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E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
エロ小説のサイトですので18歳未満の方はお帰りください。傾向はマニア向け、作品中のほぼ100%中だし妊娠描写、付属性として時間停止・催眠・環境変化などです。
終章「悲しみの理由」
 奈々子お嬢様が落ち込んでいる。その理由をただ一人知る由佳帆は無表情を取り繕いながら、心の底であざ笑っていた。

 奈々子は、生理がこないのだ。普通の生理不順ではありえない、半月の遅れ。

 奈々子に心当たりはない、あるはずがない。だから少しぐらいの遅れは気にしていなかったが、半月は遅れすぎている。
「おかしい……」
「どうされましたか、お嬢様」
「いや……いいの」
 なにがいいのだか。笑いをこらえすぎて、由佳帆は顔がこわばりそうだ。さっさと産婦人科にいって生理不順の本当の理由を調べればいいのに。
 由佳帆の考えは次の段階に入っていた、お嬢様が妊娠をどう知らせるか、どういう劇的な形で、蛾歯のような醜い男に妊娠させられたと見せるか。演出が必要だ。

 一方、性欲を満足させて蛾歯はますます増長していた。
 奈々子に由佳帆の指図でやっているとばれれば、由佳帆の立場だって致命的になると理解したようだ。それを盾にとって由佳帆のことも抱かせろなどと主張してくる。
「こっちも潮時か……」
 いつもどおり山小屋の清掃を終え、日に日にわがままに振舞うようになる蛾歯を見つめてそうつぶやく。
「なにかいったか」
 蛾歯は、我が物顔で笑いながら振り向く。
「相変わらず……汚らしい男だ」
 一応匂いが出ないように毎日シャワーを浴びて、服は変えるようには指図しているが、身に染み付いた汚さというものはどうしようもない。
 蛾歯がもっと従順であれば、もっと長生きできたものを。人を支配するというのは難しいものだ、うちのお嬢様もそれができないでいるのだが、自分も無理だったようだ。由佳帆は、蛾歯を自分の作品にしたかったのだが。そうできていれば、お互いの幸せだったというのに。
「汚らしくて悪かったな……お前も抱かれてみるか」
 そういって迫ってくる蛾歯、強い押しではない。こっちを脅そうとする材料が、蛾歯の命を必要とすることを思い起こさせてやれば、軽く拒絶することはできた。
 そして、拒絶しなければ蛾歯は自分を抱く。欲望に任せて、男というのはなんと哀れな生き物だろう。由佳帆はそう思って抱かれてやる気になった。命と引き換えに。
「抱きなさいよ……どうせ私の身体は汚れきってる」
「へへ……お前も俺が妊娠させてやるよ」
 蛾歯が覆いかぶさるように、由佳帆に襲い掛かる。脱がせるのももどかしく、意外にも強い蛾歯の力でメイド服が破られるように脱がされる。ブラの金具がはじけて、下着が引きちぎられたときも、痛みも訴えずに、ただ由佳帆は光のない瞳で見つめ返しただけだ。 心を閉ざしていれば、痛みも快楽も自分を傷つけることはない。
 ただ、力任せに蛾歯が股に分け入ってくるとき、少し感じてしまって声をあげた。
「んっ……あっ」
「へへ、感じてるのかよ」
 それに対しても、由佳帆は無言でかえすだけだ。生理的に、若々しい由佳帆の身体が感じてしまうのは仕方がない。それにも、感じないように。一時期、奈々子の好奇心を満たすように徹底的に陵辱された由佳帆だ。身体は完全に開発されきっている。
 やや準備不足で、蛾歯に抱かれたとしても、それを受け入れるだけの素地はあった。
 それに、由佳帆は不思議と嫌な気持ちはしなかったのだ。
 シャワーをあびたばかりで、蛾歯の匂いがきつくなかったからだろうか。
(それとも、やはり蛾歯が……私の作品だからか)
 そんなことを考えていると、蛾歯が感極まったのか腰を震わせて、由佳帆の中にたっぷりと精液を放出した。

 ドピュドピュドピュドピュドピュ!

