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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
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終章「催眠術師が死ぬとき」
 今日も今日とて、リーナにはまった古森正夫はその二十四歳の熟れた肢体を楽しんでいた。夜な夜な、寝床にリーナが赴く時間を狙っての淫行である。
「はぅ……ふぅ」
 なかなか、色っぽい声も出すようになっているリーナ。夢魔に襲われる心地というのであろうか、最近はリーナのほうもまんざらでもないようだ。むしろこの時間が来るのを楽しみにすらしていた。
 場所的にもリーナの管理人室から、海馬が宿泊している部屋からは真逆の位置にあり遠い。リーナに見咎められる危険性がないから、勝手口から自由にリーナの家に入れるし、正夫には発覚する要因がなかった。
 それでも、だからこそ危険だとアルジェは止めたのだ。村川海馬は、決して侮っていい相手ではない。
 だからといって、リーナの身体にハマっている正夫は止まらない。多分リーナを妊娠させるまで止まらないだろう。
 さらに寮の他の女子にも手を出すといい始めた正夫を今度はアルジェは本気になって止めた。それをやれば、確実にバレる。
 海馬に見つかったら、正夫は五秒で息の根を止められるだろう。催眠術というアドバンテージがなければ、駄目オタの正夫の戦闘力は虫けらクラスだから。
 リーナさえ、徹底的に堕落させてしまえば、それで十分に村川海馬への復讐になる。
 一方で、古森正夫への注意がいかないように、アルジェは必死に村川海馬との抗争を表で激化させてやっている。
 そうやって、碁盤の目の取り合いをやっている限り、そこでゲームを楽しんでいる村川海馬という指し手は、その碁盤の裏でゴキブリのように蠢いて盤の土台自体を齧っている古森正夫には気がつかないはずだから、くれぐれも自重して気をつけて動けとアルジェは正夫に指示した。

「最近変わったことはないか」
 さわやか荘のロビーで、二十二歳の女子大生山宮彩と戯れながら、海馬は冷徹に報告を求める。
「荘のほうでは、特にありません。アルジェの件があったので警戒は厳重にしているのですが、むしろ表紙抜けといったところですね」
 そうやって、嫣然と微笑むリーナ。その反応のわずかな違いが海馬には気になる。
「リーナ、おまえ自身はどうだ」
「一時期、ちょっと身体の具合が悪かったんですけど、最近はむしろ好調ですし」
 そうやって、頬に手を当てる仕草はまるで年頃の娘のようで、まったく女を感じさせなかったリーナの感じ方の変化というものが出ている。
 だが、そういう疑問符をリーナへの信頼が海馬の表層意識まであげさせない。リーナなら大丈夫だろうという判断。一度、思考が固定化してしまうと海馬ほどの心理のプロでも、容易には。
「ん……そうか」
 手元の彩の胸を嬲る作業に意識を集中する。アルジェとの戦いは、やはり日々激しいものがあるのだ。あれだけ多数の策を張り巡らせて、その上このさわやか荘にまで何か仕掛けるということは考え難い。
「先に休みます」
 そっけなくリーナが自室に戻るのを、海馬は彩を抱きつつ見送った。

「んぅ……くぅ……はぁはぁ……あぁ!」
 最近、もう裸で寝るようになったリーナを今夜も必死になって、愛撫し陵辱する正夫。今日も、二度目の絶頂を迎えようしていた。
「リーナ! リーナぁ!」

 ドピュドピュドピュドピュ!

 だらしなく射精した瞬間、古森正夫の世界は真っ白になって、頭に激しい衝撃を感じた。

 射精の快楽?

 違う! 
 
 次の瞬間、まるで電気が走るように頬に激痛が走る。そして、一瞬遅れて、壁に叩きつけられた衝撃だ。
 正夫のゆがんだ視線の先には、村川海馬の怒りの形相があった。

「ひご……やめ……ぎゃ!」
 ボコボコに殴られる正夫、海馬は正夫の顔がぐちゃぐちゃになって、自分の拳が血だらけになっても、殴るのをやめなかった。
 リーナの異変に気付くのが遅すぎたのだ。それが、悔しくて悔しくて、海馬は怒りをぶつけた。こんな下らない男のために、リーナを失うことになるとは。
 海馬が怒りを正夫の膨れ上がった顔にぶつけている間、リーナは突然闖入してきて一人暴れているように見える海馬にキョトンとしている。
「ご主君……」
 リーナに背中から、声をかけられたが海馬は答えられなかった。いったい、リーナになんといって詫びたらいいというのだ。このデブのせいで!
 そう思って、さらに殴る力を込める。
「いい加減に、止まりなさい!」
 リーナの声じゃない……そう思って振り向く。

 アルジェ!?

