| 第九章「中休み」 |
「いやはや、君も次から次へとよく身体が持つねえ。他にも実験してもらってるケースはあるんだけど、せいぜい二人か三人だよ」 今日のレポートを読んだらしく。リモートコントロールされているらしい正夫のパソコンから、製作者のややあきれた声が聞こえてきた。 「はあ、やり過ぎでしょうか。まだ回ってないターゲットがあるんですが」 「いやいや、もちろんこっちとしてはデータが取れてありがたいんだよ、ただゆっくりやってくれてもいいってことさ」 「ありがとうございます」 「こっちとしては、君がどう収拾をつけるかも楽しみにしてるんだよ。そこらじゅうに、子種付けまくってるみたいだし、ここまで徹底してやる人も稀だねえ」 「そんなもんですか、やるなら徹底してやりたいと思いまして」 「いい心がけだ、こっちは長期的調査にするつもりだから、焦っておかしなボロを出さないようにしてくれればそれでいい」 そういうと、また勝手にPCがシャットアウトした。ゆっくりやっていいという忠言に従うことにして、素子の部屋に行こうかと外に出た。
大人しい感じのロリ巨乳といった風情の梶井素子の家は、もっとも場所が近いこともあって、ご飯をご馳走になりに頻繁に寄っていた。 素子は、すっかり正夫が彼氏だと思い込まされているので、しばらく放置すると向こうからご飯に誘いに来ることもある。急な来訪についても、家に居るときについては快く受け入れてくれる。 亭主関白気取りで正夫が「ごはん」と言うだけで、用意してなくてもあり合わせのもので手早く作ってくれたりもする。あらかじめ作っているときは、初めて来た日もカレーだったが、素子の部屋はカレーの日が多くて、今日もそうだった。好物なのかと聞くと「そうでもないけど簡単にできるし、初めて覚えた料理だったから」という答えが返ってきた。そういうものなのだろうか。 結構素子とやるのは久しぶりなので「じゃ、しようか」といって理解できるかどうかと思ったが、すぐ分かったようで俯いて「はい」と言ってベットを整えだした。話が早くていいなと思い、さっと押し倒したら、素子が恥かしそうに「あのー」と口ごもりはじめた。 「なに?」 「あの、ゴム買ってきたんですけど……」 どうやら、素子はコンドームを買ってきたようだ。そういう機転を利かせるような子には見えなかったので少しびっくりする正夫。だが、狼狽は表にださないように平然と対処するのが催眠の術だ。 「いや、ゴムはいらないよ」 「え……でも、だいたいなんですけど……その危ない日に入り始めてると思うので」 「あー妊娠の心配? いいじゃないできちゃっても」 「ええっ! いや……だって恋人同士でもまだ私は学生だし……」 「いいんだよ、できたら結婚するんだからぼくら」 そんな話は初耳の素子。物凄い急展開だが、当然のように催眠電波の範囲かにあるのでなんとなく納得してしまう。 「ええ、そうなんですか……結婚するんだ……」 「そうだよ、できたらご家族とか連れてきなさい。説得というか、説明するから」 もちろん正夫は、催眠で家族も全員丸め込んでしまうつもりだ。 「そっか……いいんだ」 「むしろ、早く子供作ろうよ。おめでたいことなんだからいいでしょ」 「はい……じゃ作りましょう」 なんとなく心配とは逆の方向に丸め込まれてしまった素子だった。すでに何度もやった間柄なので、素早くお互い準備を済ませて挿入までいってしまう。それにしても、なんど嬲っても飽きないなあこの爆乳と、正夫は思う。正妻は、やっぱり素子だろうな。「あっ……正夫さん……」 嬲る手を止めて聞く。 「私幸せです」 そういって、ぎゅっと抱きついてくる素子。無理やり抱くのもいいが、こういう相思相愛もいいなあと、心から正夫は思いながら、いいように素子の豊満な体を嬲っていく。ぎこちないながらも、正夫の動きに必死にあわせてようとしてくれる素子のいじらしさがいい。正夫は、この実験を始めるまで経験などなかったがさすがに連日連夜やっているので、性交にも手馴れてきた感があり余裕も出て来た。 ほんのすこしだが、重度の引きこもりによって太りきった正夫の肉体にも、締まりが出て来たように感じる。分厚い肉で見えないが、腹筋もついてきたのだろう。これでセックスというのは、運動にもなるのだ。 ジュッジュっと小気味よい音を立てながら、素子が好む体位である正常位で交わる。素子のやわらかい肉の襞が、チンコを擦り取るように刺激してくれる。突いて、引くたびに強い快楽を感じるのか、素子は息を荒げて目をとろけさせる。正夫は幸せを感じて、我慢せず、出してしまうことにした。 「素子出すよ」 「はい……」
ドピュドピュドピュドピュドピュ!
「何しに来たんですか……」 あいかわらず玄関先では、とげとげしい対応で沢石亜沙子が応じる。 「ちゃんとしてるかどうか、調査にきました」 ニマっとイヤラシイ笑いをする正夫。 「もう妊娠しましたか」 「そんなこと! ……まだ分かるわけないでしょう」 「そりゃ、そうですね。では今の状況を報告してください」 「指示通り、旦那と今日はしました……一回口で抜いてから中に出してもらって一回です、自分ではアクメは感じてません……それも指示通り……」 「そうですか、それは何よりです。旦那さんは、何か気がつきましたか」 「いいえ……何も……残念ながら」 旦那への催眠はどうやら必要ないらしい。 「用事が済んだなら、帰ってくれますか。子供がそろそろ起きる時間です」 「そうですか、手早く済ませましょう」 「ええ……するんですか」 泣きそうな顔で、だが従順に応じる亜沙子だった。泣き崩れる亜沙子の顔を見ながら、今日はこのぐらいにしておくかと正夫はつぶやいた。
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