 熱いと思った。感じるつもりなどなかったのに、おかしなことを考えてしまったからだろうか、お腹にちゃんと出されたという温かさを感じてしまった。
 それが嫌で眉を顰める勘違いしたのか。
「へへ、俺の子供をお前も妊娠しやがれ」
 そんなことをいって喜んでいる蛾歯。
(妊娠するわけないんだよ……)
 ちゃんと妊娠しないように、ピルなどの処理をしている。計画通りにいけば、このあと産婦人科などで洗浄などの処理も受けることだろう。万に一つも妊娠する可能性はない。そんなこと、蛾歯にはいう必要もないが。ゆっくりとまた萎えずに動き出した蛾歯を尻目に、一回十五分かと頭で計算する由佳帆。こいつは、三回は出すから四十五分ぐらいといったところか。
 一回出して、余裕ができたのか。胸を愛撫してくる蛾歯。
「奈々子ほどじゃないが、お前もいい胸だよな」
(好きにいってろ)
「肌のきめの細やかさと、形はお前のほうが勝ってるぜ」
 そういわれると、悪い気はしない。どうせ最後だと思って、由佳帆はちゃんと声を出してやることにした。
「あっ……んっ、もうちょっと強くしていいわよ」
「へへ、お前も乗ってきたのか、よっし!」
 蛾歯の愛撫が強くなる、半ば演技も入っているが声を出しているうちに官能が高まって本当に感じてしまうことはよくあることだ。
「はぁ……」
 蛾歯の執拗な攻めに、落ちるように感じて腰を震わせて由佳帆は落ちた。
 ぎゅっと、蛾歯を抱きしめる刺激で、感極まった蛾歯は二度目の射精。

 ドピュドピュドピュドピュドピュ!

 快楽が流れ込んでくる。ちゃんとしてくれれば、セックスも悪いものではないかなと由佳帆は心が軟らかくなった部分で思う。
 それでも、快楽の波が去って冷静になった部分では時間と間合いを計っている。蛾歯は、あと一回の命だ。できれば、最後までさせてやりたい。早く蛾歯がいけるようにあわてせ、由佳帆も腰を使ってやる。
 蛾歯は、欲望の最後のひとかけらまで吐きつくすように、三度目のセックスに入る。
「蛾歯……」
「なんだよ」
「いろいろ、ありがとね」
 なんでか、よく分からないが礼をいってしまう由佳帆。自分でも分からない、ただ利用しただけの蛾歯が結果として、由佳帆の心を中途半端な地獄から救い出してくれたのは確かだから。
 意味が分からなかったのか、蛾歯は気にせずにセックスに戻る。
 外から足音が近づいてくる。もちろん、ここに近づいてくるとしたら奈々子しかいない。由佳帆を味わい尽くそうとしている蛾歯には、足音に気がつかない。
 やがて、ほぼ時間通りに蛾歯は三度目の絶頂を迎える。
「おおおおお!」

 ドピュドピュドピュドピュドピュ!

 いまの蛾歯の絶叫は、もしかしたら奈々子に聞こえたかもしれない。脱力した、蛾歯もその足音にようやく気がついたのか。
「えぇ?」
 間抜けな声で、扉のほうを振り向く。
 その瞬間――

 パーン

 焚き火で豆が爆ぜるような、軽い音が響いた。由佳帆が破れたメイド服から引き出した護身用の短銃から打ち出した弾丸は、あっけなく蛾歯の頭部にヒットして蛾歯は血と脳漿を撒き散らして吹き飛ぶ。
 さらに二回、蛾歯の頭部に場所を変えて銃弾を打ち込む。それなりに訓練された由佳帆のほぼゼロ距離からの射撃とはいえ、小銃の弾では、一発で死なないことがあるのだ。蛾歯を無駄に苦しめないように、これはむしろ慈悲のつもりで撃った。

