| 終章「復讐の完了」 |
真夏のやや暑い日差しが差し込む中、事務所では今日も営業の男性社員が飛び出して行き、経理や事務の女子社員が慌しく仕事を片付けている。そんな連中を尻目に、課長よりも豪奢なソファーに座り、亜麻色の巻き毛を揺らしながら午前のティータイムと洒落込んでいるのは、社長令嬢の佐東悠子(二十二歳独身)である。本来は、ここの事務員であるはずなのだが、仕事は特に割り当てられていない。その横で、いいタイミングでさっとお菓子を差し出したのは、側近OLの吉沢多摩美(金髪ハデ系美人二十三歳独身)である。 「それで、葉子は風邪で休みだって」 「夏風邪でも引いて体調壊したんでしょうかね。仕事はきちんと片付けていったようですから問題ないですが」 仕事といっても、吉沢多摩美と三嶋洋子の溜まった仕事を片付けただけで、もともとそんなものがない悠子にはどうでもよかったが。ハデ系の多摩美だけいて、地味めの葉子がいないとバランスとれなくて、私の美しさが引き立たないのよねー。そんなことを考えながら、悠子はミルクティーを音も無くすする。……ん。 「なんか、今日の紅茶。味が少しおかしくないこと?」 「え、いや特に……そんなことはないようですが」 多摩美はそういう、気のせいだろうか。ミルクティーの癖に、妙に生臭いような味がかすかにするような。ぽりぽりと、差し出された洋菓子を食べるとどうでもよくなったので、気にしないことにした。当然ながら、悠子と多摩美のミルクティーには二川が時間を止めて、ドピュ!っとしてあるのだ。多摩美は、味覚オンチなのでわからなかったようだ。 「ぼくのたんぱく質を味わって、栄養をつけるといいぜ」 そう二川はニヤっと笑った。この夏の復讐もこれが最後だ。どうやってやろうかと、止まった時間の中で、二川は考え込むのだった。
……給湯室……
「それでねえ、葉子の奴最近暗いでしょ、豚皮の幽霊が出たっていうのよ笑っちゃうわねえ……どうしたの、多摩美?」 「え……いや。今一瞬」 一瞬、悠子の後ろに豚皮の姿が見えたような気がした。きっと、気のせいだ。そんなこといったら変に思われると多摩美は思った。 「いえ……なんでもありません」 そう言った瞬間、多摩美の目の前で悠子は真っ裸になり、後ろから豊かな乳房を揉まれて豚皮にバックから挿入されて責められているのが見えた。
ドピュドピュドピュ!
「あ!」 「きゃ!」 ふらっと、バランスを崩れかけて倒れかけた時には悠子はすでにきちっと制服も着込んでいた。頭を抑えて、ふらつく足を止める。なんだろ、急にすごく疲れたような気がする、身体もなんかジンジンするし、気分悪いからちょっと休憩室で仮眠すると悠子は言って多摩美の返事も聞かずに向こうにいってしまった。 それをぽけーと見守る多摩美の子宮の中でも、悠子からこぼれた精子を集めてスポイトで注入されており、二川の精子が泳ぎまくっていたのだ。気のせいだろうと、頭を振った。
……休憩室……
社員が本来は仮眠が取れるようになっている部屋のはずだが、真昼間から仮眠を取る馬鹿も居ないし、悠子が自宅から豪奢なベットなどを運び込みすっかり悠子たち専用の仮眠室となっていた。身体を嬲られ続けて、疲れきった悠子はぐうぐうと眠った。 「……ふぁあ。気分がよくなったわ。あー何だったんだろ、一体」 そこへ、多摩美も様子を見にやってきた。 「あの……大丈夫ですか悠子さん」 「あー多摩美ね、すっかり気分もよく……!」 その瞬間、多摩美の後ろに豚皮の姿が見えた。 「多摩美後ろ!」 「え……なんですかいったい」 ゆっくりと、多摩美が振り返ったが何も無かった。すでに、豚皮の姿は消えていた。「やだなあ、脅かさないでくださいよ悠子さん」 悠子も、気のせいだったかと思った瞬間。ぱっと、多摩美の深い金髪がたくし上げられ、服も無くなって二川がその豊か過ぎる乳房を揉みしだきながら、汚らしく腰を突き上げるのが見えた。 「きゃー!」 「あぁ!」
ドピュドピュドピュ!
次の瞬間は、もう多摩美は何事も無くきちんと制服を着ていて舞い上がった髪は、静かにおりていった。 「やだ……窓開けてないですよね。風がこんなとこまで、へんなの髪型が崩れちゃいましたよ。それにしても、驚きすぎですよ悠子さん」 「そうね……」 もう悠子には何も異変が無いように見える。もちろん、この瞬間には多摩美の子宮には大量の精子が追加され、出て来た新しい精子は全て悠子に注がれているのだ。 「悪い夢でも見たんですか」 「そうか……そう、悪い夢ね。そうだわね。」 「あ……なんだか急に私も立ちくらみが、身体がだるいです。申し訳ないんですが、私も仮眠室使わせてもらっていいですか」 「いいわよ、私は十分寝たから」 そういうと、ベットから立ち上がって悠子と多摩美は入れ替わる。崩れ落ちるように、多摩美はベットにもぐり込む。相当疲れてたのだ、いや突かれていたというべきか。「ふぁーすいません、悠子さん。おやすみなさい」 「おやすみ……その、悪い夢を見ないようにね」 悪い予感に身体を震わせながら、悠子は立ち去った。二人の悪夢は、終わることが無かった。
……その後、佐東悠子と吉沢多摩美……
「妊娠してます」 「なんですって!」 産婦人科医の首を締め付けんばかりに佐東悠子は迫った。まさか! 自分が? 十分気をつけていたはずなのに!? 「暴力はやめてくださいね……すでに十八週目にはいってます。産むかどうかはゆっくり考えてから」 「堕ろすわよ! 堕ろす! 遊びたい盛りなのに産めるわけないでしょ!」 「は……はあ」 ここまでの即断即決は医師も始めてでびっくりだ。しかし、どんなに悠子が気をつけようとも二川の子を産むまで、なんどでもなんどでもこれが繰り替えされるのだった。 吉沢多摩美のほうは、どこからともなく出産・育児費用がまかなわれたこともあって「これ以上堕ろすと妊娠できなくなります」という医師の言葉もあって、三度目で産むことを決意した。 徹底的な復讐が、ついに完了したのであった。
「二川の時姦」 完結(著作・制作ヤラナイカー)
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