 振り向いた海馬の喉元に、無表情のリーナが構えた直刀の切っ先があった。そして、リーナの後ろには、アルジェの踏ん反り返った姿があったのだ。
「ゲームセットだ、村川海馬」
 静かにそう宣言するアルジェ。勝ち誇った顔をするわけではなく、アルジェはなぜか悲しげな目をしていた。海馬は自暴自棄に、吐き捨てるように。
「お前の勝ちだ、好きにしろ」
 そういって、手をあげて、殴り続けていた古森正夫から手を離した。正夫は、顔を二倍に腫れ上がらせながらも、まだ意識があったらしく、ヒューと小さく叫びながら、ボロボロの身体を引きずって部屋の壁のほうに逃れた。
 部屋を沈黙が包み、部屋の隅で蹲っている正夫の呻き声だけが時折小さく響く。そんな中で、口を開いたのはアルジェだった。
「催眠術師は、いつも一人だ」
 突然の言葉に、無言で返す海馬。
「私に教えてくれたのは貴方だった。それを、失望させてくれるではないか」
 そういって、やはり冷めた目で海馬を見つめるアルジェ。海馬は、切っ先を喉に当てられながら、ただ冷笑するだけだった。

 過去の研究所時代、まだ人間的に幼かったアルジェは、村川海馬を始めて自分と同等の才能を持つものと尊敬して、相棒として一緒に活動した時期があった。研究所の所員も、対象者である自分たち特殊能力者も、みんな馬鹿ばっかりだと思った中で、村川海馬だけは違ったのだ。
 ほとんどの人間は、アルジェが力を見せると媚を売るって利用しようとするか、嫉妬して遠ざかった。彼だけはアルジェがどんな非凡さを示しても、特別扱いしなかった。だから、アルジェは海馬に特別な関心を抱いた。
 それは敬意に類するものであったが、淡い好意だと言われたら、そうなのかもしれない。一緒に、パートナーとして仕事をしていたとき、アルジェはこの人とならいいかもしれないと思っていたことは確かだ。そんな気持ちは初めてだった。
 ある時、そんなアルジェを、海馬は必要ができると簡単に裏切って見せたのだ。アルジェが涙を流しながら、それをなじると。
「海馬は、催眠術師はいつも一人なんだ」
 そうあの日の海馬は吐き捨てて見せたのだ。
 騙されるほうが悪い、信じるほうが悪いのだと。
 あのときの海馬は誰よりも強かった。才能はアルジェのほうが上だったが、それ以前の催眠術師の資質としてアルジェよりも数段勝っていた。

「自分以外の人間を決して信じないこと」

 催眠術師が生き残る上での、唯一にして絶対条件だ。催眠術師の安全は、術に掛かった人間に常に囲まれていることで守られる。催眠術で支配下においている人間は裏切らないが、それ以外の人間は裏切る。
 催眠術をかけていない人間、自分の支配下に居ない人間を回りに置かないこと。まして、そんな人間を絶対に信じないこと。
 その孤独に耐え切れなくなったとき、対等の人間を求めるようになったとき。催眠術師の滅びは始まるのだ。

 海馬は重い口を開いた
「殺せばいい」
「……それしか、言うことがないのか」
「お前にまさか俺の言った言葉を返されるとは……これは生き恥だ」
 思えば若いころ、三十すぎて生きたくないなと思って海馬だ。
 もうそれから二年も過ぎている。これは老醜なのかもしれない。
 先ほど正夫をボコボコにした激情も引いて、深い疲れを感じていた。
 だからこのまま、リーナに喉を貫かれて死んでもいいとふっと海馬は思った。

 村川海馬は、判断を誤った。
 リーナが古森正夫の支配下にあると知った時点で――正しい判断をするとするのなら、リーナが敵の支配下にあると悟ったその瞬間に、リーナを切るべきだったのだ。いや、このさわやか荘全体を放棄すべきだったのだ――。
 古森正夫の、駄目オタっぷりに油断した。そして、そんな奴にリーナを犯された悔しさが、冷静な判断力を失わせてしまったといえる。失敗は、リーナの能力を信じすぎたこと。そして、それが疑わしくなったときも、それにすがり続けてしまったこと。だから海馬は負けて死ぬ。それは海馬の生き方としても、正しかった。

「いい、リーナ。海馬を解放しろ」
 直刀の切っ先を下げるリーナ。無表情のままだ。
「慈悲のつもりか……それか一度こっちが助けたから、貸しを返したつもりか」
 海馬が、少し焦ったように言った。
「どっちも違う、殺す意味がないだけだ」
 アルジェは、ボコボコになって呻いている古森正夫に心配そうに手を貸してやって、立ち上がらせた。
 そして、部屋を出て行くときに海馬に。
「もう、二度と会うことはない、勝手に生きるなり死ぬなりすればいい」
 それだけいって、出て行った。
 無表情に立ち尽くすリーナと、海馬は途方にくれた。そうして、そのなかで催眠術師としての自分の死を自覚した。昔の自分は死んで、それが悲しくて情けなくて。それでも、喪失感を抱えて生きていくだけだ。
 過去の自分が死んだことを悼んで、村川海馬は生まれて初めて涙を流した。近くに居たリーナに、すがりついて泣いた。泣き続けた。
 リーナは術から抜け出ていないのか、そんな海馬を無表情に眺め続けた。