 そこまで演技する必要もない。ぼろぼろに陵辱された由佳帆の姿を見れば、奈々子には被害者だということがすぐ分かるはずだ。それなのに、演技が必要ないはずなのに、由佳帆は目がやけに緩んで涙が、堪えきれずにポロポロと流れた。
 それは演技ではなくて、蛾歯の死を悲しむ本当の涙だった。

 今日も快楽の宴を開催しようと、やってきた奈々子が見た光景は壮絶なものだった。叫びと銃声が聞こえたので、慌てて山小屋の扉を開けると、山小屋のマットの真ん中に頭部をめちゃくちゃに撃ち砕かれた醜悪な男が、倒れており……そのまえには銃を構えた、ぼろぼろに陵辱された由佳帆がいたのだから。

「由佳帆! 大丈夫!」

「うっ……」
 いろいろセリフを用意していたのに、なぜか急に襲い掛かってきた悲しみに嗚咽しか出ない由佳帆。自分で殺したはずなのに、なんでこんなに喪失感がある。殺すことだって覚悟してたのに。これしか、方法がなかったから。
 銃を手から落として、力なくまた床に伏せた由佳帆を奈々子は助けるように抱き上げた。
「うっ……この男が……襲い掛かってきて、それで」
「それで、殺してしまったわけね。大丈夫、うちの敷地内だし正当防衛だし、それはなんとでもできるわ」
「うっ……お嬢様、すいません」
「うちの防衛システムが完璧でなかったせいで、ごめんなさい由佳帆。とにかくすぐに病院に行きましょう」

 すぐに河相家お抱えの総合病院に運ばれて、産婦人科で洗浄などの治療を受けることになった。意外にも、奈々子は由佳帆のことを心配してくれてずっと付き添ってくれた。たまに、気まぐれのようにこういう優しさを見せることもあるのだ。そういうところも、奈々子お嬢様らしい。
「あの……お嬢様」
「なに、由佳帆」
「あの男……ずっと前から潜んでいたみたいなんですよね」
 そういって、由佳帆は黙る。
 急のことで、そこまで奈々子は頭が回らなかったのだろう。
 それでも、この一言で奈々子は気づいた。

(あの醜悪な男に陵辱されて妊娠したのだと)

 見る見る青ざめていく奈々子の顔を見つめて、由佳帆は顔を伏せた。思わず、笑いそうになってしまったから。ざまあみろ。
 もうあとは、奈々子は由佳帆を心配するような余裕はなくなったように、さきほどまで診断を受けていた産婦人科に奈々子も飛び込んでいき、そして。

「全部、計算どおり……」

 そうひとりでつぶやいて、由佳帆は笑った。そして、そのあとに気持ちが抑えきれなくなって一人で泣いた。こうして、由佳帆の復讐は終わった。
 奈々子への恨みも、復讐の喜びも、死んでいった蛾歯が持っていってしまった。由佳帆はいろんな鬱屈した感情から自由になって、解き放たれた。あとに残ったのは小さな悲しみだけ。
 蛾歯豚男の死体は、極秘裏に処理されたらしい。どこにいったのかも分からない。だから、由佳帆はあの山小屋があった森のなかに、小さな蛾歯のお墓を作って、あの時ありがとう後に言えなかった言葉を花と一緒に捧げた。

 意外なことに、あれからふさぎ込んで部屋に閉じこもった奈々子は半月もしないうちに回復して、また元気な姿を見せるようになった。奈々子の迷惑な趣味に、新しい要素が加わることになるのだが、それはまた別の話である。

手淫の罪 完結(著作ヤラナイカー)
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ヤラナイカー

Author:ヤラナイカー
おかげさまでプロの小説書きになりました。ちょっと忙しくなるので更新遅くなってます。
(プロフの画像、ヤキソバパンツさんに提供してもらいました)



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