は絶対だって言ったでしょ、聞かれたことに対しても積極的に答える。もういい加減覚えてよ」 「わかりました……すいません週二回ぐらいです。仕事でストレスが溜まるのでついしてしまいます。うっ……でも、軽くですよ、軽く」 「ふーん、彼氏はいないの」 「……学生時代はいましたけど、今はいないです。周り馬鹿ばっかりなので」 「そうなんだ、いいような悪いようなだなあ。もう十分に濡れた」 オマンコからは、肉汁が太ももに垂れてきているがあえてそう聞いて見た。 「……はい、もう十分だと思います」 「ふーむ、じゃあ入れるからちゃんとオマンコ手で開いてね、スカートは脱がなくていいからね、そのままーそのまま」 「やっぱりするんですか……」 もう半ば、それは諦めていたようだ。言われたとおり、オマンコを手で開いて待ちうけ状態になるが、そのままで近づいてきたので慌てたように美樹は叫ぶ。 「ちょっとまってください、コンドームは持ってきてないんですか!」 「えー、セクハラなんだから生で入れるに決まってるじゃない常識だよ」 なにが、常識なのかわからないがフェラチオで十分に勃起した亀頭を、濡れ濡れで気持ち良さそうなオマンコに貼り付ける。我慢汁が愛液と交じり合ういいかんじだ。 「そんな、ちょっと待って、私避妊してないですし、今日ぜんぜん大丈夫な日じゃないんですよ」 危険日宣言に喜んだが、びくっと亀頭が震える。玉もキュッとふるえる。美樹の制止も聞かずに、ズブズブと生で入れてしまう。 「ちょ……あぅん、入れちゃった」 十分濡らしてあったこともあるだろうが、中はいい感じだ。美樹の中は、襞の密度が濃密で抵抗感が心地いい。差し入れるときは、抵抗が強すぎるぐらいだが一度ズボっとはまり込んでしまうと、食いつくようにしてなかなか離さない。 「いや、なんか机に手をつかせて椅子の上でやってると、本当にセクハラって感じがしていいね」 そういいながら、強くチンコを押し込み、片手でブラウスのボタンを外して形のよい美樹のおっぱいを出す。突き入れるたびに小さく揺れるのが良い。 「あっ……もう、生は、しょうがないっ……ですから、中で出さないようにしてくださいね」 「馬鹿いっちゃいけないよ美樹君、中だしするに決まってるでしょ」 「そんな……いやぁ妊娠しちゃいますよ、困ります! 私困ります!」 「困るっていわれてもなあ」 「お願いします、何でも……なんでもしますから妊娠だけは勘弁してください」 催眠状態に入ってるので、適当に言いくるめることはできるのだが、ここは妊娠させる宣言だろう。 「いや、ぼくはどうやっても中で出すし、妊娠させるよ」 「あっ……そんなぁー!」 そういいながらも、手では形のよい胸を弄んでいる。キュッと乳頭を吸って立たせたりして弄ぶ正夫。周りにも舌を這わせる。 「一体なにが困るっていうんだい」 「何がって……あっ、だって好きでもない男の子供を、いっ……だめぇです、首筋は駄目です弱いんです……困るに決まってるじゃないですかぁ!」 それには、答えずチュッと口付けした。舌を入れると、ちゃんと絡み返してくる。 「んっ……その堕ろすとか嫌だし、私にシングルマザーになれっていうんですか」 「そうはいってない、そうはさせないよ」 こうやって改めて見ると、やっぱり美樹は目が奇麗だ。 「私と……その、結婚したいの?」 きつい女性だと思ってたけど、こうしてやってると可愛いところもあるんだなと正夫は意外に思った。 「うーん、まあ結婚はしないかもだけど、困らないように考えてあげる。その点は、まったく心配は要らない。ぼくの言うとおりにすれば、美樹君は幸せになれるよ保障する」 いざとなったら、このマンションにいる将来有望な男とでも娶わせてやればいい。それが、美樹の望む出世にも繋がっていくだろうし、まあその結婚もそれはあくまでも形だけのことで、正夫の子供を生んでもらうわけだが。 「そんなこと……うっ、言われても」 「とにかく、ぼくのいうことは絶対なんだから分かるね。君は心配せず、ぼくの子供を孕めばいいんだよ。それが、君の仕事、君の幸せ、わかったら返事は?」 「……はい」 まあ、ここらでいいだろう。舐められたこともあって、美樹の扇情的な格好も手伝って、限界に達しつつある。 「じゃ、中だしするからちゃんと子宮口を開けてぼくの精子を迎えるように。感謝の気持ちを忘れずに、そうだなありがとうございますっていいなさい」 「はい、ありがとうございますっ」 美樹のほうがやや長身だから、椅子の上で大また開かせてそれを抱え込むように腰を押し付けてる変則的な正常位が正夫にはちょうどいい、腰をめいいっぱい押し付けてぎゅっと抱きしてめてやると、正夫の睾丸が限界を迎えた。 「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます!!」
ドッピュンドッピュンドッピュウ!
三回、大きく子宮を精液の本流が打ち付けるたびに、律儀に美樹はお礼を言った。
「あーよかったよ美樹君」 「それは、ありがとうございます」 「じゃ、このままもう一発いこうか」 「うう……もう寝かせて……」 「しょうがないな、じゃあベットでしてあげるからスカートもブラウスも脱いでいいよ」 「ありがとう、ございますぅー」 結局、この日は三発中で出されてヘトヘトになった美樹は、次の日美樹の人生でほとんど始めてといっていい遅刻をして、同僚から心配された。
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