 病院で治療を受けて全治二週間で入院の古森正夫のベットの横には、アルジェが居た。
 鎮痛剤を投与されて、静かに寝息を立てている正夫から視線を外すと、外はどこまでものどかな風景が広がっていた。
 青い空、白い雲、緑の芝生。行き交う人々。過去の呪縛と、今の二人と、そして孤独の未来。アルジェは、正夫の様子を見て、もう大丈夫だろうと思った。あとはゆっくり入院できるだけの手続きをしてやって黙って正夫の元から去るつもりだ。

「催眠術師は、いつもひとりだ」

 古森正夫の弟子としての期間は終わった。彼の直向きな愚かさを利用して、村川海馬を罠にはめることができた。彼は弱く、自分は強い。それを証明した。だから、最強の催眠術師としてアルジェはこれからも戦い続けることができる。

 アルジェは、ふっと笑うと静かに病室を出る。扉に手をかける瞬間、もう一度だけ振り返って正夫に向かってもう一度。

「催眠術師は、いつもひとりだ」

 そう歌うようにつぶやいた。自分が利用して、そうしてひとりの催眠術師として巣立っていくであろう男に、餞のつもりで。

「ぼくは……そうは思いません」

「……起きていたのか」

 アルジェも気がつかなかったぐらい静かに、いつのまにか正夫は目覚めていたようだ。口の周りも腫れ上がって、しゃべりづらいだろうに、アルジェの耳に正夫の言葉はやけにはっきりと聞こえた。
「師匠……ぼくは、村川海馬やあなたのような催眠術師にはなりません」
「ほう……面白いことを言ってくれる。最後だ、聞いてやろう」
「師匠は――」
「もうお前は弟子ではない、アルジェと呼んでくれていい」
「いえ、あなたはぼくの師匠ですよ永遠に」
「……ふん、いいから話を続けろ」
「あなたや、村川海馬は孤高であることが催眠術師の力だと思っている」
「その通りではないか。人間が群れで生きるのは弱い生き物だからだ。強い生き物は、群れる必要がないから、常にたった一人で生きる」
「それでも、あなたはぼくを弟子として、育ててくれたじゃないですか」
「分かっているだろう、村川海馬を倒すために利用しただけだ。弟子というのも方便で、信じていたわけでも、頼りにしたわけでもない。逆にそれをやったから、海馬は私に敗れたのだ。だから私は、お前をコマとして利用しただけなんだぞ」
「でも、ぼくはあなたを信じていました。いや、いまも信じてます」
「それなら、私はお前を何度でも道具として使って、そうして必要がなくなれば捨て去るだけだ」
「それでも、信じますよ。師匠」
 アルジェは、絶句した。
「……馬鹿につける薬はないというがな」
 ふっと笑って、そう思いついたようにつけくわえた。
「師匠も、本当は信じたいのではないですか……人を」
「私は、人間というものを良く知っているのでな。馬鹿にはなれんのだよ」
 むしろ、やさしげな目でアルジェはそういってやった。
「それでも、本当は信じたい」
 正夫はそれでも、食らいついてくる。嘘やごまかしができる空気でもなかったので、アルジェは何も答えなかった。
「師匠が、信頼できる男になりますよぼくは」
 アルジェは、ただ静かに笑って、後ろを向いて病室の扉を開けた。
「師匠――ぼくは、いつか必ず」
 病室を出て扉を押えて、廊下に立ったアルジェの耳に、聞きたくなかった言葉が小さく聞こえてしまったような気がした。それは、自分の弱さだ。そして、それに耳を貸すほど、アルジェは弱くない。
 振り返らずに歩き始めた。病院の廊下を、ゆっくりと力強く。どんなに大きな声で叫ぼうが、もうアルジェの耳に、正夫の声は届かない。
 いつか、そういつか、正夫が本当に強くなったら。アルジェが、村川海馬のように弱くなってしまったとしたら、そうしたら――。
 ぷっと噴出した。あの正夫の真剣で、しかも駄目オタの殴られて腫れ上がった不細工な顔で、あんな真面目なセリフを必死に叫んでる姿を思い出したからだ。
「そういうのも、いいだろう」
 そう、アルジェは思った。だが、今はまだアルジェは強すぎて強すぎて、世界最強の催眠術師だった。まだ、自分にはやるべきことがたくさんある。いつか、人を信じるにしても頼るにしても、それが終わってからのことだった。

「海馬の催眠」完成 著作ヤラナイカー
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プロフィール

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるのでご迷惑をおかけするとおもいますが、月一更新を目標にやっていこうと思いますので、今後ともよろしくおねがいします。



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